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雨の朝。100キロ行軍に想うこと [2013年09月26日(Thu)]
今日の松戸は朝から結構な雨。
■100km行軍。
手帳を見ると、「政経塾100km」とある。
そうか、今日かもう現役塾生だった頃から7年の歳月が経った今でも、つい昨日の事のようにあの頃の研修を思い出す。
100km行軍ーー朝10時に塾を出発して、24時間以内に決められたコース(三浦半島1周)して100kmを歩いて帰ってくるという政経塾の名物研修だ。TVや新聞の取材が入る時もあるけれど、どこかの番組のように「やらせ」や「隠れてタクシー使っちゃいました!」なんてのは無論、一切無い。成功(時間内完歩)か失敗か、はっきり分かる。実際やると苛酷で殺伐とするであろうこの恒例行事を、なんとか‘楽しんで’歩こうとしていた当時の自分を思い出す。
…私が2度目に歩いた100km行軍の真っ最中、これからきつくなるという50kmを過ぎたあたりで雨が降りつけて来たのを思い出す。
靴はグショグショ、脚は固まって動かない。身体中が冷えて小さく震え出す。猛烈な睡魔とも闘わなければいけない。精神論だけで片付けたくないが、最後の一線を決めるのはやはり気合いだとこの時確信した。気を抜くと意識が飛びそうになった。70〜80km地点では、歩いては休み、歩いては休んだ。気付くと制限時間が気になって、朦朧としながら休んでは歩く、休んでは歩くに変わる。
それくらい、雨の100km行軍は晴れのそれとはまるで別物だ。あの時は制限時間も体力も気力も残りぎりぎりであった。晴れの日も含めて3回完歩した私が言うのだから少しは信じてもらえるだろう(もちろん、晴れていても決して楽ではないが)。

…何だかうまく言えないが、何かの際(きわ)に立ち会っているような思いに駆られて、当時相部屋でお世話になっていた25期の日下部先輩(今は研修担当として後進の指導に当たっている)に思わず電話してしまった。…つながらず。心配したが、すぐに折り返しがあった。私の心配をよそに、元気ハツラツな声が返ってきた。
「ありがとう…ああ、心配いらないよ。こちらは雨が丁度過ぎ去ったところ。今年の塾生は本当に運がいいなぁ〜!!」
…何だか拍子抜けするほど安堵した。

だが、晴れていても小さなトラブルが併発する可能性は高いし、きっと134号線にもところどころ雨上がりの水たまりができているだろう。足元注意には変わりない(特に夜は見づらくキツい)。そもそも、これからの道中、もう降らないとも限らない。台風20号も近いようだし…。
塾生は微塵も油断などしていないだろうが、とにかく最悪のスタートを回避出来たことは大きい。だからこそ、無事であれと念を送る側に油断が出来たとしたら失礼になる。
***
皆、無事に帰って来てくれ!
明日の朝10時までに。
笑って100km歩いて、共に新たな旅に出よう。
***
10時出発から約2時間。
こちらは雨も上がった。

辛い時こそ、笑顔で前へ(100km行軍発案者の平野仁先生の教え)ーー
5回完歩した伝説の日下部先輩の笑顔を思い出しながら、今は強く想うしかできないけれど。
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