
■恒例の第64回七草マラソン
昨日は七草マラソン…2「日」連続マラソンは2「週」連続マラソン(※1)より身体にきますね…毎日数十キロを練習している箱根ランナーたちに言わせればまだまだ甘いのでしょうが。
そう、今年の目玉は市内出身の箱根選手たちと一緒に走れるのがウリ!雑誌やテレビで見る彼らを実際に見ると、本当に無駄な肉がないというか、絞られた身体に精鋭オーラを感じます。足が痛いとか寒いとか言ってられません。10名近い箱根現役ランナーと地元で一緒に風を感じられる機会などまずありません!よし、頑張ろう♪※1:連続マラソン…何を血迷ったか過去にフル、ハーフ、ハーフと3週連続で大会に出た事があります。あの時の3回目は成田POPラン…もう走りたくない。
■スタート直後の事件
ところが、今年は10km種目で大きな事件が起きました。
スタート直後、(誘導係のミスだと思いますが)トラックを半周して外に出るはずが、そのままトラックを走らされ、先頭集団がほぼ1周のあたりで気付き、正しいコースである競技場の外を目指してトラックを横断して猛ダッシュで出口に殺到するという大変な事態が起きました…ラッシュになった狭き門≠ナは後からくる層がまだ出口付近のところに差し掛かっていたので、大衝突が起きました。押し合いへし合いで転ぶ人や悲鳴に近い叫び声も起きました。本気で記録を狙っているランナー達は人を掻き分けぶつかりながら進み、渋滞と衝突など、大きなトラブルが起きました(※2)。※2:大きなトラブル…詳細は
RUNNETの
大会レポに色々な方が投稿していますのでそちらをご覧ください。
■対応で分かる大会のレベル
私はその時、速い集団と後からくる集団の中間にいて、「アレっ、パンフにあった例年のコースと違うぞ、トラックこんなに走らされるのおかしいな…」と出口を横目にペースを少し落として周囲を伺っていました。その矢先、津波のような先頭集団がこちらめがけて怒涛のようにやってきました。今大会に狙いを定めているランナーもたくさんいるでしょうし、キロ3分ペースのシリアスランナーが遅れを取り戻そう、われ先に出口を抜けようと2分台のペースで走る様に身の危険を感じました。後から聞くと、押されたり、ぶつかって突き飛ばされて転んだ人も少なくなかったようです。発生時、私も流れにもみくちゃにされて飲み込まれながら、トラックの出口を通過するまでの危険な状況におり、一緒にスタートした仲間ともチリヂリになってしまい、かといって止まることもできない状態で焦りました・・・何より参加したランナーは、(速い遅いに関係なく)多くがこの事態にイライラし、殺気立っていました。
そう、あれはちょうど今から1年前、『サンスポ千葉マリンマラソン』(※3)に参加した時、運営側のミスで時間内なのにゴールが撤去された時のムードが悪くなった雰囲気に非常に似ていました。
当時、橋尚子さんの機転を利かせた対応で、どれだけのランナーが救われたことか...当時ブログには書きませんでしたが、感動を思い出したので改めてここに載せておきます。※3:サンスポ千葉マリンマラソン…2018年1月開催時の運営トラブル。異例の当日場内アナウンスで責任者の謝罪が場内に流され、それでも苦情が相次いだことにより、’被害者’には次回の参加費が無料にされたという、おそらく後まで語り継がれる大事件。ちなみに私も’被害者’で、翌回に無料参加して走ってきました。
■運動公園を出るまで
トラックを出ても、敷地を出るまで細い道で危険が続きます。沿道には応援者もひしめいていました。公認大会ではありませんが、毎年記録を狙うランナー、まるで就職や推薦でもかかっているのかと思うほど必死の学生や、この日のために練習を積んできた部活の高校生たち…中には泣きそうになりながら走っている表情などを見ると、やるせない複雑な気持ちになりました。
事故や被害をなるべく抑えるにはどうしたらよいか。防災士の講習時に予習・準備が大事と教わりましたが、準備する時間がありません。とっさに「皆さん、気をつけて下さい!怪我のないよう走りましょう!」と大声で呼びかけるのが精一杯でした。全体の圧倒的なスピードの中で、非力な自分を恨みます。どこからともなく「はい!」「おう!」などと何人か応じてくれたのが幸いでした。いかに普段、安全が当たり前に提供されると思い込んで大会に臨んでいたか気付かされた瞬間でもありました。とにかく、これ以上事故の大きくならないように。できることは限られていましたが。トラブルの時には、周囲の人たちの協力や選手の力が必要です。
■初参加の仲間たち
そんな中、仲間の何人かが初参加し、皆ゴールを果たしたことは良かったです。特に10qについては、誘った私が恨まれるのは仕方ありませんが、今回の件でマラソンと松戸が嫌いにならないで欲しいです。これからの対応で‛やさシティ’の真価が分かると思います。私も七草を愛する一ランナーです。長年の参加のうちに、知り合いも増えました。お世話になっている人たちも増えました。しかし、だからこそ慣れ合うことなく今回の状況について健康と安全を守るため言うべきことを市に伝えます。少なくともランナーに『来年はもう来たくない』と思われないような謝罪と具体的な対策が求められます。是非、マイナスイメージで終わらないようにして欲しいです。
真価は、この後に出ると思います。
§
ちなみに、市民力の4児の母も5キロを見事に完走!子育てより辛かった…って、そんなはずないとは思いますが。市政を知るにも身をもって体感する事が重要です(5qランナーは10qの5分前に出走する為、事故の事は知らずに走り終えています)。
【記録】
冒頭の番狂わせのせいにはしたくありません、私の実力です。
記録は下記の通り、例年より大幅に遅くなりました。
一般男子10q
48′35.(グロス)
48′18.(ネット)
507位/2262人。
とにかく今は、参加者の中から大けがの方がいないことを祈るばかりです。
なお、今朝の毎日新聞にはこの事件については一切触れていませんでした。