岸田首相の自民党総裁選不出馬を表明に思ふ [2024年08月15日(Thu)]
■自民党総裁選不出馬の真意は 昨日、岸田文雄首相が9月の自民党総裁選挙に出馬しない事を表明しました。相次ぐ不祥事や物価高などへの対策が後手に回り、このままの低い支持率では次期総選挙を闘えないと判断したようです。自民党が変わるイメージを率先してリーダーから示したいのだという意図は痛いほど分かります。 ■党が変わっても、刷新されない政治 政権与党である自民党は、これまでも不祥事がある度に’責任をとる’カタチで立場ある者(主に議員)がその役職を辞任してきました。しかし、今回世間を大きく騒がせた裏金パーティー問題はなんら根本解決しておらず、私にはその責から逃げているようにも見えます。自民党は不祥事やスキャンダルがあるとトカゲのしっぽ切りのように個人のせいにして(なんなら離党して)別の人に挿げ替えておしまい、という責任の取り方が多い。これでは、問題自体は残ったままだ(しかも、議員自体は大体辞めない)。更に、党に対して所属議員が責任をとってはいるが、ほんらい謝るべきは国民に対してだ。なぜ内輪の組織の首のすげ替えだけで済ませるのだろうか。これでは支持率上昇どころか政治不信が定着化してしまう事を懸念しています。 今回のように、選挙をみすえてトップが変わるのも然り。あくまで党の都合であって国民の為ではありません。
■その先の未来は見えるのか 早速、次の総裁候補の話題が盛んですが、「本命不在」と言われています。口先だけの「派閥解消」は別の形でしっかりと残っていますし、旧態依然感が否めないので無理もありません。 自民党に限らずですが、自己都合ではなく国民の困りごとを機敏に察知し、国民に寄り添った政策を示し、実行できる人が求められています。 今回、軍事オタクやマイナンバー・ワクチンごりおし、ポエマー…色々なイメージが付きまとう人が想起されますが、蚊帳の外(無所属)の私としては、素朴でも着実な仕事をする政治家になって頂きたい。勿論、駅頭の約束一つ守れない人はダメですが(^^;
私は常々’女性活躍’を白々しく掲げて女性候補を立てるのは芸がないとも思っていますが、未だに不祥事や政治とカネ問題がこじれ続けていると、いっそ大きな風を吹かせてクリーンな政治家になって欲しいと思ってしまいます。難しいでしょうが、多くの生活者に希望ある未来を見せる事の出来る人がいつか出る事を願います。
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山中 啓之
at 19:14 |
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なぜ政界は「緊急事態」が絶えないのか [2021年01月28日(Thu)]
■緊急事態宣言発令下で与党幹部が銀座クラブ 緊急事態宣言の「延長」論が強まる中、与党幹部である自民と公明の2人の国会議員が深夜に高級クラブに出入りしていたことが判明し、謝罪しました。政府が20時までの時短営業を店舗に求めている現在の出来事なだけに当然野党から批判が全集中。菅首相も先月、自民党幹部8人程度で会食して批判された矢先ですから、当然、またしても国の代表者である国会議員の「言ってることとやってることが違う」点で与党の本気度が疑われる結果となりました。 上記の点が報道される一方で、私が個人的に問題に思うのは以下の点です。 @なぜ与党に自浄作用が働かないのか 幹部クラスだからこそ、当人に対して意見具申する人が1人も周りにいなかったとすれば問題だと思います。与党なだけに党や政府にも広がるであろう事象。リスク管理やそれぞれの党内ガバナンスは健全に機能しているのでしょうか。個人に対する怒りよりも、どちらかというと私はこれらの組織にこのまま国を任せていいのか気になります。 A安全な対応で国民の要望を聞く体制は整っていないのか もう一つは、政治家と有権者の健全な関係についての危機感です。今回の深夜の飲食店訪問は、相談や要望・陳情を聞く一貫だったと説明しています。それならば接触を控える事が求められる中でも電話やメールなどオンラインなどの手段を使えばいいだけですし、月100万円超の議員報酬の一部を一度使えば自由に準備ができると思います。学生でもオンラインで授業を受けている世の中で、国会議員がそれすら出来なかったらむしろその状態が国難です。安全な方法が確立されていないのは所謂「料亭政治」の名残が令和に残っている事の象徴のように感じ、何とも言えない気持ちになります。 B足の引っ張り合いの国会審議を止めるべきは与党に匙がある もう一つ、これも民主主義の視点です。 「国民に罰則や罰金の前に今回の様な議員こそ罰金を科すべき」という主張も充分筋が通りますが、かくいう野党も前回の緊急事態宣言下である国会議員が歌舞伎町の風俗店に出入りしていました。もはや足の引っ張り合いで、本来の議論すべき点において国民に利益が少ないと思います。不毛な論戦を少しでも減らすには、コロナ対策に実効性の高い事を真っ向勝負で行う事、それには心ある政権与党の議員たちの矜持が必要です。まずは、答弁を真摯に行うこと。逸らしたり、通り一遍の官僚答弁から少しでも離れる事です。コロナ支援についての質問で昨日も「最終的には生活保護」と答弁していた首相や他の大臣の答弁からは、やはり一地方議員の私なんかの感覚には想像に及ばないどこかで物事をとらえているのかなと思います。遠い。
誰かが冗談のように言っていましたー今の委員会は「一問半答形式」ーだと。来週の議運でまたまた質問時間や討論時間短縮が話し合われ、決定される予定になっている松戸市議会にいる身としては、笑えません。
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Posted by
山中 啓之
at 10:48 |
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