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ジャック=アンリ・ラルティーグ作品展@フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 [2016年01月25日(Mon)]

一目見たときから、恋に落ちること。それを「一目惚れ」と言いますが、
私はジャック=アンリ・ラルティーグの作品に狂いそうなほどの恋心を抱いてしまったのです。

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オートゥイユ競馬場の障害レース  1911年6月23日
Photographie Jacques Henri Lartigue コピーライトマークMinistère de la Culture - France/AAJHL


70歳を目前にしての遅咲きデビューでしたが、
彼の抜群のセンスは、“偉大なるアマチュア写真家”として世界に衝撃を与えたそうです。

そして彼が写すユーモアは、私にとっても大きな衝撃だったのでした。
何と言っても構図の美しさが魅力的なのです。

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従妹のビショナード、コルタンベール通り 40番地 パリ  1905年
Photographie Jacques Henri Lartigue コピーライトマークMinistère de la Culture - France/AAJHL



目の前の風景、出来事は、見る角度やタイミングによってまるで別物に映りますが
ジャック=アンリ・ラルティーグは、絶妙な一瞬のタイミングを切り取ります。

きっと裕福で幸福な人生を暮らしたからこそ、
“偉大なるアマチュア写真家”と呼ばれるのでしょう。

写真を撮ることの楽しさ、そして純粋に写真が好きという気持ちにあふれた
ジャック=アンリ・ラルティーグに首ったけになったのでした。

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自分で作ったタイヤボートに乗る兄のジスー、ルザ  1911年
Photographie Jacques Henri Lartigue コピーライトマークMinistère de la Culture - France/AAJHL



※写真はHPから引用しています。
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開催期間 2015年11月3日(火・祝)〜2016年2月1日(月)
開館時間 10:00〜19:00(入館は18:50まで)  年末年始を除く期間中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入場料 無料
http://fujifilmsquare.jp/detail/15110304.html
積み上げる。 [2016年01月23日(Sat)]

ひとつ、またひとつ上に積み上げる石。
願いを込めて、祈りを込めて。

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大きい石の上に小さい石。
たくさんの小さい石が集まったら
大きい石だって載せられる。

カタチに合わせて
絶妙な距離感と関係性を築き上げていく。

ひとつでは成し得なかったことが
たくさん集まってできるようになる。

積み上がった石たちに
深い意味を感じたのであった。
けむり雲 [2016年01月21日(Thu)]


巨大な鉄の塊をレンガのように積み上げる。
塊が崩れ落ちないよう互いを括り付け合う。
時には針金なんかを張り出して美しくする。

人の何倍もあるような大きさにまで広げて、
のっぽの煙突を天に届くほど高く伸ばして、
毎日休むことなく、白い煙を吐出している。

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もくもくと吐き出され続ける真っ白い煙は、
やがてふわりと宙に浮かぶ「雲」となって、
世界中の空を覆ったり、ぽつりとたゆたう。

美しい風景画の一部として語り継がれたり、
ふいに切ったシャッターにうつり込んだり、
川辺に座るカップルの目に留まったりする。

雲製造工場は、いま私の目の前にあるのだ。
ここからすべてのけむり雲が生み出される。
Nicolas Buffe×ISETAN 「新説七福神めぐり むっつりダルマを笑わせろ!」 [2016年01月18日(Mon)]

「七福即滅、七福即生」。
七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われる
福の神7人集です。
日本人の私たちにとって、七福神は信仰の対象ですが
海外の人から見たら、どうなるのでしょう。

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ジュロウジン
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フクロウ
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ダイコク

今年の三越伊勢丹の新宿・日本橋・銀座の3店舗では、
新進気鋭のフランス人アーティスト、ニコラ・ビュフさんによって
七福神がダルマを笑わせるために奮闘するストーリーが描かれていました。

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ビシャモン
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ベンテン

現代的に描かれた七福神は、まるでロックスターのようにカッコよく生まれ変わり
もはや神としてではなく、スターのような存在になったような。。。

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エビス
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ホテイ

さて、むっつりダルマは笑ったのでしょうか。
展示は終わってしまったので、あとはご想像にお任せいたします。

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期間:2016年1月3日(日)〜1月12日(火)
場所:伊勢丹新宿本店/三越日本橋本店/三越銀座店

▼ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢
nicolasbuffe.com/ja/
ねこ採集B [2016年01月11日(Mon)]


先日までは「あけましておめでとうございます」と挨拶を交わしていたのが
うっかり、もう1月も3分の1が過ぎようとしています。

そうやって、毎年暮れ頃に「一年って早いわね」なんて言い合うのが
恒例行事になっていますが、今年はそうはさせません!
なぜならば、やることがたくさんあるからです。
(いつになく、ちゃんと予定を立てました!)

あれやこれや、さあやるぞー!気合が入る反面、
だら〜ん、にゃら〜んと気を抜きたくなる時も必要です(早い!?)。
といっても、年末に帰省したときに出会った
にゃんこさんたちを見返してしまったのであります笑

今年のお正月は例年になく暖かくて
車で走っていると、陽射しだけはもはや春のような。
そんなうららかな陽気に誘われて、
田舎特有のだだっ広いコンビニの駐車場で彼らに出会ったのです。

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運転にとても慎重な私は、その日も注意深く前進駐車をしていたところ
何やら熱い視線を感じたのです。
くるりと見渡してみるも誰もおらず、ふと真正面を向いた時にその正体が分かりました。
ベンチに隠れた、彼でした。

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マイペースな彼は、私に気がつくと急に眠そうな顔になりました。
かわいいなあ、なんて夢中になっていると、続々と仲間たちが登場。

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しっかり人と目を合わせるので、人慣れしているのかしらん?と思いながら
さよならして、安全運転で帰りました。

寅さんの街を歩く@帝釈天題経寺 [2016年01月05日(Tue)]

今年の初詣は、葛飾柴又の帝釈天へ行きました。
柴又の近くに住んでいるのにも関わらず
なかなか足が向かなかったのですが、今回ようやく行くことが出来ました。

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さて、今年の干支といえば「申」。
申のお寺は、滋賀県大津市にある西明寺を思い出すのですが、
柴又・帝釈天も申との所縁が深そうなお寺でした。

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本当に美しい木彫に彩られた門や本殿。
中でも「彫刻ギャラリー」は圧巻でした。
昭和の名匠が彫り上げた、素晴らしい木彫を拝むことが出来るのです。

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帝釈天は法華宗で、修行や浄土への様子が描かれていました。
中でも私は「三車火宅」という作品が印象深かったです。

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ある時、長者の邸宅が火事になった。
中にいた子供たちは遊びに夢中で火事に気づかず、長者が説得するも外に出ようとしなかった。
そこで子供たちを導き出すために、長者は子供たちが欲しがっていた
「羊の車(ようしゃ)と鹿の車(ろくしゃ)と牛車(ごしゃ)の三車が門の外にあるぞ」と言った。
その後にさらに立派な大白牛車(だいびゃくごしゃ)を与えた。
この物語の長者は仏で、火宅は苦しみの多い三界、子供たちは三界にいる一切の衆生、
羊車・鹿車・牛車の三車とは声聞・縁覚・菩薩(三乗)のために説いた方便の教えで、
それら人々の機根(仏の教えを理解する素養や能力)を三乗の方便教で調整し、
その後に大白牛車である一乗の教えを与えることを表している。
(Wikipedia引用)

このエピソードは後から知ったのですが、
私はまだまだ火事に気がつかない子どもだなあと思いました。(精進します!!)

しかしながら、この彫刻ギャラリー。
関東近郊ではなかなか出会えないクオリティの高さです。
今回は人も多かったので、落ち着いた頃に御朱印をもらいがてらに再訪したいと思います!

▼帝釈天題経寺
http://www.taishakuten.or.jp/index2.html
真ん中。 [2016年01月02日(Sat)]


2016年になりました。明けましておめでとうございます。
今年は、新しいチャレンジをたくさんして「前進の一年」にしたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

そんな中で、ここ最近考えさせられることは「家族」についてです。
その背景には、ご近所さんたちのあったかい言葉の数々がありました。
帰省するならば、両親のことを労りなさいと、もっと長く帰省しなさいと、
言ってくださる方々が近くにいます。それも、たくさん。

嬉しいなあと思うのです。有り難いなあと思うのです。
だからこそ、改心しなければならないなあと思うことがいっぱいありました。

ふと、我が家について振り返ると
その真ん中には、私たちの愛ねこで老ねこがおりました。
私が中学に上がるときにやって来たそのねこは
親と子、そして兄妹をいつも取り持ってくれていたのです。

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病気もすることなく、今日も健やかに寝ていましたが、
もうすっかりおじいちゃんです。
親と同じくらいに、このおじいちゃんねこに感謝。

そして私は今月、新しい家族を迎え入れようとしています。
新しくやってくる子も、おじいちゃんも
互いの存在を知ることは無いと思いますが、
もし認め合うことがあれば、仲良くしてくれるといいなあ。

優しくて、元気な子を願う親の気持ちが少しだけ分かりました。
早く、愛しきねこに会いたいです。
2015年、わたしが買ったもの。 [2015年12月27日(Sun)]


わたしは、わたしが買ったもので出来ている。

ということで、今年買ったものたちです。
振り返ると案外少なかったのでした。

それよりも「体験」の多い一年だったような気がします。
とくに展示には恵まれました。
一番印象に残っているのは、日本で初めての春画展「SHUNGA 春画展」。
終日大混雑でしたが、やっぱり多くの人がこの展示を望んでいたのだと思いました。
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そして、今年は例年になく「若冲と蕪村」の絵を見ました。
東京、京都、あと他にも見た気がします。
やっぱり若冲ファンとしては何度見ても感嘆します。
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マグリット展も最高でした。
わたしに新たな展望を与えてくれた気がしました。
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過去を振り返ることもしました。
19歳のときに買って読んだ本を読み返したのです。
本から学ぶこと、感じたことは、きっと買ったもの以上に
わたしの血となり、骨となっているのだと感じました。
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珍しいものも買いました。
スカート。
年に数回しか履かないのですが、今年は古着を新調したのです。
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お弁当箱。
こう見えて、10月からわたしお弁当ガールなのです。
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2015年は、失せ物多しの一年間。
身辺整理をした感じです。
でも、無くしたからこそ、新しい出会いに恵まれました。
ありがとうございます。

2016年は、前進の一年を目指します。
皆さまにも、すてきなご縁がありますように。
Martine Franck 展@何必館・京都現代美術館 [2015年12月24日(Thu)]

京都で一番好きな美術館とも言える何必館。
帰省の度に、必ず訪れています。
今回は出張に合わせて、母といっしょに見てきました。

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バーゼルのお祭り、スイス 1977

展示されていたのは、マルティーヌ・フランク。
20世紀最大の写真家となるアンリ・カルティエ=ブレッソンと結婚し、
マルティーヌ自身も写真家として活躍した女性です。

「写真の予測できない一瞬が好き」というマルティーヌは
見逃してしまうような些細な瞬間を切り取った見事な作品を残しています。
断片的ではなく、その前後まで想像できるような一瞬の出来事に納められた
話し声や笑い声、流れるあたたかな気持ち。

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ロベール・ドアノーとアンリ・カルティエ=ブレッソン、パリ 1986 

日常を大切に生きるって、こういうことだなあと感じた作品ばかりでした。
笑顔で満ちたマルティーヌのように、私も日々をきちんと綴っていきたいと思いました。

※写真は、HPから引用しています。
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時代への眼差し Martine Franck 展
2015年12月19日(土)-2016年2月28日(日)
休館日:月曜日 (祝日は開館)
12月28日-1月5日は冬季休館

何必館・京都現代美術館
所在地:京都市東山区祇園町北側271
電話:075-525-1311(代表)
開館時間:10時〜17時30分(入館は17時まで)
http://www.kahitsukan.or.jp/index.html
運ぶ、届ける [2015年12月20日(Sun)]

私たちは、入り口と出口しか知らないことが多いのです。

たとえば、離れて暮らす両親が送ってくれる品々。
食材やらお菓子やらを詰め込んだダンボールは
間違うことなく私の住む町へと運ばれてきます。

でも、その間にどんな人がどんな風にして運んでくれたのかは知りません。
というよりも、過程にはあまり興味がないのです。
大事なのは、ダンボールが運ばれてくること。
その中に詰められた母の愛情を届けてくれることです。

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母が宅配業者に頼む入り口。
宅配業者が届けてくれた荷物を受け取る出口。
宅配便だけでなく、私の周りにあるすべての物事が
管を通り抜けるだけのような、そんな感じがしてなりません。

管をきちんと通り抜けるには、行き先が必要です。
行き先のない荷物は、どこにも行けなくなってしまうのです。
これらの荷物はどこへ行くのでしょうか。
ちゃんと目的地にたどり着くことができるのでしょうか。

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私たちは、入り口と出口しか知らないことが多いのです。
それも、行き先が決められた一本の管しか知らないのです。
だから、近頃迷子になっている人が多いのかもしれません。