これは政策提言と言えるのか?@総務財務常任委員会 [2015年11月25日(Wed)]
◆総務財務常任委員会でした
(30分くらいで終了しましたが、)総務財務委員会(石川委員長)でした。※傍聴者ゼロ。 なんでも12月議会に委員長から政策提言をしたいので、その文面の確認が議題でした。そもそも改選後になにか歳入確保策をやろうと言いだして、市の取組内容や近隣市のデータのの把握なども一切せず、ゴールや手法や数値もなにも決めないまま、今回の提出になった事には甚だ「こんなあっけなくていいのかな?(市民の役に立ってるのかな)」という気持ちです。 ◆こんなんで政策提言!? 結局、提言は色々ある方策のうち、視察で唯一行った大阪の「ふるさと納税」を参考にして、松戸市もふるさと納税について(対象者や返礼品など)やるべきだ、と盛り込むようです。なんたる遅きに失した感!(ふるさと納税制度は何年前にできたかご存知ですか?まあいいですけど) 私としては、一般質問でもう6〜7年も前から複数の議員が言っている「ふるさと納税」(しかも返礼品合戦はやり過ぎるなと昨年あたりに総務省からご指摘も出てましたよね)を、全体像も見据えないまま今ごろ取り上げて、より深い具体的コンテンツを出すわけでもないまま、当局に「なんかやれよ」と投げる委員会の‘政策提言'(!?)は、もはや知的な政策とは言えないような気がして非常に空しい気がします。 ◆決定プロセスにも疑問 そもそも文面はおろか、視察先も提言内容も基本的にすべて正副委員長&事務局に一任で、委員全員で深く話し合ったわけでもなく、一体今回の提言のどこに委員会の各委員の叡智(智恵)の結晶が詰まっているのか分かりません。要は、非常にもの足りない。 そもそも所管事務調査の報告は、1年に1回と決まっているわけでもなく(私は無理に足並みをそろえるのは良しとせず、内容によって柔軟に決めるべきだと当時制度発足時に宣言し、その時は周囲の理解を得たようだったので議論は収めましたが、事実上、年1回ペースで何らかの報告があげられています)、偶然にしても、毎年12月に「一身上の都合」で辞職劇を繰り返す正副委員長に花を持たせるかのようにも取られかねない慣例提言だとしたら、議会は自ら形骸化の道を進んでいるようにしか見えません。 ◆今後へ向けて これで議会基本条例12条に則って、政策提言した成果だ!(エッヘン)とは、口が裂けても言えません。私は・・・。 委員会で熟議されたのは今回の一連の流れで一体どの部分か、全く手ごたえのない取り組みでした。それでも、やらないよりは0点が1点(或いはマイナス10点がマイナス9点)になる事に期待して、提言をする事自体には‘超消極的’賛成としました。 こういう議論のありかたをもっと根本的にほんらいの形にしようとする勇気のある議員が多くなれば、もっと真に議論ができて、効果を明確に意識して成果を出すことも可能になるのでしょうね。 今のままだと、委員が特に意見を言わなくても黙って座っていれば平和に時が経って物事が決まる委員会です。むしろ大議論を吹っ掛けた方がこの議会の、ひいては松戸市の為になるような気がしてきました。(とりあえずは自分の頭の中での議論で大いに)悩みます。 |