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ちばアクアラインマラソン [2024年11月11日(Mon)]
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■市民力全員挑戦!ちばアクアラインマラソン2024
遂にこの日がやってきました。2012年から隔年で開催されているちばアクアラインマラソン(2020年のみコロナで中止)。今回で6回目の開催です。思えば私のマラソン半生以上を共にしてきた大会ですが、今年はちょっと違います。そう、市民力全員で参加したのです!!!
                     §
私自身は夏から咳がひどく、同僚議員らに「マイコプラズマでは?」「肺炎じゃないの?」等と言われ肩身の狭い思いをしていました。医者には咳喘息と言われ、ちょっとした刺激や深く息を吸い込むとせき込むので、軽いジョグでもゴホゴホゼェゼェと息苦しくなる始末。まあ、自らエントリーした以上、練習不足などという言い訳は通用しません。というのも今回のちばアクア、私がマラソン好きでいつも走っていると‘誤解’している市民力の2人が軒並みエントリーしているからです。
今春のかすみがうらマラソンで人生初のフルマラソンを完走した湯浅議員が早々に「アクアでもフル走ります!」とやる気モードなのはまだ分かるとして、これまでいくら誘っても「七草(5km)までしか走りません!」を繰り返す中西県議までもが突然ハーフに挑戦すると言ってきたのです。暴風雨でもくるんじゃないかと我が家の防災グッズを見直したほどでしたよ^^
『よし!こうなったらなんとしても全員時間内完走するぞ!』と意気込むしかなくなり、皆でゴールを目指す闘いが始まりました。
                   §
…とはいえ、もちろんスポーツ万能タイプからは程遠い私。そもそも中学の軟式テニス部を除けば経験のあるのはマイナースポーツ(グランドホッケー、アイスホッケー)ばかり。陸上・長距離もちゃんと習ったことはなく、足は遅いほうでした。今も、本の独学や経験で好きなように走っているだけです。少なくとも人に教えられるほどのモノはありません。そこにきて自身の練習不足。なのに期待されているよく分からない監督的役割…もはや何も言い訳はできなくなりました(^^;ホントもう、やるしかないexclamation

■意外な中西さん、もっと意外な湯浅さん!
ともあれエントリーしてからというもの、私は聞かれた事に答えるくらいで、2人とも各自で練習してきたようです。特に朝の駅頭で会うたび(アレッ今日の中西さん昨日とちょっと違うな)と感じる事がしばしばあり、周囲にも色々言われたそうです^^。1つだけ気になった点は、スタミナは徐々についてきたけれどスピードが少し物足りないかなという印象でした。小刻みな関門が9つもあるアクマラは平均してある程度のスピードを維持しないと完走できません。
完走経験がある湯浅議員にはさしたるアドバイスもしませんでしたが、順調そうに見えました。ところが…迎えた当日、蓋を開けてみたら意外な展開でした。
                     §
当日はハーフもフルも同じスタート時刻なので一緒に整列。励まし合って号砲を迎えました。「ウォッチのボタン押すタイミングはいつですか?」という質問が飛んでくるのも初マラソンに相応しい(笑)。スタートライン通過後、知り合いの県議らに手を振って挨拶、沿道の応援のにぎやかさはひとしおでした。6度目の景色…帰ってきた〜!
                     §
序盤から動きが硬い中西さんと、走る事に集中して戦闘モードの湯浅さんが非常に対照的でした。中西さんは雑談する余裕すらなく、緊張でトイレを探しはじめる始末(しかしどこも混んでいて入れず)。ここは議員後輩の湯浅さんが先輩の余裕で走っていました。しかし、アクアラインに乗る頃には調子が出てきたのか、気軽に走っている私と仲間達とは裏腹に、逆にリズムが出てきた中西さんが海ほたる直前では一番前を走っていました。追い付いた時に気付いてビックリ(◎_◎)!
「そのまま行きます」と言えた順調さから「これは最後まで行けるな」と感じてそのまま海ほたる前でお別れ(後でまた追い付いて再会するのですが)。私は空いているトイレに寄り、エイドを堪能しはじめます。初めて曇りの太平洋上のパノラマを経験出来て気持ち良い!彼女はそのまま意外なほど元気な様子でゴールしたと後で聞きました。
一方、アクアラインを降りて25キロ過ぎまで順調だった湯浅さんに異変が見え始めました。「大丈夫?」と聞くと「右足に痛みが…」。これまでちょっとやそっとの痛みでは苦痛を訴えなかったので、自らダメージを口にする時は致命傷が近いと察して血の気が引きました。そこからは毎回関門との闘いです。毎回ペース再計算して伝えるも、残り10キロ付近でついに湯浅さんの足が止まりアキレス腱周辺を伸ばしはじめます。気力で走り続けるも、ラスト3キロほどで足を引きずり出し、歩くのも痛そうで、痛みを殺して走っている様子が伝わってきました。それでも湯浅さんにリタイヤの意思は無く(それがまた怖いのですが)、ペースを伝えると無理にでも足を前に出します。軽くドキュメンタリー映画が撮れるんじゃないかと思うようなフォームで、FINISHゲートが見えた時には制限時間なんと残り3分!とっくに着替え終わった中西さんがゴール手前の沿道から何か大きな声で叫んでいましたが、朦朧とした湯浅さんには届いていない様子。背中の皮一枚の制限タイムに追われて逃げるような、でも闘いからは逃げたくないような、なんとも言えない必死さだけが存在していました。見ている方は自分の痛みや疲れを忘れるほどヒリヒリしましたが、遅い走りの持つ迫力のようなものを見た気がします・・・満身創痍のまま、ギリギリ制限時間内でゴールテープを切ることができました。

嬉しいというより「ホッ」と安堵した私は、大きく息を吐くと、張り詰めていた神経が徐々に緩みながら痛みと疲労へとカタチを変えながら体中に溶けてゆく感じがしました。

■いつもより重い金メダル
ゴール後に再会すると『よかった!』『ナイスラン!』と称え合い自然と感想戦の幕が上がりました。中西さんはハーフとはいえ今までの七草の4倍以上の未踏の距離をやりおおし、予想以上の好タイムで自信を付けた表情でした(次はフルに誘います♪)。
湯浅さんはフル2度目とはいえ不慮の心労などから思いがけない厳しいレース運びとなりましたが、なんとか規定時間内に完走。そこからまた新しい気づきと学びを得たようでした。
他にもハーフ&フルと参加していた仲間達も全員完走できました。
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今回、未曽有の苦労を経験した中西さんと、前回を超える予想外の痛みを味わった湯浅さん。それぞれの体験は違いますが、2人から出てきた言葉はどちらも『走って本当によかった!』でした。偶然の一致でしょうか。最近は自己ベスト更新を目指す事から遠のいている私ですが、自分のモチベーションを見直すきっかけにもなり、初めての刺激を貰いました。

両側から「完走メダルって意外と重いですね」と嬉しそうに言われるので、いつもと変わらんよと思って持ってみたら…アレッ、いつもより重い気がしないでもない^^

帰りの道中は体中の痛みと疲労を訴えつつも、みんな満足気で常に笑顔でした。
もしかしたら私はこの笑顔のために今も走っているのかも知れません・・・もとい、そんなに走っていませんが(笑)!

<オマケ>
完走した市民力2人の体験記(ブログ)を載せておきます。お時間ある方はこちらもあわせてどうぞ!
・中西香澄
ちばアクアラインマラソン2024: 初ハーフ(21.0975km)完走記@
https://ameblo.jp/matudomirai/entry-12874636495.html
・湯浅文
アクアマラソン2024
https://ameblo.jp/airgnk/entry-12874460381.html?frm=theme


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