▼3年前の岩手・宮城内陸地震の時にいち早く車を運んできてくれた、高橋さんに会いに再び雄勝を訪ねた。



▼東北の大河、北上川・・・・
自然学校ではこの川を下るキャンプをよくしている。北上川流域は我々にとっては庭のようなものだった。
河口から数キロにある北上大橋が津波で落ちてしまった。
テントを張ってお世話になったこともある大川中学の校庭も水没してしまった。
今回の津波での大川小学校の悲劇を耳にして言葉がない。
数日前から我々のボランティアがこの地域の泥出しの作業に明け暮れている。

辛い・・・・



▼雄勝で観光バス会社を経営していた高橋さんはバス13台、会社社屋、自宅、車庫・・・すべてを津波で失った。
雄勝の瓦礫の街の中に高橋さんのバスがアチコチに無残な形で残っている。
お母さんが、自宅が見つかった、流された家の2階部分が見つかり何点か大切なものが手元に戻った・・・と笑顔で話されていた。
避けられない現実を目の前にして、言葉には出さないこれからの希望を語り合えた気持ちで帰ってきた。

Toyoshi Sasaki 〓

▼北上川河口から数キロ。
北上大橋が落ちている。堤防も決壊している。
泥の撤去作業がつづいている。

▼夏の恒例のキャンプの北上川下りキャンプでこの辺は良く知っている地域だ。
北上大橋近くにある大川小学校が悲劇の舞台になってしまった。
震災後の津波が北上川河口をさかのぼり、その威力は北上大橋を壊し、堤防を超え、そして破壊し、最後に校庭に避難していた子どもたちをのみ込んだ。