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カシオが電子辞書の開発中止を発表 [2025年03月18日(Tue)]
■さらば、電子辞書!
国内トップシェアのカシオ計算機が電子辞書の新モデル開発をやめると発表した。
(東京新聞デジタルより)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/392209

電子辞書と言えば、かつては英単語等を変換してくれる便利で画期的な機器で、年々大容量化や機能のバージョンアップで、日進月歩を最も身近に感じる機器の一つであった。学生時代の頃は誰もが一度は羨望の眼差しで眺めていた世代だが、少子化に加えスマホやGIGAスクールのタブレット端末の普及で需要が急速に減少したらしい。
時代の流れなので仕方ないが、この節目に個人的なエピソード噺を一つ思い出した。
                      §
中高校生の頃、あの手の電子辞書を持っている友人を羨ましく思ったのは私だけではあるまい。自慢してくるヤツに「辞書で引かないと定着しないぞ」と負け惜しみを言いそうな私だが、高3でスコットランド留学を控えた時、あれば便利だろうと思い、御徒町の有名安売り電気店でなけなしの小遣いはたいて購入した。あの時の感動が蘇る。もはやメーカーがCASIOだったかすら忘れたが、遂に手にした電子辞書が放つ魅力的な輝きは今も忘れない。私は仏語版しか買えなかったが、流行り出したばかりのMOディスク(のようなもの)を入れ替えれば英語は無論、他国語や漢和辞典など色々な言語に切り替えられる。ありがちな単語不足もなく大容量で、用例や発音記号も表示され、更にはネイティブが発声までしてくれる音声機能付きで、もはや困ることはないだろうと安心して最強になった気がしたものだ。勿論、念のため書籍の辞書も持っていったが(笑)
                       §
当時はリチウムイオンやUSBケーブル充電などといったものは普及しておらず、電源は専ら使い捨て乾電池だった。単三電池をたんまり握りしめて海を渡った私は、これで一安心…と思ったのもつかの間、実際に学校の課題が出ると、快適なものではなかった。というのも、毎回調べたい単語を入力するとローディングが3秒くらいかかる。ハッキリいって焦らされる。これが存外‘チリツモ’で、日々分からない単語が100以上あるのはザラなので、合計ロスタイムは膨大になる。そして何より、本当に脳に焼き付かない。無論、単語を訳すのが課題なのではなく、毎日ある程度纏まった量の文章を読んでエッセイを書くのが課題なので、到底このやり方では時間が足りず、追い付かない。
ほどなくして私は日本から持ってきた辞書(紙)を手で引く方式に変えて毎日を乗り切った。最初は時間がかかるが、覚えるのが早い。トータルで時間節約になった。勿論、何度線を引いても(ペン色を変えるなど工夫しても)同じ言葉を何度か引いてしまう事もしょっちゅうだったが、それでも定着は手でひく辞書の方が確実だった。無我夢中で辞書を引いた。

‥1ヶ月もすると辞書が壊れた。電子のではなく、紙の方の辞書がだ。何度も引き過ぎて辞書が圧に耐えられなかったのだろう。背中から留めている製本の糸がガバーンと崩れてしまった(再生不可の辞書は、帰国時に持ち帰って未だに実家に大切に取ってある)。

いよいよ電子辞書の出番かと思ったら、違った。既に主要な単語は憶えていたので、その週末、街に出て私が手に取ったのはLONGMANの英英辞典だった(もとよりスコットランドくらいでは英和辞典はおろか日本語など見かける事もない)。慣れると英英の方が楽だ。あと紙質が悪い分、安かった。
・・・おそらく多くの留学経験者がこんな経験をしているのではないだろうか。ふとそんなことを想った。

かくして、折角手に入れた私の電子辞書が眠りから覚めるのは、留学から半年以上経ち、イースター休みにフランスへ単独旅行へ行った18歳の「お守り的存在」での持参時だった・・・まあ、フランスでも実際、使ったのは紙のコンパクト辞書だったけれど(笑)
                       §
・・・そんなことを思いながら、タブレットを傍に置いて紙の「予算説明書」と「参考表」に赤で線を引きながら、4日間の予算委員会に臨んでいます^^。

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