昨日、市役所の駐車場にて [2020年06月12日(Fri)]
■信じられない事が起きました 昨日(6月11日)午後7時55分頃。 コロナ対策でタイトなスケジュールの6月定例会、招集日から3日連続登壇の未曽有の経験をした私は心身共に疲れていた。議会棟を出て新館下の二輪駐車場に向かう。私以外にもバイクが駐車されていて、ちょうどある会派のA議員とB議員が自分たちの原付のところで2人で談笑していた。 その駐車場は自動車のスペース1個分くらいの広さで、バイク数台停めればすぐ一杯になってしまう。私のバイクは彼らから1〜2mしか離れていない。私がヘルメットを取り出そうとした時、顔を上げて一瞬目を疑った。
◆役所内で議員がタバコ なんと、A議員がタバコに火をつけて持っていたのだ。あろうことかすぐ近くには彼らのバイクや私のバイクがある。また自動車の駐車場にも隣接しており、車が常時出入りしている。ガソリンを積んだ乗り物が何台も停車していた。引火したら大事故につながる。松戸市役所は昨年7月から敷地内全面禁煙で、松戸市安全で快適なまちづくり条例の重点推進地区に指定されているため喫煙しただけで2000円の過料対象となる。条例を議決している議員がこれを知らないはずがない。しかし、私が見つけても彼は一向に焦る様子もなく、彼と同じ会派のB議員も注意した形跡すらない。 危ない!・・・そう思った私はとっさに身の危険を感じつつも 「何やってるんですか!庁内全面禁煙ですよ」と注意した。 議員としてあるまじき行為だ。しかし更に驚いたのはその後だ。彼はなんと自分のバイクの荷台にタバコをこすりつけながら火を消し始めた。彼の隣にいたB議員に私は左側から 「Bさん、あなたも同会派なんだから注意しなきゃだめですよ!」と言った。彼は黙っていた。 しかし、何より驚いたことに「危ないじゃないですか。」という私に、A議員は悪びれる様子もなく 「うるせえなあー、消しただろうがよーー!」と威圧的に声を荒げた。これに私は恐怖を感じた。本当に怖かった。いや、罵声を浴びせられるとか殴られるとかいう物理的な怖さもそうだが、それ以上に私が本能的に感じたのは、彼の火(危険物)への意識の低さと、公共の場で自分のしている事を分かっているのかという認識に対する恐怖だ。自分と感覚が違いすぎて、もはや何を考えているのか理解できない事への恐ろしさだ。予想外の反応に戸惑い、普通に注意しただけなのにそれが通じていない事に、もはや予期せぬ事をされるのかも知れないと瞬時に感じた。本当に怖かった。
◆直後に火の恐怖 その直後、現実的な恐怖が襲ってきた。注意されて開き直る態度に留まらず、彼の消そうとしたタバコの灰が飛んで、鮮やかに火が付いたまま2〜3個空中に舞い、私の愛車の後輪を勢いよく掠めた。地面に落ちてもまだ火はついている。エンジンをスタートさせようとしていた私もさすがにこれには身の危険を感じ、焦りながらもすぐ自分の革靴で地面にこすりつけて見える限りの灰の消火活動に当たった。私は消防団員ではないが、一般の防火意識くらいは身に付けているつもりだ…って、アレッ?そもそも彼は消防団員じゃなかったっけ!?
こともあろうに禁煙指定されている庁内で市議会議員が堂々とタバコをくゆらしている光景に、更に注意したら声を荒げる反応に、挙句の果てには火まで飛ばされる状況に、議員活動14年目にして私は初めて遭遇した。この驚きは本当に何と表現していいか分からない。A議員はかつて、「辞職勧告決議」が全会一致で可決されているが、本当に反省したのだろうか。一方、B議員も市職員の仕事を良く知っている立場なら、庁内での喫煙及び自分が注意しない事がどういう意味を持っているのかは人一倍よく分かっているはずだ。同会派だからといって見て見ぬふりは許されない…アレレッ?そういえば彼も消防団員じゃなかったっけ!? たった3人の場で、注意する私はまた1人マイノリティーのようだ。そしてなんで注意した私が怒鳴られているんだろう。むしろここで採決取ったら私が悪者扱いにされそうな雰囲気だ。もはや私の頭の中は何を信じていいのか、混乱を極めた。 § この間、ほんの1〜2分くらいの出来事だったが、私はあまりにも色々な事に衝撃を受けて、ただただ愕然としてしまった。 松戸市議会では平成30年8月に申し合わせ事項として「政治倫理基準」(写真)を設けており、その中には「品位・名誉の保持」や「パワー・ハラスメント」さらには「身なり・行動」と言った項目まで細かく定められている。しかし大変残念なことに、実状は全く機能していないことが証明されたようだ。今、真剣に今回の事態への対応を考えている。
余談だが、私は今定例会に出席しているだけで「交代制に協力しない議員」として議運(※)でA議員に「マナーを遵守させるように」等と様々な事を散々言われていた。申し訳ないが政治姿勢や政策を語る以前に、この人にマナーを語る資格はないと心底思った。彼と談笑していたB議員も同じだ。議会外の事は対象外とはいえ、処分要求書を出す相手は間違いたくないものだ…胸に手を当てて、良識的な対応をして欲しい。もっと、この出来事を真剣に考えて欲しい。
私をどう思おうと構わないが、大事故が起こって、市民を深く悲しませる前に。
 ※注:事後に議運メンバーに変更アリ。
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Posted by
山中 啓之
at 17:51
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議会関係
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