どうなる、賛否公開!? [2020年12月04日(Fri)]
■今の広報委員会で話し合われたこと 本会議は2度の休憩を含めて合計15分ほどで終わりました。半数入替制の必要あったのでしょうか。休憩を抜いた正味の時間は10分ちょい…。 さて、その後は広報委員会でした。お決まりの(1)議会だよりの紙面割と(2)編集の窓の執筆担当者(次回は岡本)と(3)次回日程を決めて、約5分。そして最後の(4)その他のところで個々の賛否公開についてが話し合われました(本来なら「その他」ではなく正式に議題に名称を盛り込むべき話題だと個人的に強く思います)。
昨年の活性化協議会の答申(上記写真)が配布され、今後どうするかを大塚委員長と松尾副委員長で話し合ってきますと報告がされました。 まあ、まずは改めて皆さん上記写真の文章をご覧下さい(ご意見があればお受けしますのでお気軽にご連絡ください)。 ツッコみどころは色々あると思いますが、私が最も奇妙に感じているのは2枚目の答申内容の2段落目です。具体的には下記の部分です↓ 「議員の賛否態度の公開方法については、賛否が分かれた市長提出議案の議員個人の賛否結果一覧を議会だより及び市議会ホームページに掲載し、賛否態度決定に至った理由は、議員及び会派の責任において市議会ホームページに掲載できるものとする。」
・・・私は当時会派結成前で活性化のメンバーではないため、答申作成には全く関わっていませんが、見ていて仰天しました。皆さん、違和感ありませんか?
答申によると、個人の賛否結果と共に自己の態度決定理由を議会HPに後から載せる事ができるんですと! ここで、大きな3つの疑問がわきます。 ・公的な議会HPに、公的な議会で発言していないことをわざわざ掲載する「必然性」があるのでしょうか ・果たして誰にとってメリットが大きいのでしょうか。市民は採決前の「討論」と混同してしまうのではないでしょうか。 ・そもそも一体、誰がそんなことをしたいのでしょうか。又その理由は?
■HPに理由を掲載する事が問題だと私が考える主なポイント @公的な発言ではない →公的な発言(討論)の権利がわざわざ会議規則で設けられているのに、それを使わずに非公式な場での言及を公式な議会HPへの掲載を許す事は問題だと考えます。 A討論が形骸化する →討論を今でもしない議員が多いですが、本来、採決前に自分の態度を公の場で明確にし、異なる意見の相手に翻意を促すのが議員の討論における務めです。それをしないどころか、後から公的な発言である討論に対しても言及できてしまういわゆる「後出し可能システム」は議論を形骸化させます。(要は、討論でああいうこと言っていた人がいたけれど、あれは違うと思ってるよ、などと後から言う事ができる。本来、同じ土俵(=議場)で言うべき) これでは、討論せずして後から討論への反駁が可能になってしまいますし、論理的には討論に反駁を考える余地を与えてしまいます。本来は、それこそ個人の情報媒体で発信すればいい内容です。 B市民が混同する 議会を傍聴された議員は、討論→採決の流れを見ているわけです。 これに対して決定された事項に、後からああだこうだ言われても決定は覆らず、後の祭りです。「だったらなんで討論しないんだ?(しかも賛否が分かれているのに!)」と思うのが市民感覚ではないでしょうか。 言うまでもなく、議論は同じ場で闘わせるからこそ意味があるのであり、それを行うための場所が議会であり、そこで議論するために選ばれたのが議員なのです。
こんな入り組んだ賛否公開の方法を答申で出されたこと自体、私は非常に悲しいですが、広報委員会では答申を全部汲まなければいけないわけでもないので、正副委員長からどんな案が出されるのか、市民に分かりやすい説明責任を果たせるよう、一議員としては元より会派としても気を付けて臨みたいと思います。
次回は1月18日(月)13:30〜。ご都合つく方は議論の行方を傍聴でお見守り下さい。
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Posted by
山中 啓之
at 10:49
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定例会
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