『健康で文化的な最低限度の生活』に思ふ [2018年07月17日(Tue)]
■生活保護という制度
大阪市の吉村市長の「生活保護に市財政の15%を占める2823億円かかっている」という発言が物議を醸しています。大阪市の一般会計総額は1兆7770億円なので、確かに15%であっているように見えますが、国が3/4を持つので実際の自治体の持ち出しは1/4の約700億円が妥当であり、不当に多くかかっているように見せているという意見です。 更に関係者によれば、自治体負担分には国から交付金が出ており、それを差し引けば、大阪市の純粋な持ち出しは約61億円だというのです。たしかに、2823億円と61億では、印象が全然違います。 § 松戸市でもどうなのか調べてみました。 年々世帯数も人員数も増え続け、わが市の今年度当初予算は約175億円でした(保護率20.42‰)。1/4にすると約44億円となります。※担当課に訊くも、交付税分の額は分からず…。 情報を選んで人々の受け方を操作するのを「印象操作」と言います。安倍首相で一躍有名になった感があるこの言葉ですが、思えば多かれ少なかれ情報発信者にはバイアスがかかるもの。しかし、よりによって行政が意図的にやり過ぎているのが現代の象徴かも知れません。 子育てPR然り。・・・いろいろと、勉強になります。 追伸:人気コミックの実写版TVドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』は本日21時〜フジで放送開始です。そういえばかなり前、杉並区で夏にクーラーを認められなかった生活保護の方が亡くなくなった事件を当時の区長から聞いたことがあります。当時の暑さですら人の命に関わる状況は、なんとかせねばと思います。昨今は猛暑ですから、皆様もお気を付けください。私も今年はクーラーを使おうと思います。 |