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【週末近況】満蒙開拓団の生還者に話を聞く [2026年02月02日(Mon)]
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■満蒙開拓団のお話しを伺う
本当の戦争というのは、教科書には殆ど載らない戦後ー特に敗戦直後ーの市民の生活に表れると思っています。長野県の満蒙開拓平和記念館に私が訪れたのは2017年の事でした(下写真)。まもなく10年近く経つのか…。
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さて、週末に満蒙開拓団の経験者、松戸市にお住まいの白鳥正直氏にお話を聞きに東部市民センターに伺いました。
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シベリア抑留については「舞鶴引揚記念館」や新宿の住友ビルに常設されている「平和祈念展示資料館」に足を運ぶ機会がありましたし、水木しげるさんの絵などで比較的知られていると思いますが、満蒙開拓団についてはこれまでなかなか分かりやすいお話を聞く機会がなかったように思います。
昨年末、市長選で知り合った方から今回の白鳥さんの満蒙開拓団に関する講演のことをお聞きして、関心があったのでこの週末にお話を聞きに行きました。国の実効支配に国民を動員する形で募集された満蒙開拓団。戦場のメリークリスマスの生演奏に迎えられる粋な演出の中、白鳥さんの直接お話された講演内容は生々しく、広い土地を与えられるとの謳い文句で満蒙開拓に夢を見て満州に渡った開拓団たちは、敗戦が決まると直後に現地のクーリー(労働者)たちから襲撃に会い、命からがら逃げてこられました。
「彼らは、殺さないけれど略奪してくる」「女性は丸坊主で顔を黒く染めた」等のお話からは、当時の空気感の一端が伝わってきました。
日本が降伏し、武装解除後に本当の命の危険がやってくるーそれも軍人や兵隊ではない民間人にまでーこれが本当の戦争の恐ろしさだと思います。帰国された人も、できなかった人もいました。生後8か月の子どもが生きて帰国の路につく事が出来なかったという、涙なしには聞けないお話もありました。
                   §
戦争体験者が減る中で、同じ市内の方から体験談を直接お聞きできた事は、ある意味で奇跡だと思っています。やはり、生きている人から直接お話を聞くのは、紙の資料を何べんも読むよりも何よりも、受け取る側の神経が研ぎ澄まされる気がしています。

会終了後、地元の方がこんな体験を話して下さるのは稀有なので、市民や若い人たちにも是非続けて欲しい、お話をもっと聞きたいと申し上げたところ「皆さん聞いてくれるかねぇ」とご心配されていた様子でした。
千葉県は長野県に比べて開拓団に加わった人の数が少ない(47都道府県で下から3番目)事からも、今回の解像度の高い情報は、非常に価値が高いお話でした。戦争体験者から生のお話を聞くというのは本当に貴重で重要な事だと改めて強く感じました。同じ戦争体験者でも、近所の方が直接お話いただけるというのは戦争を風化させぬために、これからもできる限り続けて欲しいと思いました。


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※2017年、満蒙開拓平和記念館にて。
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