【第9期けいじの政治塾】新入塾生・継続生(及び入塾を考えている方々)へ [2020年04月08日(Wed)]
今年で9年目を迎える「けいじの政治塾」の塾生決定者には既にお伝えしている通り、研修(開講)をひとまず5月に延期します。
なお、4/10(金)20時〜希望者のみを対象としZOOMによる新入生の顔合わせと簡単なMTGを行います(※不参加でも欠席には含まれません)。冒頭に、時節を鑑み祝辞に代えて9期を迎える塾生の皆様へ私の想いを綴りました。(他の市民の皆様もご興味あれば以下ご覧ください) 【けいじの政治塾9期を迎えるにあたり、ご挨拶(祝辞に代えて)】 ●緊急事態宣言の発令を受けて ご案内の通り昨夜、特措法に基づき安倍首相から緊急事態宣言が発令されました。そもそも特措法は新型インフルエンザのまん延を受けた当時の民主党政権時代の2012年に成立したものですが、宣言の発令は今回が初めてです。首相は専門家の意見を聞いた上で対象の期間や都道府県を決めます。具体的な措置は各知事が講じることになります。 これほどまでに市民生活が事実上制限される戦後初の事態となるがゆえ、一定程度の避けがたい市民の困惑が予想されます。特に人を預ける場所(学校、保育・障害者・高齢者施設など)の関係者が命に関わる影響の不安の中にいることは、直接関係しない方々にも想像に容易いと思います。現に議員や市役所職員その他公的な職務に従事する者の元には平常時とは比べものにならぬ市民からの声が次々に届いています。病院・医療関係者の方々には尚更の事と推察します。 社会の一員として、我々は全員が様々な工夫をしてこの国難を乗り越えなければなりません。 マスクの売切という現実空間における人々の起こす現象やSNS等の電脳空間におけるデマの拡散や実名・匿名による様々な’攻撃’は、非常時や今際に近づく程に人間の本性が露になる事を証明し続けているかのように私には移ります。今こそ一人一人が、狼狽による誤った判断や思い込み、公益性を顧みない行動に陥落する事を避け、正確な情報の理解に基づく冷静な行動を心がけて下さい。これは私から塾生の皆様へのお願いです。 ●塾生の社会的使命と心得 また、本塾は単に地方政治や行政の仕組みの理解と分析に留まらず、積極的な社会貢献のできる自立した市民になる事を目的とし、またその人材の輩出を塾の設立趣意としています。 今回の発令により、人に会う接触機会と不要な人的混乱の低減を図りつつも、それに萎縮せずこの機会に1人でもできる社会貢献活動があれば、積極的な実践を通じて、それを決して奢ること・ひけらかすことなく率先して粛々と行って下さい。 例えば現在、世界各地で著名なアスリートや専門家達が在宅時間の長期化による健康悪化の防止用の室内トレーニング動画を紹介していますが、一流アスリートや健康の専門家でない普通の人間は、ただこれらの知見を享受しているだけで充分なのでしょうか。私は元来、少し視点を変えて工夫を加えれば全ての人間誰もが人間のプロだと考えています。 例えば、学校以外で勉強する習慣のない子どもが在宅時に勉強に向かう効果的な方法やコツ、ICT教材に恵まれない環境にいる子の初歩的な家庭での勉強法などは、多くの家庭で日々、子どもを愛するおとなの協力による模索と発見の連続があるはずで、それを知らぬ家庭が知り活かせればその家庭、つまり社会の安寧につながります。また他にも、夫婦の在宅時間の長期化によるDVの増加という海外事例に対し、我が国の社会構造において多忙を極め日頃配偶者に会いたくても会えないと嘆いていたサラリーマンやOLは、この機に増えた時間で発見した円満な夫婦の過ごし方など、様々な面での有益な気づきを日々体感し、都度体現しているはずです。このように、他にもそれぞれが己の属性に基づき、置かれた状況に応じた日常のコツやヒントを人間のプロである自覚をもった知見として共有する事で、まだ発見していない者があとに続く事を援け、価値観が違う者にさえも幅広い気づきを贈る事ができます。 そのような心得をたとえ微塵でも持ちながら、各人がこの期間を負の期間としてではなく、自身と社会に益を生み出す期間と捉えて過ごして欲しいと思います。 これからも塾生の皆さんとお互い人間同士として高めていける関係を作りたいと思います。宜しくお願いします。共に、頑張って生きましょう。 |