マーガレット・サッチャー氏を偲んで [2013年04月09日(Tue)]
元英国首相のマーガレット・サッチャー氏が亡くなった。
私が生まれた年から数えてちょうど11年英国で首相を務めた彼女は、あの有名すぎるフォークランド紛争への派兵など、数々の豪気な政策を推し進めた‘鉄の女’のイメージがめっぽう強い。 しかし、私が彼女に敬服する点はその豪気さだけではない。もちろんそれもあるが、彼女の出自である。いち雑貨商の娘が持ち前の強さでオックスフォード、そして政界にまで上り詰めた努力と才能と運、それらすべてが輝いて見える。 鉄の女の涙ーー昨年の映画で好印象を抱いた人も多いだろうが(かくいう私もしっかり観た)「compromise、compromise、compromise・・・」という場面が非常に今の政界(に限らず日本のあらゆるところ)に跋扈していると思う。 そんな時に強硬ともとれる姿勢で色々な施策を推し進める彼女の「強さ」。賛否は分かれるだろうが、全ては彼女の「意志の強さ」が原点である事は言うまでもない。その生きざまにはとても勇気づけられる。 ご冥福をお祈りしたい。 |