中道改革連合に思ふ [2026年01月16日(Fri)]
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■新党への懸念
次の衆院選に向け、立憲民主党と公明党が新党をつくる件。今日の報道で「中道改革連合」という新党の名称が発表されました。なんでも両党の衆院議員は離党して新党に参加する一方で、参院議員や地方議員は、立憲と公明それぞれの党に当面残る事としています。 早速、立民のベテラン・原口一博議員から「みんな中身も分からず、野田佳彦さんに白紙委任してました。その後、事務局から20日までに立憲民主党に離党届を出せと。新党に入党届を出すようにと。しかし、入党届を出すかどうかは自由である。一体なんですかこれ? 中身も分からずやっていたんで」との発信がありました。他の立民所属の国会議員からも批判が出ており、幹部が急に表に出してきた新党に、内部の混乱が早速出てきています。 ■党とは何ぞや 本来、同じ考え(政策)を持つ集団が政党です。しかし、今回は ➊肝心の「中道」という抽象的な概念に対してイメージが先行し、具体的な説明が乏しいこと ➔イメージ先行で中身が見えない(その割に話題作りに熱心な感を与える) ➋解散騒動の直後のタイミングで新党が唐突に発表されたこと ➔国民の為というより、弱体化した政党が生き残りをかけた選挙のための戦略に見えてしまう ❸民主的な手続きというより、執行部の一部で独断的に決められているような印象が拭えないこと ➔熟議を重んじていたはずの党が、結局トップダウンで決めてしまうという周囲の落胆 そこに加えて・・・ ❹「公明候補は小選挙区から撤退。比例代表は両党出身の候補者を同じ名簿にする」とシステムだけは明確に決まっていること ➔両党の選挙対策であることのある種「証明」といえる 更に、 ❺これまでの政策の違いをどう乗り越えるのか、➏これまでの支援者への依頼をどうするのか も不安です。 例えば安保法制に対して立憲は反対、公明党は賛成してきました。原発の再稼働や憲法についても、自公政権で与党として自民党の片棒を担いできたこれまでの政治姿勢を公明党はどう説明するのでしょうか。どちらが良い・悪いという問題ではなく、立民と公明の主要政策において、これまで真っ向から対立してきた事は事実なのです(与党と野党ですから対立はある意味当然です)。 『ゴメンナサイ、変節します』とでも潔く謝って説明すれば話は違いますが、メンツが大事な政治家は一貫して正当化して、見識ある誠実な有権者達を自民党と同様にシラけさせるのでしょうか。 そもそも、各党の支持者たちは、演説などで各党がお互いに批判し合っているのを散々聞かされています。「今日から手を組むから両方応援してね!」と言われても、感情のやり場に困る有権者は少なくないでしょう。 つい3ヶ月ほど前までは与党自民と組んでいた公明が、今度は自民を相手に闘うわけですから、世知辛い世の中です。 繰り返しますが、どちらの党が良いか悪いかという問題ではなく、順序を追って(時間をかけて)説明しないと理解できない上記のような構造的な問題が数多く山積していると私は考えています。 すでに元の党の名を借りて当選しているのに立候補する時だけ新党へ、というロジックは完全に「選挙対策」です。これで落選したら元の政党に復党するとしたら、もはや完全に茶番と言われても仕方ないでしょう。 特に上記❺の政策については、私が市議会議員時代からずっと続けている「賛否態度の公開」の趣旨からすると、議案への賛否態度は政治家の根幹であり、有権者の信託の源泉です。ここを一番丁寧に説明する事なしに選挙へGO!と突っ走っても、党の内部だけでなく、外部からも大きな困惑の声が強まる事は必至だと思います。 ・・・以上、無所属元議員の独り言でした。 どうか今年1年、少しでも有権者の方を向いた政治(政策、選挙、国会/議会の態度)でありますように。 |




