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千葉県議会傍聴記 [2021年04月20日(Tue)]
■久しぶりに千葉県議会の傍聴へ
朝の駅頭を終えて一路、千葉県議会へ。
臨時会が開かれるというので、応援した熊谷俊人氏の知事姿を一目議場でお目にかかろうと傍聴へ。市民にもSNSで広く声を掛けるも昨日の今日で誰も見つからず…というわけで初傍聴の中西香澄議員を連れて行ってきました、県議会。久しぶりでしたが職業柄気付いた点が多々あったので、後人のためにここに記しておきます。よろしければ皆さまの県議会傍聴の際のご参考にして下さい。ちょっと長いですが読み物としてもお付き合い頂ければ幸いです。

■千葉県議会への道のり
自宅から車で15分ほどの松戸市議会と違い、電車で1時間はかかりました。モノレールは乗るたびに車両のラッピング(広告の柄)が替わっていて新鮮。10時開会なので9:40頃駅に着くように向かいます。最寄の「県庁前」駅で下車し、改札を出て左手へ進むと降りる階段があります。目に入るのが県議会(↓写真)
175899940_3806284329498319_330791167873357193_n.jpg
まるで議員が遅刻しない様に一番近くに作られたかのようですね(笑)!

■受付
前回の傍聴は確か2015年頃なのでもう5年以上前。空港にあるような物々しい金属探知機ゲートをくぐらされ、一瞬(過去になにか凄惨な事件があったのだろうか)と心中で思ったのを鮮明に記憶しています。しかし今回はゲート自体はあったものの使われていません。代わりに前回より職員が多く配置されていた気がします。
受付で「日付・住所・氏名」を書いて「午前・午後」どちらかにマル印をつけ、100円返却式ロッカーに荷物と携帯を預け(持込み禁止と言われます)鍵をかけると‘本会議の’傍聴券を職員から事務的に渡されます。私の傍聴No.は17番(でもロッカーは12番)。これが、本日書いた最初の傍聴申請書(1枚目)
174132940_3806284379498314_1522351297024661201_n.jpg
後ろの青いのが金属探知機のようなゲート。中へスマホを持ち込めないのでひとまず写真はここまで。

■トイレにご注意!
議場(傍聴席)は8Fにあるのですが、1F受付のエレベーター前で待つよう指示されます。開会まであと10分足らずだったので念のためトイレに先に行きたいところです。(色々な意味で)待ってられないと思い、議場最寄り階(8F)にトイレがあるなら先に上がってもよいですかと尋ねて8Fに速やかに向かわせてもらいました。こういう事も傍聴者からいちいち言わないとギリギリまで待たされるのかなとちょっと不安になりました。意志のお通じもよくない。
ちなみに受付で渡される資料は「傍聴券」の他は「招集日の議事予定(A4)」1枚のみ(写真)・・・これじゃ詳しい内容どころか肝心の議案名すら分かりません。不安な気持ちと共に議場へ行くと、指定席になっていて職員にマンツー付き添いで案内されます。壁際の席に座らされました。前回傍聴時より自由度がないのはコロナ禍のせいでしょうか。
175923870_3806336032826482_73296484869093296_n.jpg
裏面↓
gga.jpg
■議場や議席の様子
やっと本会議場に入れました。やはり職業柄、自分の所の本会議場と比較してしまいます。松戸市議会の倍以上の定数を擁する県議会は94人(42選挙区)もの大所帯だけあって広い。座った瞬間気付いた事は色々ありますが、何より一番印象的だったのは、県議会は座席の間隔が近いのに基本的に「全員出席」していることです。半数以下の定数で未だ「半数出席」要請を続ける松戸市議会は、自民党議員の会派が圧倒的多数を占める県議会よりも遅れているのか、はたまた彼らとは別の哲学で運営されているのでしょうか…気になるところです。透明パーテーションが全席に付けられている点は同じでした。傍聴席は、議員の紹介がある場合は議長席から見て向かって右側に、一般傍聴だと左側に案内されます。私は今回、左側へ。
地元はおろか県議の誰にも言わず傍聴に行ったのですが、開会直前に議員がぞろぞろと入場される際、市内外の顔見知りの議員と会釈や挨拶を交わしました。「え、来てたの?」と県議に嫌疑の目を向けられることも覚悟して…。

■開会
いよいよ開会です。先月の知事選出馬に伴う関氏の辞職の件や、千翔会に1人議員が加わった事の報告がありました。ちなみに、千葉県議会の会派構成はこうなっています(ここをクリックすると会派構成ページにダイレクトで飛べます)
【熊谷知事、登壇】
いよいよ新知事、熊谷俊人氏の登壇です。やっぱり生傍聴はライブと違って全体の雰囲気や個人の様子がよく分かるので良いですね。熊谷知事は冒頭で県民の負託にこたえる意志を示し、県政に更に関心を持ってもらう事と市長の11年の実績を活かす事を表明。その後、選挙時から訴え続けた「11の県政ビジョン」の柱を説明しました。全体的に無駄な部分がなく、初めてでもスッと理解できる所信表明だと感じました。また(明日の新聞各紙にはそこまでは書かれていないでしょうが)県議会の議事録に事前に目を通したことや、前知事のアクアライン800円を継承したい旨も述べ、あえて淡々と語る口調から保守系多数派への配慮も覗かせていたようでした。ちなみにこの辺以降からでしょうか、議員からのヤジが徐々に多くなります。前回はもう少し静謐な雰囲気だと記憶していますが、今期はずいぶんフランクになったようで。マスクをしていない議員も発見しました。
                    §
続く議案説明も淡々&粛々と行われました。10本にも満たない議案&報告でしたが、議案名を口頭で言われるだけでは早くてとてもメモしきれません。それなりに他議会の傍聴も重ねた議員の私が集中しても分からないので、慣れない一般市民の傍聴者はもっと分かり辛かったのではと正直心配になりました…。
委員会付託前に議案質疑があるのは松戸と同じ。市民ネットの伊藤とし子議員が持ち時間10分をほぼ使ってコロナ対策の体制や連携などについて質疑。議員が多いのにもかかわらず持ち時間は「片道制」で、答弁の時間はタイマーが止められます。執行部の牛歩答弁を許さない良い制度ですね。更に、一質は登壇しますが二質からは自席マイクで質疑できます。登壇時の十数秒も無駄にしない合理的なシステムですね(松戸市議会も自席にマイクっぽい部分が付いていますが使ったことはありません)。
10:30、委員会開催のため休憩。久々の県議会傍聴は、とても新鮮な30分でした。

■複数の常任委員会&議運も傍聴してきました
さて、ここからが委員会ですが、傍聴者には厄介です。委員会傍聴、それも一斉に5つくらい同日開催で常任委員会が行われるのです。しかし委員会の傍聴をするためには5Fの議会事務局内の受付へ行って本会議とは別に改めて委員会用の傍聴の申込書を書かねばなりません。先に書いている市民を待つ間、(どうしたら議案の付託委員会がわかるのかな…)と思って職員に聞きました。本会議でも付託委員会は示されないし、資料ももらえません。「各委員会に付託される議案一覧はありませんか?」ーー議会事務局職員の視線が集まるのを感じながら待ちます。そうこうしている間に「委員会、10:35、始まりました」という別の女性職員の確認の声が事務局内に響きます。職員も慌ただしくしているので尚更聞きづらい雰囲気でしたが、こちらも傍聴者として来ている以上、議案名すら分からないままに(=出たとこ勝負で)会議を聞くのは、本来の傍聴とは言えないと思います。職員がやってきて『渡すことはできませんが』と議案名が入った紙を見せてくれました。しかし・・・
そこには、次のように書かれていました(一部抜粋)
「         ・・・
 議案第3号 専決処分の承認を求める事について
 議案第4号 専決処分の承認を求める事について
 議案第5号 専決処分の承認を求める事について
 議案第6号 専決処分の承認を求める事について
          ・・・                  」

いやいや、これじゃ議案ごとの違いがまったくワカラナイ!
熊谷知事や特定議員を一目見たいというだけならともかく、審査の内容を知ることが民主主義社会における傍聴の本質なのですから、どの議案がどの委員会で行われるのかは最低限傍聴者に与えるべき情報です。
早くしないと傍聴の機会をどんどんこのやりとりに削がれてしまい傍聴したい委員会が終わってしまうと考え「とりあえず議案の多そうな総務防災常任委員会に行きますから、付託先一覧みたいなものがあれば後で下さい」と職員に伝えます。「あっ、私も欲しいです」とすかさず横から中西議員。ちゃっかりしてるなあ…さすがはけいじの政治塾出身(笑)
委員会用に本日2枚目となる傍聴申請書をサッと書いて今度は3Fに向かいます。傍聴者は渡されたバッジをつけないといけません。またしても厳密です。傍聴No.は2番。ここでも職員が私と中西議員の2人を(別の階にある委員会室なのに、なぜか)まとめて案内して下さいます。この‘アテンド’の時間こそ勿体ないため「それぞれの場所教えてくだされば自分で(小走りで)サッと行きますよ」と職員に伝えるも「出入口が後ろの方にあるので云々」…結局アテンドを振り切ること叶わず、もどかしい事この上なし。
かくして委員会室に入ると既に質問者が議案審査に入っていたのでした・・・。
議案審査のやりとりの一例を挙げると、知事の報酬減額の主旨や率の理由等についての質疑があり、答弁は部長ではなく課長で知事が判断した旨を答えていました。

この間、先の頼んでおいた職員が資料と思われるモノを持ってきてくれました。ありがたいと思ったのもつかの間・・・
33.jpg
上記写真のように、総括表とはあるものの、付託先委員会がどこにも書かれていません。中を見ると・・・こんな感じでした↓
34.jpg
やはり付託先は分かりません。もしや担当課から所掌事務を割り出して付託先委員会を推察せよという事なのでしょうか?だとしたらストイックすぎる!モヤモヤしながらも傍聴を続けます。
どの議案も討論無しで採決は挙手。全員ですんなり可決&承認でした。10:58。これも後から分かる事ですが、どの部屋でも柱が邪魔で全委員が見えない…。
                     §
委員会が終わるとバッジが回収されますが、次に行きたい私は職員に「まだやっている委員会ありますか?」と聞くと「確認します」と返ってくるのでそのまま5Fに戻ると、いくつか申請書が減っています。(残っている申請書の委員会がまだやっているのだ)と判断して、「商工労働常任委員会」へ。本日3枚目の傍聴申請書を書きました。また別の階へ向かいます。しかし部屋の前まで来たら丁度、この委員会が終わったところでした。この傍聴券システムがなければ数分でも聞けたのになあと思いつつ、案内の職員にバッジを返しながら「次はありますか?」とF1のピットイン時の如く1秒を争って聞きます。受付の5Fに戻りながら、通りすがる知り合いの県議の方々に声を掛けられるも時間がないので挨拶もそぞろに失礼しながらひたすら傍聴を目指す私はひどく奇異に見えたろうと思います。が、そんなことも構う余裕がないのでひたすら次の傍聴委員会を目指します。
ひとまずいつもの5F受付へ。残っていた常任委員会は健康福祉だけ。後は議運です。健福の申請(本日4枚目)を書きながら議運申請書を指さし「コレ、もらって行ってもいいですか?傍聴しながら書いておきますので」と尋ねるも「すいません。受付はここなので…」と拒否され、ならば「じゃあせめて何度も戻ってくる手間を省く為、ここで議運の傍聴申請もまとめて書いておいていいですか?」と聞くも「すみません…」の繰り返しで拒否されます。それにしても県民も職員も忙しくする中で、いったい誰が得するんだこのシステム。
様々な‘疑問’や‘不満’や‘建設的提案’が脳裏を掠めますが、もはやこの時点では無の境地になって職員に従うのみ。
                     §
健康福祉常任委員会(傍聴No.は5番)で傍聴中の中西議員と再会。ハッキリいってここは委員のヤジがうるさくて聞き取れない部分が多々ありました。議案は「議案第5号 専決処分の承認を求めることについて」の1本ですが時間は一番長くかかっていました。委員会室内に入って初めて渡される資料を見てこの議案の内容が少し分かります。ここは高齢者・障害者施設の職員のPCR検査実施費用の専決でした。ここも大きな柱が邪魔で委員が全員見えません。発言委員の名前を確認しようと立ち上がった中西議員はすかさず職員に注意されていました(1mも動いていないのに!(^^ヾ)。こういうところは厳密だなあ。この委員会は12人中3人が地元の県議。しっかりPCR検査をして欲しいという意見が出されていました。全員賛成で承認。
余談ですが本当にヤジがうるさく、中にはいかがなものかという意見もありました(もしお聞きになりたい方は市民力報告会へどうぞ)。
                     §
ラストの委員会、初めての議運の傍聴のために本日通算5枚目となる傍聴申請書を提出世の中広しといえど、同じ議会で同じ日に5通も(それも傍聴するために)申請を求められた人はこれまでいるのでしょうか?うまくするとギネスに申請できないものだろうか(笑)等と考えつつ委員会傍聴を完遂。
コロナ禍でハンコ廃止のご時世ですが、本気で傍聴の権利を行使したい方には、住所と名前(フルネーム入り)の判子持参を強くオススメします。
ここまでの常任委員会では各傍聴席に簡単な資料が置いてあったのですが、議運だけは勝手が違い、入口に置かれた資料を自分で取る方式でした。手慣れた傍聴者の方の後だったので見よう見マネで取って座りましたが、さっきまでのアテンドはどうしたのか?というくらい職員からは何の説明もなく、たまたま運よく前の人がいなかったら資料の存在に気付けなかったと思います…私は運がいい(と思う事にします)。
議運では委員長の互選結果や審査順序について決められます。共産党から出された発議案(放射能汚染水の海洋放出方針の撤回を求める意見書)は自民、立民・千葉民主、公明の3会派から緊急性が認められないと賛同を得られず、発議せずとなりました(続く本会議で上程を試みるも賛同者4人でボツに)。11:45終了。

■本会議再開
昼の休憩をはさみ、再び本会議です。当初中西議員は午前のみの傍聴予定でしたが、思うところあったようで午後にも再び申請して共に傍聴に臨みます。
驚いたのは開会のブザーが鳴って13時を過ぎても議員がきっちり揃わず、本会議が再開しないことその割に、討論では発言者が持ち時間1秒でも過ぎたらすぐに議長から注意が入っていたのが再び驚きでした)。入退場が自由なのは従来のままでした。昼ごはんを食べた後の午後の会議では不規則発言も午前より多くなりました。この日の朝の傍聴者はパッと見20人くらいに対し、マスコミカメラは7台ほど確認、そこに事務局職員・警備も併せて傍聴者と同じ位いました。多い。とても多い。13時を過ぎても始まらないので近くの職員に聞いたところ、開催時刻は13時定刻とは決まっていないとのこと。なんともアバウト。結局13時を3〜4分過ぎて始まりましたが、30分経っても始まらなかったらどうするんだろ…議長は重責ですな。
                       §
一般的な流れは松戸市議会と似ています。委員長報告〜討論〜採決。
ただ、委員長報告の登壇時に毎回拍手が起きるのは意外でした。素晴らしい報告に対してなのか?いやいや、そもそも発言前だしなあ。どのみち要らないと思いました。議案は全て通りました。
起立採決で、人数が多いため個々の賛否の把握をするのに大変だなあと思いましたが、先ほどの議運で配られた賛否一覧表を見て推測しながら注視しました(↓写真)
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追加で副知事の選任(議案第7号)、教育長(第8号)や公安委員会委員(第9号)の任命の議案が出され‘賛成多数’で同意されました。県も人事で割れるのですね。
その後、各任命された副知事の穴澤幸男氏、教育長の冨塚昌子氏より短く挨拶。二人とも議会の同意に感謝を述べる事を忘れませんでした。
最後は前述の発議案が4名のみ賛成で取り上げられず、終了。閉会となりました。13:34。

■総括ー傍聴を通じてー
長くなりましたが、もし県政(千葉県議会)に関心を持ってもらいたいと真剣に思うのならば、まだまだ傍聴者に対して改善の余地があると感じました。職員は沢山配置されているので、本会議傍聴者には資料(せめて議案名くらいは掲載あるもの)を1F受付で配ることや、特に委員会傍聴者には議案の付託先委員会が分かるようにしてスムーズに選んで受付できるようにするとか、傍聴申請書を事前に渡しておくとか、会議規則を変えなくてもサッとできそうな部分が多々ありました。こういうことは議会で話し合われているのでしょうか?民間のサービスならもっとお客を満足させるように待たせず、スピーディーに、内容を理解してもらう事に重点を置くはずです。色々な議会傍聴をしてきましたが、最後のロッカーのカギ返却まで厳重なチェックと、どこにいても県の職員の目に触れるような扱いで、以前に増して窮屈さを感じました。あ、トイレとエレベーターの中にまではいなかったです、念のため。すぐ出たところにはしっかりいらっしゃいますけど。
まるでこちらが傍聴されているかのような感覚を覚えた傍聴記となってしまいましたが、感じた事実をそのまま書きました。

<備忘録>その他の気付き
●議場の分数表示が、最初「10分」から減っていき、1分切ると秒読み方式
→増えていく方式だと、それぞれの会派や議員の持ち時間が分からないと傍聴者はいつまでできるのか分からないため。
●写真撮影したい場合は、事前に議長に申請が必要
●議運はレアながら情報を得る貴重な機会
→今年度の定例県議会の年間予定がアバウトながら分かるのは良い
→賛否一覧がもらえる(セルフで取る)のも良い
●生の傍聴は議員・職員の雰囲気がよく分かる

いかがでしたか?
またいつか行く機会があれば、今日との比較を書きたいと思います。また、千葉県議会を傍聴された方は感想をお寄せください。ぜひ情報交換しましょう!

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長文をお読みいただきありがとうございました!
中西議員は「外套ならば脱いで」と言われたそうです。傍聴人取締規則の名残かな。いやはや。
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