CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2014年09月 | Main | 2014年11月»
セミトランスペアレント・デザイン 退屈 @銀座グラフィックギャラリー [2014年10月31日(Fri)]

すべては「点」でできている、はずなのだ。

DSCF7627.JPG

素敵だなあと感動した絵も、
お気に入りの宝物も、
目の前にある物体も、
私たちを形作る細胞も、
元を正せば、「点」の集合体のはず、なのだ。

だけども、一つの「点」でものを見ても
それが何かか分からない。

たとえば、印刷された文字だって、
陰影のキレイな月のようなグラフィックだって
「点」が大きくなればなるほど
全体像が見えなくなる。

DSCF7629.JPG

人間関係も同じように思う。
個対個の点のつながりが
集合体になったときに、
その団体のカルチャーが生まれる。

近くで見ても分からないこと、
離れてみるから分かること。

形も、デザインも、コミュニケーションも、
目に見える見えない、手に取れる取れないに関わらず
「俯瞰して見ること」の大切さは
あらゆるものごとに通じることなのかもしらない。

DSCF7645.JPG

今更ながら知ったことは、
こちらのブログ(CANPAN:日本財団)のロゴマークは
セミトランスペアレント・デザインが手掛けられたのですね。

*************************************************
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)   
入場無料 
〒104-0061 中央区銀座7−7−2 DNP銀座ビル 
tel.03.3571.5206
11:00a.m.− 7:00p.m. (土曜日は6:00p.m.まで) 
日曜・祝日休館
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

http://www.semitransparentdesign.com
エレナ・トゥタッチコワ写真展 “林檎が木から落ちるとき、音が生まれる” @Art Gallery M84 [2014年10月30日(Thu)]


ダーチャと呼ばれるサマーハウスでの風景は
ロシアで生まれ育った人たちにとって
自然との調和であり、自然に対する哲学であり
自然に対する畏敬の念なのだろう。

DSCF7658.JPG

モスクワから30分くらい。
「赤の広場」というイメージしかない私のちっぽけな知識には
到底想像もつかないような自然が広がっていた。

あたたかな陽の光り。
鮮やかな木々の緑。
透き通る風や水の流れ。
そこで楽しそうに駆け回る青春の日々。

ロシアの長い長い冬。
白と灰色の世界が来るのを知っているからこそ
色とりどりの短い季節を楽しみ、愛おしむ。

「やっともう一つ冬を乗り越えた。
暖かい風にモスクワのアパートから駆り出されると、
もう戻れなくなってしまう…」
アレクサーンドル・メシェリャコフ『ダーチャ人の手記』

きっと、鮮やかな季節に焦がれる気持ちはどこでもいっしょなのだと思う。

DSCF7662.JPG

こちらの写真を撮ったエレナさんから、サインをもらいっちゃいましたw

******************************************************
Art Gallery M84
東京都中央区銀座四丁目11-3
ウインド銀座ビル5階
開館時間:10:30〜18:30(展示最終日は、17:00終了)
休館日:日曜日、その他 展示の無い日
Tel:03-3248-8454
http://artgallery-m84.com
会期:2014年10月27日(月)~11月8日(土)
セミトランスペアレント・デザイン 退屈 @銀座グラフィックギャラリー [2014年10月29日(Wed)]

”ものを作るという行為は本来「退屈」を減らす行為だ。”

DSCF7639.JPG

退屈。

”目の前の美しさに目を奪われれば、退屈は失われていく。
しかし、美しさを目前にしながらも退屈を感じてしまう。”

DSCF7638.JPG

退屈。

たとえば、TVから流れる作られた番組は
退屈を減らす行為を見ているのだろうか。

DSCF7641.JPG

いつから、退屈が生まれたのだろうか。

たとえば、ソクラテスたちが
議論された思索の数々は、退屈を持て余して生まれたものだろうか。

退屈と美。

難しくって分からないけれど
美しさを目前としながらも退屈を感じてしまうことは
身近にあることなのかもしらない。

たとえば、造られた美とか。


*************************************************
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)   
入場無料 
〒104-0061 中央区銀座7−7−2 DNP銀座ビル 
tel.03.3571.5206
11:00a.m.− 7:00p.m. (土曜日は6:00p.m.まで) 
日曜・祝日休館
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

2014年10月3日(金)〜10月28日(火)
丹地保堯の世界“写真画展“ @Art Gallery M84 [2014年10月24日(Fri)]

「絵のような写真を見たことがあるか」
ともし、問われることがあったなら、
「丹地保堯の世界を見た」と答えたい。

DSCF7622.JPG

今後、写真に感動することはあっても、
絵のような写真に感動することはないのではないだろうかと思います。

なんとも表現しにくい。
言葉の限界であり、
私の表現力の乏しさなのです。

DSCF7624.JPG

表面が凸凹していて
和紙に印刷したような淡い柔らかな光りが映し出されていて
色味も、細かに描写されたものではなくて少しベタなところと
写真でなければ表現できないほどの精密なものがあり…。

こういうときにこそ、ビジュアルが力を発揮するのですね。
あと、詩的表現。

きっと。

まだまだ修行不足です。
展示期間は、あと少し。
ぜひ、見に行って、
私の至らない部分も余すところなく感じ取っていただきたいです。


************************************************
Art Gallery M84
東京都中央区銀座四丁目11-3
ウインド銀座ビル5階
開館時間:10:30〜18:30(展示最終日は、17:00終了)
休館日:日曜日、その他 展示の無い日
Tel:03-3248-8454
http://artgallery-m84.com
会期:2014年10月13日(月)~10月25日(土)
みのり @シャトールミエール [2014年10月21日(Tue)]

わたしには、たくさんの子がいるのです。
まん丸の玉のような子。

いまにも外へ弾けていきそうな
内から湧き出るエネルギーを詰めた
たくさんの子を今年も宿しました。

DSC02860.JPG

深い濃紺をした落ち着きのある雰囲気を持った子や
藤色の優しいまなざしの子もいます。

子は宝なり。
と申しますが、雨の日には雫が頬を伝い、
晴れた日には日差しを背に我が子を見れば
キラキラと輝いているのです。

DSC02873.JPG

それは、まさに宝石のようで、
余りの美しさに我が子ながら
思わず息をのんでしまうほど。

大事に大事に育ててきましたが、
我が子は旅立ってしまいます。

DSC02864.JPG

あたたかな人の手に包まれ、
ワインへと姿を変え、これから多くの人の舌を唸らせることでしょう。
笑顔に包まれた食卓の主役として、活躍してくれることでしょう。

今年もみのりの季節を迎えました。
あなたの幸せなひと時をいっしょに過ごす我が子が
わたしの誇りです。
ジャン・コクトー @シャトールミエール [2014年10月20日(Mon)]


至極な時間とは、ギャラリーのようなアートな空間の中で
一流の食事をすることだと気づかされました。

人の欲を満たす、極上のひととき。
それを味わうことが出来たのは、
先日、取材で訪れた、山梨県笛吹市にあるシャトールミエールさんです。

ルミエールさんとの取材の中でのひと言に深く共感しました。
「料理はお皿の中で完結しない。景色も、サービスもごちそう」

そう、その通りなのです。
目の前に広がるぶどう畑や豊かな自然、
一流ホテルのようなサービス、
山梨の地場の食材を使ったお料理…。

そして、目の前にはコクトーの絵。

DSC02857.JPG

やっぱり、華を添えるのはアートです。
たとえば、この緩やかな曲線は、ソースで描かれた模様にも見えました。

DSC02858.JPG

たとえば、三角や四角や丸い形は、ていねいに刻まれた食材に見えました。

DSC02856.JPG

お料理を何倍にも楽しく、美味しくさせてくれるアートの力。
だけど、決して主役なんだと主張しすぎない。
ルミエールさんの品格の高さを感じる一場面だと感じました。

********************************************************
シャトールミエール
〒405-0052 山梨県笛吹市一宮町南野呂624
TEL:0553-47-4624 (レストラン Zelkova【ゼルコバ】直通)
TEL:0553-47-0207 (ルミエールワイナリー)
http://www.lumiere.jp
カメの独り言。 [2014年10月10日(Fri)]

ミドリ色に潜む影。
ご存知、私は「カメ」という。

DSCF6989.JPG


昔々の大昔、
うさぎと競争したり
子どもにいじめられていた私を助けた男を甲羅に乗せたりもした。

主役になることは少ないけれど、
みんなを不幸せにする役回りはほとんどない。

いわゆる私は「いいヤツ」なのに…。

DSCF6992.JPG


みんなは、私を口々に
「鈍間」「遅い」などという。

けれども、みんなはわかってない。
「時間のモノサシ」が違うこと。

その生命が果てるまでを
モノサシの全長だとしたら、
私のモノサシは長いのです。

短いモノサシの生命なら
きっとうさぎのようにせっせと動く。

長いモノサシの生命なら
きっと樹木のようにゆっくり動く。

それぞれの時間のモノサシで
他とを比べないでほしい。


@江の島の池のカメ
愛すべき「のらもじ」G [2014年10月08日(Wed)]

もしかしたら、
そうなのかもしらない。

こんな妄想に近い予想を立ててみるけれど
喉元で言葉が絡まってしまうから
私の小さな妄想は悉く崩れ去ってしまうのです。

そんなときに、ふと目に入るのらもじたちは
私の心にふっと息を入れてくれます。

銀座4丁目の交差点。
TVのインタビューやニュースでもよく見る風景。
昼間は人で溢れ、夜は煌びやかなライトアップ。
行き交う人が多いけれど
だれも気づいてくれないこんなのらもじ。
DSCF7388.JPG

見上げれば、そこにあるのに。


初めて入る店はいつでも緊張してしまう。
喫茶店も、美容院も、どんなお店なんだろうと
一瞬躊躇ってから、扉を開ける。
この美容院だったら、躊躇う「一瞬」はどれくらいになるかしら?
DSCF7536.JPG

きっと、「一瞬」の範疇には入れまい。
橋爪 彩『Beautiful Stranger』 @POLA MUSEUM ANNEX [2014年10月07日(Tue)]

Estber.JPG
「Estber」


しなやかで芯のある強さを持った女性。
この作品を描いた橋爪彩さんは、きっとそんな方なのだと思う。

女性的なやわらかな曲線は
花や洋服やジュエリーで着飾ることによって
さらに引き立てられて、その魅力が深まっていく。

Accessories.JPG
「Accessories」

それは、異国の地で
肌の色、瞳、言語、文化の違う地で過ごした彼女だからこそ
異質の中にこそ見える「美」を描けるのだと思う。

肌の透明感は西洋の文化を
見えない表情は日本の「陰」の文化を。

Madeleine.JPG
「Madeleine」

和と洋を混ぜ上げて画面に彼女のアイデンティティーを残している、
そんなメッセージを私は受け取った。

※ギャラリーの許可を得て撮影をしています。
***************************************************
POLA MUSEUM
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
2014年9月27日(土)-10月19日(日)
11:00~20:00
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html


橋爪 彩(Sai Hashizume)
1980年東京都生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。
2006年から2010年にかけて渡欧、文化庁芸術家在外研修員、
ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツに滞在、吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリに滞在。
主な展覧会に、2005年「αMプロジェクト vol.2」(artspace Kimura ASK?)、
2006年「VOCA展」(上野の森美術館)、
2012年「ポーラミュージアムアネックス展2012“華やぐ色彩”」(ポーラミュージアムアネックス)、
2013年「DOMANI・明日展―未来を担う美術家たち〈文化庁芸術家在外研修の成果〉」(国立新美術館)、
2014年「ノスタルジー&ファンタジー」(国立国際美術館)、
「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.04」(高松市美術館)など。
2013年、第5回絹谷幸二賞受賞。
主なコミッションワークに2012年”Esther”(POLA THE BEAUTY銀座店)、
また今秋、ポーラ最高峰ブランド「B.A」のエントリーライン「RED B.A」の
メインビジュアルとして”RED SESSION”を制作。
島田雅彦著『美しい魂』の他、書籍の装幀も多数手がける。
銀座目利き百貨街3 @松屋銀座 [2014年10月01日(Wed)]

線のように細い影と、面で広がる大きな影。
透き通った光りの陰影や屈折による色とりどりのプリズム。

DSCF7440.JPG

影と言ってもさまざまな種類があって
それは一概に「影」と一括りにするには惜しいくらいの
美しさや儚さがあると思います。

DSCF7483.JPG

影の形は、いまのこのときしかない瞬間性があるのです。
この時に、出会えたのが運命かのように。

だから、美しい影探しが止められないのかもしれません。
脆く、消えそうな影に出会うために。

DSCF7498.JPG

************************************************************
松屋銀座8階イベントスクエア
2014年9月25日(木)〜9月30日(火) 午前10時〜午後8時
入場料:一般800円 / 高大生600円 / 中学生以下無料
主催:日本デザインコミッティー
http://designcommittee.jp/mekiki3/