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広報委員会傍聴記 [2024年10月22日(Tue)]
■1時間以上の広報委員会の価値は
恒例の広報委員会。相変わらず発言のない委員もいる中、今日はとうとう傍聴者が市民力を除いて誰もおらず。この間の委員長から委員への出席に関する注意があったためか、今回は衆議院総選挙中ですが全委員が(仕事をする前提となる)出席が叶いました。※市民力は今回も2人揃っています。傍聴席に(笑)。
さて、今回は議会だより259号の確認がメインでした。1時間20分近くかかった今日の広報委員会の雑感です。
                    §
一言でいえば今日は、議論が必要な内容と、事前に調べておけば解決するような事が混在していて、整理すれば半分の時間で終わったのではないかというのが感想です。
1つの重要事項としては、今回一般質問の人数が多かったため、4日間もやっている決算委員会の記述がいつもの半分程度に圧縮された事です。事実前提で話が進み、現状では予算や紙面の関係でスペースが確保できないという課題が挙げられました。今も解決策は出ていません。

私の考えですが、ハッキリ言って委員たちの議会広報の主旨の認識が甘いのではという点に危機感を抱きました。決算審査(特別委員会)という法定の委員会における審査は議会活動の極めて根幹をなすものであるにもかかわらず、法的な定めにおいては劣る一般質問の掲載を優先し、その「あまり」分の余白を埋めるかの如く決算の議論を掲載してきた運用が、ここにきて対応に限界を見ているようです。
まるで’オラが村の代表者の名前が掲載されているから’一般質問を重視している事が浮き彫りになったようで恥ずかしい。この無意識は積極的に委員たちが自重しなければ、情報面で議員のお手盛り広報紙と言われかねませんね。
本来ならば、議案審査の紙面をまず確保するのが議会だよりの役割ではないでしょうか。少なくとも一般質問はその後です。悲しいのは、その「オラが村」の質問者も、今までここまで大勢を想定されていなかったという予算確保による紙面割り振りだという議会の現実です。通告者が多いのはいい事なのに、たまにいい事が起きても柔軟に対応もできないとは、民間企業ならば典型的な機会損失です(涙)。
更に酷いのは、広報委員たちにも議会だよりの年間予算がしっかりと把握されていない事です。紙面充実はなにかと議論になるネタですが、毎回予算の壁に阻まれています。従って、予算は常に手元に基礎資料として委員に配布されていてもいいくらいの重要度です。しかし・・・
今回はいくらかかってどんな契約をしているのか、事務局から適切な説明も迅速に行われず、何度か委員が聞き返した後、ようやく「1回発行につき百何十万円か。配達費にもう100万円程」という曖昧な答えがありました。これも民間企業なら意思決定の判断材料が致命的に不足しています。『ナゼこんな状況に?』と湯浅議員と思わず顔を見合わせてしまいました。湯浅議員はコスト感覚に厳しいので、そんな状態で委員会に臨んで意味があるのか、というような質問を私に終了後にしてきました。ごもっとも。しかし、そういう体質をツッコむ質問者は今の委員にはおらず、和やかで仲の良い感じが進行していました。

そんな中、光る意見もありました。
今回の表紙の写真を市松高校のご協力で掲載できることになったのですが、(いつも市松ばかりなので)市内の県立高校も広げるべき、という私が前から感じていた意見(というか疑問)です。そもそも表紙はとっかかりとして手に取ってくれる事にはなるでしょうが、高校生レベルで全部紙面を読んでくれるかどうかを目指すべき方向性に設定して欲しいものです。
また、以前からHP掲載している市長提出議案の賛否理由のQRコード掲載もようやく今回意見が出ました。個人的にはそもそも、まずなにより議事録(検索システム)の案内をすべきだと思います。これが議会の第一の成果物ですから。今、議会に関心のある市民は少数で、一部の熱心な’議会チェッカー’の方々はこの手の操作に詳しいでしょうが、主婦(夫)や学生、年配のネットに苦手な人などに対して普及したほうが裾野が広がると思います。たとえば、最新の議事録はいつ更新されて、どのように検索するのか、広報委員会や議会で講座を開いてもいいと思います(熱意も伝わるし)。まあ、それ以前に議員が議事録検索していなければその有用性や熱意も生まれてこないのでしょうが…。以上、傍聴して感じた私個人の感想です。

次回は11月29日(金)本会議終了後。
傍聴にお越しの方は、是非ご感想を教えて下さい。全ては、よりよい開かれた議会のために。
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