松戸市立第一中学校みらい分校(夜間中学)が開校! [2019年04月16日(Tue)]
■もうひとつの入学式 市立小中高の入学式が終わりました。例年地元の母校(横須賀小学校&小金中学校)と市松高にお招き頂いていますが、今年はちょっと事情が違いました。もう一校、新しく開設した夜間中学校の入学式(開校式)に出席させて頂いたのです。 廃校になった旧古ヶ崎南小学校の校舎を活用しての開設は、卒業生の方にとっても嬉しい事と思います。 みらい分校は制度上、第一中の「分校」として存在しますが、事実上は独立した夜間中学とみてよいでしょう。
■ご入学おめでとうございます。 最初の入学生は22名(数名が式には不参加)。 義務教育の中学1年生の入学式とは大きく違った雰囲気です。彼らの育った環境もまちまちで、生い立ちやバックグラウンドは知る由もありません。年齢も様々です。10代から70代までがご入学。国籍も半分近くは外国で、6つの国の方々が入学されました。 1年生13人、2年生5人、3年生が4人です。 様々な理由で当時学びを得ることができなかった方々が、夜間中学で学びの場を得たことは勿論大きな事ですが、それ以上に思うのは、多様な背景を持つ方々がいらっしゃることで、全日制の学校では学ぶことのできないある種深い学びができることができそうだということです。 TVでたまにやっている夜間中学の授業の様子などを見るとその人の人生が見え隠れし、先生と生徒の人間関係なども伝わってきて本当に深いなあと思います。また、自主夜中の講座などにはお邪魔したことがあるのですが、和やかな雰囲気なところもまたいいなと思いました。
■全国で31校→33校へ! 挨拶では、全国で31校だったのがこれで33校になったとのこと(川口市でも今年度開校のため)。また、来月の「令和」を控え、「昭和」最初で最後の開校となるとの事でした。
・・・それにしても物々しいまでの教育関係者の数やマスコミの数でした。それだけ注目されているのだとは思いますが(明日の新聞は必ず読んでみてください)、本当の主役である生徒たちが嬉しかったのかどうか、私にはまだ分かりません。今後も交流の機会や活動を知ることで、市民に溶け込んでいけるような学校であって欲しいと思います。やみくもに予算をつけまくるのではなく、人の温かみがあふれるような。 ・・・一言では言えない感情ですが、これまでの国の教育制度や施策の重みを感じました。
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Posted by
山中 啓之
at 22:42 |
行政情報 |
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