都市計画審議会傍聴記 [2021年05月24日(Mon)]
【傍聴記】都市計画審議会の傍聴
朝から経理責任者会議。幹事長が入れない唯一の会議です(←豆知識)。ここで政務活動費の指摘を議論し合うのですが、この2年ちゃんと行われていなかったので、今年こそはと期待していましたが、改選前に比べると不完全なままでした。まあ、会議が開催すらされなかった去年に比べれば開いただけ良かったですが…汗。 ■ひとり、都計審へ そんな訳で会派の2人に会議を託し、私は一路、同時刻開催の都市計画審議会(都計審)へ。簡単に傍聴記を纏めます。 今日の議案は1つのみ:「松戸市都市マスタープランの設定に向けた検討について」です。委員は議選が7名、学識経験7名、関係行政機関や住民代表3名。傍聴者は私含め4名でした。 ![]() 松戸市の72%が市街化調整区域(優先的に市街化計画を行う区域)、28%が市街化調整区域(市街化を抑制する区域)です。本市の特徴としては、農地(677ha)の約7割が調整区域内にあります。 S45年当時には都市計画区域は6120(ha)で、市街化区域は4592(75%)、市街化調整区域は1528(25%)でしたが、H10には都市計画区域6133(ha)、市街化4444(72.5%)、調整1689(27.5%)と変化しています。この市街化区域/市街化調整区域をどうするかが今後の課題となっていますが、まちづくりを考える上で他にも「農業振興計画」や「みどりの基本計画」、「景観計画」などが関連しており、様々な要因を加味する必要があります。 更には交通網としてH30に外環(松戸IC)が開通したり(北千葉は未だこれからですが)、H27に水防法改正、R2に都市計画法改正(cf.松戸市の内水ハザードマップもできました)など、市街化区域の在り方に影響しそうな関連法が多々あります。 ![]() 今後、市街化区域/市街化調整区域をどうするかを考えるには、地域ごとの利用実態や特性を踏まえた土地利用をすることが必要です。また、地元住民の合意も得るために、ヒアリング(オープンハウス形式)やアンケート調査なども行う予定とのことで、具体的な利用が決まるのはもう少し先になりそうです。 市は、「都市計画マスタープラン」改定後、「市街化調整区域のマスタープラン」を策定予定です。 ![]() R3.10 改正案作成 ⇩ R3.12〜翌1月 パブコメ ⇩ R4.2 最終改正案 ⇩ R4.3 次期都市マス改訂 ![]() 参加委員からは、千葉県全体の人口が減少する中で松戸市はどうするのか(→松戸市は、2060年まで人口ビジョンで設定した人口50万人を維持)、人口が増えないのに調整区域➔市街化区域にする目的は?、同じ地域の中でも利用実態を細かく見る必要がある(ex.東部地区)など、様々な意見が出されました。 緑地や自然の保全は大事と分かっていますし、無秩序な開発はしないようにするなどの原則は勿論ですが、たとえば農地確保はしたいけれど肝心の担い手をどうするのかなどの一朝一夕にはいかない問題もセットで考えなければならず、松戸市の未来はなかなかかじ取りが難しそうです。又他にも、工業(松戸のメインは製造業)の出荷数が減少していますが、既にまとまった遊休地がほとんどなく企業誘致が難しいなどの悩ましさもあります。 ![]() 今回は何かを決めるわけではなく、委員間の意見交換がメインでした(とはいえ、メンバーの約半分は喋っていなかったような気が)。 次回は8月下旬➔11月中旬➔R4.2月中旬➔3月下旬、となる見込み。 ・・・以上。資料は回収されたのでメモや会議で出た点を纏められるだけ抽出しました。数字や内容の転用の際は、今日の資料が1週間くらいで配架されるらしいので、よくご確認をお願いします。 |