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郵便料金値上げに思ふ [2024年05月22日(Wed)]
■郵便料金、10月から値上げへ
政府の物価問題に関する閣僚会議で、今の84円封筒(25g上限)が110円に、はがきは63円から85円に改定される見通しとのこと。いやはや、困った。
(参考:KYODO「手紙110円に値上げ了承 政府の関係閣僚会合」)
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6501752

■手紙の価値は
意外だと思われるかも知れないが、私は比較的筆マメな方だと思う。まだインターネットが今のように普及していなかった高校時代、留学先から地球の反対側の日本へ(安くて薄い紙とガサガサの便箋で)よく友人に手紙を送って近況報告したものだ。
小さい頃から年賀状を書くのが習慣化していたが、議員になってこちらから有権者に出せなくなる一方、頂いた賀状には住所含め1枚ずつ手書きで返事を書いている(腱鞘炎になるのも時間の問題と恐れつつ今のところ大丈夫だ)。この習慣は今でも続き、折に触れて手紙を書く。ワープロ、PCと変遷すれど、やはり手書きが一番だ。手書きは時間がかかると思う人もいるだろうが、そこがいいのだ。人間の脳は書いている間、相手の事を考えるようにできているのではないかと思う。これはキーボードを打つ時とは比べ物にならない。ここに手書きならではの妙味がある。ゆえに打つよりも手で書く方が好きだ。もはや手紙以上に、手書きの価値を重んじている。そこに加えて、届くのを「待つ」という行為にも大切な意味があると思う。今は瞬時にメールが届く。仕事ならまだしも、人生を豊かにするはずの時間すらワクワク待てないような、何かに追われた人生はとても不幸だと思う。
                  §
また、小学生の頃から「なんで葉書は数十円で日本のどこでも行けるんだろう」と不思議だったが、もう少し成長すると「手紙の適正価格とはどうあるべきか」と思うようになった。今もその命題は解けないままだが、数十円という小学生でも気軽に使えるお金で色々な所に繋がる手紙。想像が膨らみ、人間性を育む効果があると(決して大げさではなく)思う。なにより手紙には、アナログかつ廉価ゆえのロマンがある。
■無念と覚悟
コロナに色々なものが淘汰され、余計なものは時間とカネの無駄、リスクと考える風潮のご時世だ。とにかく効率重視が重んじられ、この淘汰の波に手書きのハガキや封筒による書簡が真正面から飲み込まれていくのは時代とはいえ悲しい。今秋の値上げで、更に手紙離れに拍車がかかるだろう。
                  §
消費税増を除けば30年振りの値上げというが、これまでも手紙愛好家には金額の変更で負担がかかってきた。特に困るのが記念切手の使い道だ。季節モノで出せる最適な時期が限られている上に、額面が変わるたびに都度1円、2円と組み合わせが必要で、それ以上はもはやパズルだ。もとい、何枚もベタベタ貼るのは失礼に当たる場合もあり、もはや組み合わせだけの問題ではない。これほど扱いにくく換金性の高い券はなかなかない。※余談だが、‘切手ぺたぺた葉書’は懸賞の応募に使うといい

郵便物の減少で値上げは仕方ない面もあるが、負のスパイラルにならぬよう、ふと思い立った時にせっせと葉書を出せる人間で居続けたいと意を強くした次第である。

追伸 向田邦子さんの「字のないはがき」。美しい。
https://www.za.ztv.ne.jp/iguchi/monooki/jinonaihagaki.html
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