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冒険教育のこと再び [2013年01月10日(Thu)]
くずまき高原牧場スノーワンダーランドは2001年から始まった。開催当初から根底に流れているのは、冒険体験が子どもたちを成長させる・・・・昨年ほどの頻度度で、ブログにアップできないので昨年ブログに書着込んでいた文章を再びここにアップします。

【以下昨年の1月5日のブログ】
◆スノーワンダーランドに参加している子どもたちの多くの親御さんが、このブログをご覧いただいているということを意識して、スノーワンダーランドがどんな教育的意義を踏まえて展開さているのかを少しでもお伝えしようと思います。

◆2週間にわたって子どもたちと寝食を共にし活動をしているスタッフには、毎年繰り返し繰り返し伝え続けてきたことでもあります。
スノーワンダーランドの意義を説明するためには、自然学校が取り組んでいる冒険教育≠ニ体験学習法≠挙げたいと思います。自然学校のプログラムの多くは自然体験活動です。その中でも冒険的な活動を重視した冒険教育に取り組んでいます。
先日、生きる力≠ノ関して書き込みました。生きる力≠ヘ様々な体験から育まれるといわれています。スノーワンダーランドは、子どもたちの取ってワクワクする体験の連続です。そして冒険体験にこだわりプログラムを展開しています。
体験学習法については、後日解説いたします。

◆今日は冒険教育≠ノついて説明をいたします。
図に示したように、冒険教育では冒険≠次のように定義しています。
冒険体験とは、未知、危険を伴う、不慣れ、予測が難しい、精神的に不安、ハラハラ・ドキドキ、結果が保障されていない、成功するか失敗するのかわからない、などという状態を体験することです。冒険の反対をCゾーン(Comfortable)と呼んでいます。知っていること、安全であること、安心できる、快適な状態、楽な気持ちで安定している、予測もつき対応ができる状態を指します。このCゾーンから出ることを冒険体験と定義しています。
自然学校では、幼児を対象にしたプログラム森のようちえん≠ェあります。幼児期の子どもたちは、Cゾーンが小さいと言えます。生まれて数年間しか経験がない幼児は、何十年も様々な経験をしてきた大人と比べてCゾーンは小さいものです。


今回スノーワンダーランドに参加している1年生から中学生の子どもたちも年齢に応じてCゾーンの大きさが異なります。
私はこのCゾーンが広く大きくなることが成長することと考えています。子どもたちは、日々の遊びの中で小さな冒険体験を繰り返し、Cゾーンを少しずつ広げています。例えば、昨日は木登りで一段目の枝によじ登った、今日はそれより高い二段目の枝に挑戦する。子どもにとってそれは冒険です。高くなるのでドキドキ・ハラハラし、成功するか失敗するかわからない。この冒険体験がもっとも大切に考えていることが、自発的行為≠ナす。自分で考え自分で判断し自分の意志で行動を起こすことです。自発的にCゾーンから出ることが大切で、人から言われてやることは本来の冒険とは言えないということです。冒険者は自分の意志で自発的に冒険に挑戦してきたのです。
 先日書き込んだ生きる力≠ヘまさに、自発的行為が根底にあります。先が見えなくても自分で考え、判断し、Cゾーンを越えて行動を起こすことができる人間づくりなのです。
子ども時代に様々な体験を通じて、Cゾーンを越えられる体質をつくることなのです。
 そのためにプログラムを考え、スタッフのかかわり方を考えているのです。スノーワンダーランドを体験して自分で意志で行動ができる力をつけてもらいたいと考えています。
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