■前代未聞の市川委員長から原委員への注意!
先月の議会を振り返りつつ、市民からも聞かれるので大事な事を書いておきます。
定例会が始まる前には、必ず「幹事長会議」や「議会運営委員会(通称、議運)」が設けられます。今回は議運での出来事です。
議運の市川委員長より、「松戸市議会議員有志」が8月26日付で報道関係者各位に渡したとみられる下記資料が示され、問題視されました。
↓クリックすると配布文書が見られます(合計4枚)
280826 前代未聞!自民・公明系会派が討論時間を制限(計4枚).pdf
※注:メモの書き込みなども、配布された当時のままスキャンしました。
有志の松戸市議たち(問い合わせ窓口は原ゆうじ議員)が、「前代未聞!松戸市議会 自民・公明系会派が討論時間を制限」とのタイトルで出した内容で、それによると8月23日(※ブログも書きましたが、私は別の公務で浜松市に行っていました)の議運で『決算・予算の討論について制限時間を設けること』が賛成多数で決まり、先般の9月議会から実施されるとのことでした(2枚目の添付@に討論の割当時間あり)。
議運では市川委員長から原議員に(全議運メンバーの前で)確認がなされた結果、原議員はこの文章(計4枚)のマスコミへの投げ込みを認めました。
■議運で問題紛糾!
いくつか論点はありましたが、中でも大きく問題となったのは、最後の添付Bに、8月23日の議運の個々の議員の賛否態度が書かれており、なんと、こともあろうにそこの反対した会派メンバーに決定的な間違いがあった事です!
資料には、議運メンバーとして存在しない議員が何故か書かれており、一方、存在するはずの議員名がありませんでした…。
具体的には、記載のある高木健議員は当時、すでに議運のメンバーではありませんでした(正確には、宇津野議員がメンバー)。これが問題視され、委員長から注意がありました。誰がこんな間違いの表を作成したのかは委員会の中では明らかにされませんでしたが、かつて同じ会派で個々の議案の賛否の確認を協力して行っていた私としては、本当に残念でなりません。あれほど間違えないように細心の注意を払いながら他の会派の議員とも確認してから公表していたのに……。
更に不思議なのは、多くの委員会は11人構成なので、正確な把握がそんなに難しくないという事です。44人もいる本会議の4分の1程度の人数、しかも自分や採決に加わらない委員長を除いて10人程の賛否を確認すればよいだけです。よほど杜撰にやったり、思い込みでメンバーを書いたりしない限り、きちんと見渡せば間違える方が難しい状態だと思います。
・・・しかし、添付Bでは明確に間違えられていました。
■私は当該文書の「松戸市議会議員有志」メンバーではありません。
まず、これからもお問い合わせを頂くであろう多くの市民の方には誤解なきよう申し上げますが、そして8月26日付の文章にある「議員有志」メンバーにも入っておりません。そもそも上述の通り私は8月23日の議運は公務が重なり市外にいたため、議運を傍聴できておりません。
上記の文書をご覧になって「えっ、山中さんも討論時間の制限に反対じゃないの?」とか「賛否公開を一緒に推進しているんでしょ?」などというご指摘がチラホラ聞こえてきますが、モチロン、討論時間の制限には反対ですが、議運のメンバーでもなく、会派も違い、この‘有志’に声を掛けられてもいません。私はこの間違い記載のある文書の提出者ではありません。どうぞ誤解なきよう、お願いします。
個々の賛否の公開は賛成ですが、これも、上記の通り、他の会派や議員と協力して、ダブルチェックなどをして細心の注意を払って慎重に行っています。この文書の有志の中に複数会派が入っているのかは不明ですが、2人以上の複数チェックが働いてこんな初歩的な致命的ミスを犯すとするならば、議員有志の能力が疑われてしまうことでしょうし、議会の信頼も揺るぎかねません。
さらに言えば、自身が採決にかかわっている議運の委員が、その結果をこのような形でマスコミに働きかけることを問題視する声も他の議運メンバーからで出されました。そのようなことも熟慮した上で、この‘有志’議員たちはこの文書を作り、マスコミに投げたのでしょうか…。
この件が、今後の松戸市議会での個々の賛否の公開の動きに大ブレーキとならないように、私は祈るばかりです。
■今回も「不採択」となった賛否公開の請願
恐れていたことが、やはり起こりました。この9月議会では、数年前に出された陳情とほぼ同じ趣旨の賛否公開の請願が出され、有志議員の窓口となった原議員と同じ会派の全議員(議運委員は除く)が紹介議員になりました…なんだか悪い予感がしていたのですが、議運でたくさんの傍聴者が詰めかける中、やはりといいますか、反対多数で「不採択」となりました。事実上のブレーキがかかってしまいました。
傍聴していて気になったのは、ある議運の委員から、この上記投げ込み文書と今回の請願を関連させた質疑があった事です。やはり、今回の文書は、請願の採択/不採択と無関係ではなく、委員メンバーに少なからず意識されており、無関係ではないのだと痛感しました。
■最後に
間違えたところの議員が言っても説得力がないから私が代わりに言うワケではありませんが、もし私から言う事があるとするならば、それは、この件をもって議会の個々の議案の賛否の公開の流れを衰退させてはならないという事です。たとえ致命的な間違いをする人があっても(猛反省してもらうのは当然ですが)次はどうしたらそういう事が起きないようにできるのか、間違えていない議員も含めて全員で策を講じる事に知恵を絞るべきだと思います。間違えた人を責めて、それで終わりにしては何も進みません。
市民の皆様も、今回の一件を乗り越えて、賛否の公開に向けて一緒に考えましょう!※余談ですが、最終日の本会議では最後まで請願の「賛成討論」をしました。動画でもご覧頂けます。
下記URLから「9月30日 本会議」を選び、上から3つ目の再生するところをクリック(請願 第五号を含むもの)39分15秒あたりから〜(探せない場合は別途お問い合わせください)。
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/matsudo/WebView/list.html