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寅さんの街を歩く@帝釈天題経寺 [2016年01月05日(Tue)]

今年の初詣は、葛飾柴又の帝釈天へ行きました。
柴又の近くに住んでいるのにも関わらず
なかなか足が向かなかったのですが、今回ようやく行くことが出来ました。

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さて、今年の干支といえば「申」。
申のお寺は、滋賀県大津市にある西明寺を思い出すのですが、
柴又・帝釈天も申との所縁が深そうなお寺でした。

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本当に美しい木彫に彩られた門や本殿。
中でも「彫刻ギャラリー」は圧巻でした。
昭和の名匠が彫り上げた、素晴らしい木彫を拝むことが出来るのです。

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帝釈天は法華宗で、修行や浄土への様子が描かれていました。
中でも私は「三車火宅」という作品が印象深かったです。

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ある時、長者の邸宅が火事になった。
中にいた子供たちは遊びに夢中で火事に気づかず、長者が説得するも外に出ようとしなかった。
そこで子供たちを導き出すために、長者は子供たちが欲しがっていた
「羊の車(ようしゃ)と鹿の車(ろくしゃ)と牛車(ごしゃ)の三車が門の外にあるぞ」と言った。
その後にさらに立派な大白牛車(だいびゃくごしゃ)を与えた。
この物語の長者は仏で、火宅は苦しみの多い三界、子供たちは三界にいる一切の衆生、
羊車・鹿車・牛車の三車とは声聞・縁覚・菩薩(三乗)のために説いた方便の教えで、
それら人々の機根(仏の教えを理解する素養や能力)を三乗の方便教で調整し、
その後に大白牛車である一乗の教えを与えることを表している。
(Wikipedia引用)

このエピソードは後から知ったのですが、
私はまだまだ火事に気がつかない子どもだなあと思いました。(精進します!!)

しかしながら、この彫刻ギャラリー。
関東近郊ではなかなか出会えないクオリティの高さです。
今回は人も多かったので、落ち着いた頃に御朱印をもらいがてらに再訪したいと思います!

▼帝釈天題経寺
http://www.taishakuten.or.jp/index2.html
高野山の夏2015 その2 [2015年08月26日(Wed)]

母と共に行った、高野山。
私の実家からだと電車で約4時間弱の旅です。

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電車で遠くまで行くことは、昔から好きでした。
ガタコン、ガタコンと心地よく揺れる車内や
あっという間に変わっていく車窓から見える風景、
乗り降りする人を見ているのも楽しいし
何となく世間話が起こったりすると、それは嬉しいハプニングです。

今回の電車の旅は、お母さんといっしょだったので
鈍行列車に揺られながら、のんびり親子水入らずの話をして過ごしました。

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高野山に着き、はじめに向かったのが金剛峰寺。
といっても、時間も限られていましたので金剛峰寺と奥の院、
そして国宝の金剛三昧院しか行けませんでした。

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さて、金剛峰寺の正門をくぐり抜けると見えてくるのは荘厳たる佇まい。
何層にも重ねられた立派な檜皮葺の屋根。
玄関に彫られた龍や獅子などの木彫刻は生き生きしていて見事なものでした。

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中に入ると、背筋はさらにシャンとなるようで、
ひんやり冷えた木の廊下を足裏で感じながらいろいろと見て回りました。
とくに狩野派の素晴らしい襖絵は圧巻のひと言。私は梅の間がお気に入りです。

新別殿では、温かいお茶とお茶請けのお菓子を振る舞っていただき、暫しの休憩。
広間は150畳を有に越え、弘法大師入定1150年大法会の際に新設されたものだそうです。
時間によっては説話も聞くことができますが、残念ながら今回はタイミングが合いませんでした。

国内最大規模の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」の素晴らしさについては、
後ほど、改めて書くこととします。

約七斗(98kg)ものご飯を炊ける大釜や大きな煙突、水場などを拵えた
台所は、いまはもう使われていませんが、当時のままで残っていました。
この広い金剛山で修行する僧侶たちの食を支えてきた台所なんだと思うと感慨深いものです。

つづく。

▼高野山金剛峰寺
https://www.koyasan.or.jp
4人の神様が共存する神社 @赤城神社  [2015年06月24日(Wed)]

先日、神楽坂に行ってきました。
神楽坂には、善國寺(毘沙門天)や圓福寺(鬼子母神)など
じつはお寺さんがたくさんあります。
だけれども、オシャレな町並みに合わせて
なんだか境内が洗練されて、風情があまりないのです。

神社だって、最新鋭の設備と整然とした美しさでした。
私の知っている神社(地元の氏神様)は
なんだかもっと雑然としていたような…。
でも神様が宿る場所なんだから、キレイに保っておくのが礼儀ってもんですね。

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赤城神社は、「岩筒雄命(いわつつおのみこと)」を祀る神社ですが
境内には他にも3社の末社がありました。
【八耳神社】:聡明な知恵が授かると言われる。悩みがあるときには、
     「八耳様、八耳様、八耳様」と3回唱えてお参りすると素晴らしいアイディアが!
【出世稲荷神社】:商売繁盛の神様。京都育ちの私にとっては御狐様は身近な存在。
【葵神社】:学問と産業の祈願成就を願うと、心の安らぎが…。
      名前の通り、徳川幕府と関係が深い神社です。

その前に穏やかに鎮座するのは、石仏・観音菩薩様。

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柔らかい表情が素敵です。
赤城神社の隅っこの方で静かにいらっしゃるお姿は
なんとも慈愛に満ちています。

赤城神社の参拝の後は、ぜひ、この観音菩薩様を拝みにきてくださいね。

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赤城神社
〒162-0817 新宿区赤城元町 1-10
TEL:03-3260-5071 / FAX:03-3260-3522
http://www.akagi-jinja.jp

宗教法人 善國寺(神楽坂 毘沙門天)
東京都新宿区神楽坂5-36
TEL : 03-3269-0641
http://www.kagurazaka-bishamonten.com

妙徳山 圓福寺
〒162-0831 東京都 新宿区 横寺町 15
tel03-3260-5634(8:00〜16:30)/ Fax03-3260-3818
http://enpuku-ji.jp/index.html
神山明追悼展”いい夢を見たかい” @コバヤシ画廊 [2015年06月23日(Tue)]

圧倒的な存在は、私たちに畏怖の心を芽生えさせ
ときに感動を引き起こすものだ。
それは、人によってさまざまで、
自然だったり、音楽だったり、特定の人物だったり、ゲイジュツだったり、する。

神山さんの作品は、私にとっては圧倒的なものだった。
大きさではなく、そのスケール感が圧倒的だったのだ。
寸分の狂いもなく、また余分なものなんて一切ないような
その美しいフォルムは、時間を忘れて鑑賞し続けることができる。

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「愛してる愛してる」
153×43×180cm、 杉、綿ロープ、オイルステイン 1989

見ているうちに、神山さんの世界に迷い込んでしまって
「いい夢を見たかい?」なんて声を掛けられたような気持ちになる。
圧倒的なゲイジュツとは、このことを言うのだろうか。

正直、ゲイジュツに関して無知識な私は
もちろん、神山さんのことも知らなかった。(失礼しました)
知らないのにも関わらず、圧倒的な存在となり得る神山さんは
一体、何者だろうかとさえ不思議に思ってしまう。

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「僕が空へ行く夜」
187X190X56cm 木、オイルステイン 1987

タイトルだって、秀逸なのだ。
「気づかぬ罪」「いつもあなたがわからない」
「明日を測る」「時間の愛し方」
タイトルだけを取ってみても、詩的な世界が広がっている。

懐かしい記憶を辿り、教室に張られた床のような
茶色い板を使って、直線と曲線を用いて立体と思考の迷路を作っているかのようだ。
神山さんの圧倒的な世界観について、もっと知りたくなった。

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※ギャラリーの許可を得て撮影しています。
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コバヤシ画廊
〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目8−12 銀座ヤマトビル B1F
03-3561-0515
A.M.11:30 − P.M.7:00
神山明追悼展”いい夢を見たかい”
2015年6月15日(月)〜6月27日(土)
http://www.gallerykobayashi.jp

同時開催
ギャルリー東京ユマニテ
10:30 〜 19:00
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F 
Tel.03-3562-1305
http://g-tokyohumanite.jp

神山明さんHP
http://www.kamiyama-akira.com
石仏の語り [2015年06月19日(Fri)]

昔々あるところに、3匹の子ブタがいましたとさ…。
と始まる物語は、ご存知「3匹の子ブタ」です。

このお話の教訓は、ワラや木の家に比べて
レンガの家を建てるのは時間と労力が必要だけれども
勤勉に働くことで、最終的に報われるということのようです。

仏像も、木や石、鋳造などさまざまな形で作られますが
やっぱり一番力が必要なのは石仏なのです。

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とくに、仏相を象ることは至難の業。
しかし、石仏は野ざらしにされることが多いようで
木仏に比べてその風化は甚だしいように感じます。

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雨風に耐え、その地を見守り続ける石仏は
優しく、慈愛に満ちたような、丸みのある表情に削り取られ、
もはやどこが目で、鼻で、口なのかは分からなくなってしまっているのです。

そんな石仏が、私は大好きなのです。
幾星霜にわたり鎮座している石 @姨リ耶山 長命寺 [2015年06月16日(Tue)]

帰省するたびに訪れる場所があります。
琵琶湖のほとりにある小さな隠れ家的なカフェの駐車場。
そこは、琵琶湖を一望でき、のんびり駐車していても怒られないので
私は車を置き、ぶらぶら散歩に出掛けるのです。

そんなお気に入りスポットに行く手前を右折すると長命寺へ続く山道があります。
狭く、ヘアピンカーブだらけの山道は、(私の場合)命がけで運転しなければなりません。
とくに、対向車が来たときには悲鳴を上げてしまうほどに
緊張してハンドルを握ります。

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さて、長命寺はその名の通り、長寿祈願のお寺さんです。
昔々、武内宿彌(たけのうちのすくね)がこの山に上り、
『寿命長遠諸元成就』の文字を柳の大木に彫り、長寿を祈願したところ
三百歳の長寿を保ったと伝えられています。

後に、聖徳太子がここを訪れた際、柳の大木を見ていると
とあるおじいさんから『この木で仏像を刻み、寺を建立するように』と言われたそうな。
そして、太子はそのお告げの通り、千手十一面聖観音三尊一体の像を彫り、
ご本尊としていまも祀られているのです。

本堂にお参りし、ぐるぐる境内の中を歩いていると
引き寄せられるように奥へ奥へと足が向いていきました。
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目の前に現れたのは、大きな大きな岩。
「六処権現影向石」と呼ばれるその岩は天地四方を照らし
三百歳以上の長寿を全うす、と言われているそうです。

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圧倒的なスケール感。
自然の偉大さを、身を持って体感しました。
百代を超え、戦の世も太平の世も、近江の歴史を見下ろしてきたのかと思うと
歴史ロマンに駆られ、ワクワク・ドキドキが止まりませんでした。

御朱印もいただき、長寿・健康祈願もして、
安全運転で帰りました。

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姨綺耶山(いきやさん)長命寺
〒523-0808 滋賀県近江八幡市長命寺町157
電話番号:0748-33-0031
拝観時間: 8時00分〜17時00分
途絶えることのない炎 @真静院 [2015年06月15日(Mon)]

長命寺に行く途中、小さなお寺を見つけました。

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急な石階段を登っていくと、おばあちゃんが洗濯物を干していました。
聞いてみると、ご住職だったおじいちゃんが数年前に他界されてから
おばあちゃんがこのお寺を守っているとのこと。

お不動さんが祀られている真静院さんは、
なんと比叡山延暦寺の法灯があるというのです。
先代のご住職が法灯を頂いてから、その灯火を絶やすことなく
いまに受け継ぐおばあちゃん。

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おばあちゃんは、火が消えていないかを毎日、何度も何度も確認しに行くそうです。
先代の教えを守りつづけていることを感じ、心がホッとしました。

私たちの生活には、神道や仏教が知らず知らずに浸透していると言われていますが
ちゃんと手を合わせて拝んだり、自然と共に生活することに感謝する機会が
少なくなっているのは、事実だと思うのです。

おばあちゃんの優しくてあったかい気持ちを受け継ぎ、
日本の文化が詰まっている寺社巡り、その価値を発信していきたいなと思います。

入り口付近には、可愛い可愛い石仏のお不動さんがいらっしゃいました。

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一歩踏み出す旅 @繖山山 観音正寺 [2015年06月14日(Sun)]

やっぱり、人はちゃんと自分の足を使わなければならないのだ。
「楽」や「効率」よりも「地道さ」や「努力」無しでは達成感は味わえない。

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今回行ってきた観音正寺は、そこにたどり着くまで多難な道のりだった。
ひとつ、久しぶりの運転で狭い山道を登らなければならなかったこと。
ふたつ、その途中で脱輪し、真昼間の暑い中、 JAFを待たなければならなくなったこと。
みっつ、JAFを呼んだものの、会員ではなかったので
    破格の値段を支払わなければならなかったこと。
よっつ、炎天下の中で喉が渇いていたけれども、
    周囲にオアシスはなく我慢をせざるを得なかったこと。
いつつ、喉の渇きに加えての、この急勾配の石段を登らなければならなかったこと。
むっつ、無知のためにパンプスを履いてしまっていたこと。
ななつ、普段の運動不足のために、息が上がり、肺呼吸が痛くなってしまったこと。

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要するに、今回のすべての原因は自分に返ってくるものばかりで
多難というよりも、自業自得といった方が正しかったのかもしらない。

しかし、苦行の先には浄土が待っている。
たどり着いた観音正寺には、素晴らしい千手観音様がいらっしゃったのです。

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観音正寺HPより引用

そもそも観音正寺は、605年に聖徳太子によって開基されたと伝えられています。
昔々、聖徳太子が愛知川に差し掛かったとき、人魚と出会ったそうな。
その人魚は大層苦しんでおり、それを解消するべく千手観音像を彫ったところ
たちまち人魚は元気になったそうな。
のちに、その千手観音様を本尊とし、観音正寺が建立されました。
めでたし、めでたし。
と言って終わりませんよ!もう少し続きます。

御本尊様は、1993年の失火により一度は焼けてしまったものの、
2004年に、新しく千手千眼観世音菩薩坐像が造立されたのでした。
丈六(4.8m)の大きな仏像は、総白檀造り。
インドから輸入した白檀の原木を使って彫られているのです。

その姿は圧巻。
大きさもさることながら、まだ新しい観音様なので、
木が本来持つエネルギーに満ち溢れているようでした。

もともと千手観音像の「千」は、無量円満の意味があり
完全無欠のスーパーマンということで、その名が付けられていますが
多くの像は脇手に40本の手を有しており、一本の手で25人の人を救えるとされています。

千手観音様に会えることも、石段を登ったご褒美の一つですが、
この見晴らしの良い景色も本当に心地よいのです。
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そして、御朱印もいただきました。
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いろんな厄が落ちたように、気持ちも楽になりました。
いつか、きちんと西国三十三所を巡りたいと思います!

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西国三十二番札所・白檀観音の寺
繖山山(きぬがささん) 観音正寺
〒520-1331 滋賀県蒲生郡安土町石寺2番地
TEL:0748-46-2549 
http://www.kannon.or.jp/index.html
スー・ブラックウェル 「Dwelling -すみか- 」 @POLA MUSEUM ANNEX [2015年05月19日(Tue)]

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言葉は、時として意味を変え、解釈を変え、
私たちにもたらしてくれるものを変える。

それは私たちが二人として同じ人がいないように、
同じような価値観・考え方で以て理解することができないからなのだ。
だから、言葉を補足する説明が必要となり、別の言葉で言い換えたりして
その意味を強化して、私たちは思いを伝えていくのだ。

言葉そのものに頼り過ぎてはいけない。
最近少し勉強した「荘子」がそんなことを言っていた。

言葉の海を渡る舟。
「舟を編む」では辞書づくりのことをこのように美しく表現されていたが、
長編小説を読むことは、「言葉の海に現れる荒波」とでも言えるだろうか。

穏やかな波、嵐のような波、心地よい波、船酔いしそうな激しい波。
その時、その時の作者の物語の進め方によって
その波はどんどんと変化していく。

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今回の作品の作り手、スー・ブラックウェルさんは、
物語は「発想の宝庫」だという。
物語によって得たインスピレーションを立体彫刻へと表す。
まるで、一冊の本から飛び出してきたかのようなその美しい描写は
物語を語らずして、私たちにもそのお話の内容が頭に浮かんでくるようだった。

私の一番のお気に入りはこちらの作品。
テーマはあるけれど、私は勝手にこんなタイトルを付けました。

「あたたかなひかり」

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※ギャラリーの許可を得て撮影しています。
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POLA MUSEUM
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
2015年4月29日(水)-6月4日(木)
11:00~20:00
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html
蓮の会 -木彫- @靖山画廊 [2015年03月17日(Tue)]

木の生命のエネルギーが、それぞれの作家さんの手に掛かると
こんなにも異なって表現されるのが面白い。

きっとそれぞれの作品には、美しいストーリーがあるのでしょう。
今回は、そのストーリーを妄想してみました。


「ことばのお使い(モンシロチョウ)」
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静かな冬の季節。
私は眠っているのではありません。
青々とした芽吹きの春を迎えたとき、
お花たちに語りかける言葉を紡いでいるのです。


「鳥の視点-打ち上げ-」
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私たちは急上昇しなければならないときがあります。
ロケットのようにモクモクとジェットエンジンを吹き出すかのように。
これは緊急事態の合図。急げ。


「in」
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まさに、一瞬の出来事。
運命の出会いと言ってもいいでしょう。
あなた以外には考えられない。
そう。私たちは一心同体なの。


「パンダ2014」
パンダ2014.JPG

いやー、さあ〜。
みんな上野動物園に来たら我よ我よと人間たちは群れるけれど、
見られるこっち側のことも考えてほしいよねえ〜。
一息つきたいんだよな〜。抜け出しちゃお!

※ギャラリーの許可を得て撮影しています。
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靖山画廊
東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン1階
TEL:03-3546-7356
http://www.art-japan.jp/news/index.html

「蓮の会 -木彫- 」
2015年3月6日(金)~3月28日(土)
11:00~19:00 会期中無休
日祝、最終日は17:00にて終了
東西国立博物館を制す。 @東京国立博物館 [2015年01月26日(Mon)]


京都国立博物館に行ったならば、
やっぱり行きたくなるのがトーハクです。

しかも、いまは特別展「みちのくの仏像」の開催時期と重なっているので
尚更行かねばなりませぬ!

…ということで、雲ひとつない素敵なお天気の日に行ってきました。

トーハクの常設展は、一部の展示を除いて写真OKです。
だから、自分の好きな角度で仏像と対面することができます。

たとえば、こちらの毘沙門天立像は、
きゅっとへの字に口を結び、ハリとツヤのあるお顔が特徴です。
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荒々しい表情というよりも、固く、閉ざされた「静」の表情をしています。
その一方で体躯を纏う衣、とくに左肘の襞は何重にも重なっており
踏みつけられた邪鬼や腰回りの帯喰はなんともユーモラスな表情。
これらのコントラストを全体的に見るのも楽しいですが、
邪鬼だけをクローズアップして見るのもオススメなのです。
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十二神将像は楽しみの宝庫なんです。
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全体の構図にうっとり見とれるのも良し。
一体一体の顔立ち、立ち姿をじっくり見るのも良し。
忿怒の表情から少し目線を上に外すと
頭の上にちょこんと乗る可愛い干支を見るのも良し。
つまりは、何でもかんでも「良し」になってしまうんですよね。

お寺によっては、自分の干支の像が、願いを如来のもとへ
届けてくれると云われるところもあるんですよ。
ついつい、自分の干支の神将像がカッコよく見えてしまうのも仕方がないですよね。

私の干支は「辰」ですが、あまりにもポージングと表情が素敵だった「子」をズームアップ!
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ねっ!素敵でしょ!

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東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館
電話番号:03-3822-1111(代表)
http://www.tnm.jp
玉眼を知る @京都国立博物館 [2015年01月19日(Mon)]

私流の仏像の楽しみ方のひとつが、仏像と目線を合わせて見ることです。
角度を変えてみることで、仏像の表情が変わって見えるのです。

とくに表情が一変するのは、「玉眼」が入った仏像。
下から(大体蓮華座のあたり)見上げると、澄んだ瞳が見え、
まるで人の目と同じように見えるのです。

これまでにさまざまな図書で仏像について勉強をしてきましたが、
玉眼の作り方を本で見てみても、なんだかよく分かりませんでした。

しかし、そんな疑問を明快に解決してくれる場所があったのです!
それは、京都国立博物館!!
展示室の脇(廊下)で、玉眼を入れる体験が出来るスペースがあるのです!

では、作り方のご紹介。

まずは、材料から。
仏像頭部・水晶2枚・和紙(白・青)・木製の留め具(目の部分・杭4本)
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仏像の頭部を刳り貫きます。
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内部なので、荒く鑿で削った状態で構いません。
削れたら杭をはめ込むために穴を4つあけましょう。


玉眼は主に水晶が用いられます。
仏像のイメージに合わせた瞳を入れましょう。
表情の一番重要な部分です。

刳り貫いた頭部に水晶を入れます。
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このままでは裏が透けてしまいますので、白目の部分は和紙でつくります。
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仏像によっては、白目を青っぽく見せるために
白い和紙の上に青い和紙を被せます。


水晶、和紙がずれないように気を付けながら留め具を付けます。
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これで完成!
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ちなみにお母さんが作成したところ、雑なのか青い和紙が見えてしまいました。
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皆さんもぜひ、玉眼入れ体験をしに、京都国立博物館へ行ってみては?

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京都国立博物館
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
開館日:火曜日〜日曜日
時 間:午前9時30分〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
http://www.kyohaku.go.jp/jp/
顎淵寺の名宝 @京都国立博物館 [2015年01月15日(Thu)]

昨年9月にリニューアルされた京都国立博物館。
新しく出来た平成知新館は、本当にスマートなデザインできれいでした。

だけどやっぱり美しさは旧国立博物館のほうがいいですね。
見事な彫刻と直線と曲線美のバランスに惚れ惚れ…。
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旧字体で書かれた「京都国立博物館」が非常に美しいのです。
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さて、今回は、何と国立博物館に行くのが30云年振りと言う母を引き連れて行ってきました。

常設展も素敵なんですが、知っていただきたいのが
特別展の「山陰の古刹 顎淵寺の名宝」です。
top_img_gakuenji.png

いままで、関西や関東、そして東北の仏像たちは見たことがありましたが
山陰地方の仏像たちは初めてでした!

時代の変化は横に置いて、特徴を主観で申し上げると
関西の仏像はスマートで気品ある顔立ち、謂わば貴族って感じ。
関東の仏像は、端正な顔立ちの中に勇ましさがある、武士の時代に活躍したエリアだからでしょうか。
そして、東北の仏像は、素朴で愛らしい顔付きをしています。
山陰の仏像は、ちょっとまぶたが重くて、ぽちゃっと系が多いように思いました。
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重文 銅造観音菩薩立像 鰐淵寺

地域性によって文化や言葉が違うように、
仏像の顔つきの違いを見ていくのも楽しいです。

平成知新館を見ながらカフェでまったりするのも素敵です。
普段は甘い飲み物を飲まないのですが、
今回は母とともに、ロイヤルミルクティーを飲みながら、
ロイヤルミルクティー味のパンケーキを食してみました。
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ぜひ、京都に行かれた際は、国立博物館に行ってみてください!

※一部の画像はHPから引用しています。
**************************************************
京都国立博物館
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
開館日:火曜日〜日曜日
時 間:午前9時30分〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)

特別展 山陰の古刹 顎淵寺の名宝
展示期間:【前期】1月2日〜1月18日 
     【中期】1月20日〜2月1日
     【後期】2月3日〜2月15日

http://www.kyohaku.go.jp/jp/
国宝・五重塔 初層内部に大興奮! @東寺 [2015年01月13日(Tue)]

機能、今日と京都に出張だったので、
少し早めに出発して東寺に行ってきました!

何と言っても、東寺は現在「新春特別拝観」の開催中で、
五重塔の初層内部が公開しているのです!!!!

年に3回しか見られない国宝が手が届くほど間近に見られるとのことで、もう大興奮!
意気揚々と入り口へと進んで行きました。
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中に入ると圧巻。
真ん中にある心柱を大日如来と見立てて、周りを4仏8大菩薩が安置され
そして四方を囲む柱には金剛界曼荼羅諸尊が描かれていました。
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4仏の中で私が一番素敵だと思ったのは西を向いて安置されている阿弥陀如来像でした。
他の如来像が蓮に座っているのに対して、阿弥陀如来像だけは邪鬼を踏んづけていました。
またその邪鬼の可愛いこと!
時間があれば、何時間でも見ていられるほど素敵な空間でした。

金堂や講堂にも素晴らしい仏像たちが所蔵されています。
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講堂には、たくさんの国宝・重要文化財に指定されている仏像たちが待っています。
やっぱり好きなのは、帝釈天。
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スマートな顔つきは何度見ても惚れ惚れしちゃう!
立体曼荼羅は本当にすごいのひと言です!


南大門から覗くのは、金堂に所蔵されている大きな大きな薬師如来。
薬師如来が真っ直ぐ見つめる先に立つと、心がすうっと晴れるようでした。

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もちろん、御朱印もいただき、またひとつ私の歴史を刻むことが出来ました!
大興奮の京都出張でした!

※一部の画像はインターネットから借用しています。
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教王護国寺(東寺)
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
拝観時間:
春(3月20日〜)8:30〜17:30
秋(9月20日〜)8:30〜16:30
(受付終了は30分前)
http://www.toji.or.jp
煩悩を払う @三十三間堂 [2015年01月11日(Sun)]

週明けから京都で仕事だったので、一足早くに京都入りして
お母さんを三十三間堂に連れて行きました。

いつ行っても心がスキッとする場所がありますが、
三十三間堂はその一つ。
千体の千手観音像が整列しているのを見ると
日々の雑念が吹き飛んでしまいます。
butuzou_2.jpg


真ん中に座られた丈六の千手観音像は圧巻で
ちっぽけな私も救い取ってくださるんだろうなと安心感を抱きます。
butuzou_1.jpg


ひんやりと木に冷気が伝わり、
足下から気が張りつめるように一歩一歩、歩みを進めて行くと
出口に辿り着く頃には、少し生まれ変わったような気がします。

通し矢が行われることでも有名な三十三間堂の長い軒下は
あまりにも真っ直ぐで背筋がしゃんと伸びるようです。
DSCF8829.JPG


そして、今年は新たなスタートを切ることにしました!
ついに「御朱印」を集めることにしたのです。
DSCF8850.JPG

今年はいくつ集められるでしょうか。
いろんなところに行ってたくさん集めたいと思います!!

※一部HPから画像を引用しています。
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蓮華王院 三十三間堂 本坊 妙法院門跡
〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻り町657

開門時間 : 8時〜17時(11月16日〜3月は9時〜16時)
http://sanjusangendo.jp/index.html
ひっそりと。@両国・回向院 [2014年12月10日(Wed)]

私の好きな場所のひとつが回向院。
地元にある山寺とは違って、さすが都会と云わんばかりに
隣にはセブンイレブンやビルが建ち並ぶ中にぽかっと佇むお寺さんです。

回向院の本堂に吊るされているキラキラ光る玉は
スワロフスキーが使われていて、
しかも中にはレーザー光線で飛天が彫られているのです。
初夏の爽やかな光に照らして見るのが一番のオススメなんですよね。

もちろん、他にもたくさんの見どころがありまして、
可愛い顔をした不動明王や圧巻の千体地蔵など
いつ来ても、何時間居ても飽き足りないお寺です。

そんな境内のなかにひっそりと佇むのが、多数の石仏たち。
石仏の魅力はその経年変化と、崩れ去ったお顔から伺える無常観だと思います。

肘をついて考え込む仏さま。
宝髻を結い上げていることから、菩薩さまなのかしら。
  .JPG


蓮華を持って、少し険しい表情で立つ菩薩さま。
何かあったのかしら…?
DSCF8553.JPG


隅っこの方で静かに佇む石仏さんたちに会いに
また時間を作っては、行きたい場所です!

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回向院
http://ekoin.or.jp
高野山の名宝 @サントリー美術館 [2014年11月10日(Mon)]

日本の教育課程を経た人ならば、必ず知っている「高野山」。
おそらく、平安時代の密教文化として学習することが多いと思います。

「空海・高野山・金剛峰寺」、「最澄・比叡山・延暦寺」なんてセットものとして
覚えた人も多いのではないでしょうか。
現に私もそんな教え方をしておりました。

過去の自分が恥ずかしくなる位に、
今回の「高野山の名宝」展は感動いたしました。
久しぶりに、心震える仏像たちに逢えたのです。
DSCF8129.JPG


たくさんの仏師たちの中での逸材なのは、やっぱり運慶・快慶でしょう。
今回は、両作品を比較するような形で見ることができたので
それぞれの素晴らしさを余すことなく体感しました。

とくにしびれたのは、快慶作の四天王像。
中でも持国天の忿怒の形相は圧巻でした。
真正面から邪気を踏みつけ、怒りを現している姿は、
まるで自分自身が叱咤されているような気持ちになりました。
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重要文化財 四天王立像
快慶作 鎌倉時代 12〜13世紀
金剛峯寺蔵(左から、持国天、増長天、広目天、多聞天)


変わって運慶作の八大童子像は、滑らかな美しさと
柔らかい表情が特徴です。
昔、出会った人にそっくりな彼も見受けられます。
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国宝 八大童子像
運慶作 鎌倉時代 12世紀(一部、南北朝時代 14世紀)
金剛峯寺蔵(左から、指徳童子、恵光童子、矜羯羅童子、制多伽童子、烏倶婆童子、清浄比丘童子、恵喜童子、阿耨達童子)


なんと、矜羯羅童子がハンコになっていたので
あまりの可愛さについ購入。
DSCF8133.JPG

多くの方とこの感動を共有したい!
そんな想いになる展示です。

※一部画像は公式HPから引用しております。
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会場:サントリー美術館
   東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
会期:2014年10月11日(土)〜12月7日(日)
時間:10:00〜18:00 (金・土は10:00〜20:00)
   ※10月12日(日)、11月2日(日)、11月23日(日・祝)は20時まで開館
   ※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館:火曜日
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2014_5/index.html
木之本地蔵大菩薩 @滋賀県木之本町 [2014年11月04日(Tue)]

湖国のなかでも北国と言われる木之本町。
国宝の十一面観音像(平安期)を再拝すべくやって来たこの地で
思いがけない出会いがありました。

以前来たときにも目の前を通ったはずなのに
前回は立ち入らなかった「木之本地蔵大菩薩」。
これぞ、縁と呼ぶべき出会いなのでしょう。

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人生にはいろんな節目があります。
それは、年齢によるものであったり、記念日によるものだったり、
さまざまな終わりと始まりを迎え、一歩ずつ踏み出していくわけです。

今回の帰省も大切な人の「節目」に立ち会うために帰ったのですが、
一方で私は、心の中にもやもやとしたものを抱え込んでしまって
うーんうーんともがいていたのです。

そんなときに出会った「身代わり蛙」。
私のもやもやや、健康を願って、
蛙に模したお地蔵様が身代わりになってくれるのだとか。

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大きく数え年と名前を書いて、
隅っこの方に祀らせていただきました。
これでちょっとすっきり。

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さらに煩悩を打ち砕くかのような体験をしました。
お戒壇巡りをしたのです。

お戒壇巡りとは、境内の地下を巡り
ご本尊である菩薩の胎内に入るかのように、念じ、拝むのです。

中は、漆黒の闇。
瞬きをしているのかどうかさえ分からない真っ暗の中を進みます。

DSCF7755.JPG

暗闇が怖いわけではないのですが、足が竦んでどうも前に出てこないのです。
こんなとき、母は強し。ぐいぐいと前に進んでいきます。

だんだんとお腹の中の方がスースーするように痛みだし、
大事な菩薩様の足下に飾られている布に驚嘆し
壁の接着部分のねっとりしたところに鳥肌となる。

母の2倍かけてようやく出口まで辿りつけました。
お腹のスースーは翌日まで続きましたが
漆黒のお戒壇巡りで、少し気づいたことがありました。

木之本に行かれた際はぜひ、お戒壇巡りで新しい自分に出会ってみませんか。
おすすめします!

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木之本地蔵院
滋賀県伊香郡木之本町大字木之本944
http://www.kinomoto-jizo.com
浅香弘能 彫刻展 @靖山画廊 [2014年06月17日(Tue)]

日本刀の美しさに気がついたのは、ごく最近のこと。
研ぎすまされた刃の表面と凝りに凝った鞘や柄の紋様。

”石という素材も悠久の時間を経て出来た物質であり、
その素材と向き合う時間もまた膨大であり、精進ともいえる”
と作者の浅香さんは刀について触れているが
正しくその通りだと思いました。

KABUKIMON-青龍-.JPG
「KABUKIMON-青龍」

浅香さんの作品はひと言で表すと「リスペクト」だと思います。
日本の文化へのリスペクト。
刀や石などの物質にもリスペクト。
紋様やデザインにもリスペクト。
だからこそ、一つひとつの作品が手のかかる石を彫って作られたのだと思います。

圧巻は、この昇り龍。

華BUKIMON-昇炎龍-.JPG
「華BUKIMON-昇炎龍」

こんなのが家に飾られていたら、何者だと思ってしまうほど
手の込んだつくりになっています。
眼には宝石。鞘は1匹のクロコダイルを大胆に。
龍は大理石で、刀は御影石。
刀って芸術品なんだなあと思わせる作品です。

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手裏剣もあるんですよ。

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この畳に突き刺さる感じが躍動感を感じさせますよね。
「むむっ!そこにいるのは誰じゃ〜!?」的な
ドラマが繰り広げられるのでしょうか?

石で出来た作品だから感じられる重厚感と
丁寧に時間と愛情を込めて作られたことが伝わってきます!
石を彫るのはすっごい力仕事なんですって!
すごいなあ〜
私も、そんな浅香さんの作品をリスペクトしちゃう展示でした!


※画廊の許可を得て撮影しています。
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靖山画廊
東京都中央区銀座5-14-16 銀座アビタシオン1階
TEL:03-3546-7356
http://www.art-japan.jp/news/index.html

浅香弘能 彫刻展
2014年6月5日(木)〜15日(土)
11:00~19:00
会期中無休
土日祝、最終日は17:00にて終了
「見晴らす展」田中圭介A @POLA museum annex [2014年06月10日(Tue)]

降り続く天の恵み。
溢れ出すように流れ落ちる。
不安定な空模様。
ぐらぐら。ゆらゆら。

雨の匂いがする。
東京の雨の匂いは、コンクリートの濡れる匂いだ。

森の中で打たれる雨は葉を伝い落ちてやってくる。
包み込むようにシンシンと降り注ぐ。

雨は嫌いではないけれど
森の雨の方が少しだけ優しく降ってくる気がする。

今日も「見晴らす展」の作品を4つご紹介します。


溜め込んだ想いが一気に吹き出しちゃったらこんな感じ。
吐景.JPG
「吐景」


斜に構えてみたけれど、根っこは猪突猛進。
真っ直ぐにしか進めない私を現したよう。
傾景.JPG
「傾景」


本当はそこから見える風景が見たいんだ。
でも、まだまだ登りきらない。
下しか見えてない。
山頂のアトリエ・見晴らしのいい場所.JPG
「山頂のアトリエ(左)/見晴らしのいい場所(右)」

山に登ってみるか。


回天。

回天.JPG
「回天」

この盛り上がり方が非常に気になりました。
このカタチ。この風景。
空一面を覆い隠す灰色の雲。
すべてを吹き飛ばして焼き付くした熱風。
そこに居たんだよ、と言わせた石段の影。
「記念」と「祈念」。
学んで、繋げて、忘れゆく過去。

私たちはどこに向かっているのでしょうか。


※ギャラリーの許可を得て撮影しています。
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POLA MUSEUM
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
2014年5月30日(金)-6月22日(日)
11:00~20:00
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html

田中圭介(Keisuke Tanaka)
1976 年千葉県生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、
同大学美術学部修士課程彫刻科修了。
一木から掘り出した「材木」を彷彿させる柱型の樟の木に、ミニチュア的風景を彫り込み、
アクリル絵の具で彩色した作品で知られる。自然の風景の一部を切り取ったような意匠だが、
よくみれば植林された均一な山や森であったり、実は人工的な自然を小さな墓や観覧車、
鳥居などと共に、ユーモラスに彫り込んでいる。
主な個展に「青山」(2008 年、山本現代、東京)、「傾景」(2012 年、山本現代、東京)。
主なグループ展に「アトリエの末裔あるいは未来展」(2006 年、旧平櫛田中邸、東京)、
「物語の彫刻」(2007 年、東京藝術大学 大学美術館陳列館、東京)、
「Sculpture Times #1 From NUDE」(2011 年、上野の森美術館ギャラリー、東京)
「見晴らす展」田中圭介 @POLA museum annex [2014年06月09日(Mon)]

木の香り。
緑の匂い。
空の蒼。
遥かな雲。

東京にいると忘れてしまう風景。

銀座の一等地に「森」を体感できる場所があったなんて。

深く深くお腹の底に空気を入れるように呼吸したら
全身に心臓から送り出される血の勢いが感じられる。

「見晴らす展」
今回は3つの作品をご紹介したいと思います。


小さな柱.JPG
「小さな柱」

小さな小さな小窓にそびえる
小さな柱。

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すっくと真っ直ぐ上へと伸びる姿。

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白と緑のコントラストが混ざり合う。
不思議の国のアリスのような世界だと思った。
瓶に入ったの飲み物を飲んだなら、
この世界は一新するんだろうな。


影の美しい作品。
こぼれ落ちるのは、一体なんだろう。

落景.JPG
「落景」

瀧のような、美しい巻髪のような
下へ下へと落ちる間に空気抵抗によって
形がどんどん変わっていく。

DSCF5645.JPG

私たちもいろんな抵抗や摩擦で
形がどんどんと変わっていっているような気がする。


最後は、ここから見晴らしたい。
そんな作品。

展景.JPG
「展景」

※ギャラリーの許可を得て撮影しています。
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POLA MUSEUM
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
2014年5月30日(金)-6月22日(日)
11:00~20:00
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html

田中圭介(Keisuke Tanaka)
1976 年千葉県生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、
同大学美術学部修士課程彫刻科修了。
一木から掘り出した「材木」を彷彿させる柱型の樟の木に、ミニチュア的風景を彫り込み、
アクリル絵の具で彩色した作品で知られる。自然の風景の一部を切り取ったような意匠だが、
よくみれば植林された均一な山や森であったり、実は人工的な自然を小さな墓や観覧車、
鳥居などと共に、ユーモラスに彫り込んでいる。
主な個展に「青山」(2008 年、山本現代、東京)、「傾景」(2012 年、山本現代、東京)。
主なグループ展に「アトリエの末裔あるいは未来展」(2006 年、旧平櫛田中邸、東京)、
「物語の彫刻」(2007 年、東京藝術大学 大学美術館陳列館、東京)、
「Sculpture Times #1 From NUDE」(2011 年、上野の森美術館ギャラリー、東京)
湖東三山スマートインターチェンジ秘仏大公開C @百済寺 [2014年05月10日(Sat)]

スクリーンショット 2014-05-07 7.43.32.png

いよいよ秘仏大公開シリーズ最後です…
ううう…
このままいっその事、秘仏ブログにしちゃおうかと思ほどに
熱く語ってしまう私です…笑。

それは、さて置き。
「百済」はみなさんも歴史の授業で何度も聞いたことのある名前だと思います。

「くだら」もしくは「ペクチェ」「ひゃくさい」といろんな読み方がありますが、
今回ご紹介する「百済寺」は「ひゃくさいじ」と読みます。

そもそも湖東地区は、渡来人、とくに百済系が多かったようです。
というのも、朝鮮を出た人たちが若狭に辿り着き、
当時の都、斑鳩・奈良への道中で湖東を通っていたことから、
たくさんの人が住むようになったとか。


さあ、いよいよ本堂へ!

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百済寺は聖徳太子と所縁の深いお寺なんです。
ご本尊は「植木観音様」と呼ばれる十一面観音菩薩さまです。
全高3.2m、身の丈2.2mもある大きな観音様。

飛鳥時代に作られたこともあり、ちょっと胴長・手足長な菩薩様。
でも、お顔は非常に穏やかで慈悲深い、いい表情をされています。

さて、なぜ「植木観音さま」と呼ばれるのかというと、
聖徳太子の男気溢れる行為が所以とされています。
なんと、太子は根のついたままの幹に刀を入れてこの観音様を彫り始めたとか!
大地からの生命力がそのまま表れた観音様なのです。
ひゃー!

うっとり数十分見とれてしまいました!
そして、うっかり他の仏像を見忘れる失態…。

それから面白いのは、この百済寺は、北緯35.1度の線上に建立されています。
この北緯35.1度ってすごい線で、西に向かって、太郎坊(八日市)〜比叡山〜
次郎坊(鞍馬山)〜百済(光州)があり、
東に向かっては荒子観音寺〜熱田神宮がほぼ同一線上に並んでいるんですって!
これまた、ひゃー!
しかも、これは意図的に仕組まれたと言われています。
いまから1400年ほど前から素晴らしい技術も持っていたんですね!
人間ってすごいなあ…


単に仏像を見て、うっとり惚れ惚れすることも大好きですが、
やっぱり仏像様と歩んできた建物・景色・環境を一緒に楽しむことが何より良いんですよ!

私たちの住んでいるところや地元には、
必ず寺院があって、いまも昔もその場所で見守ってくださっているんです。
宗教心の有る無しに関係なく、何十年、何百年と変わらずそこにあるって
それだけで価値のあることだと思いませんか。

ただ寝るところ、ご飯食べるところとしてその場所に生きるのではなく、
歴史や風景、季節とともに暮らせたら、もっと毎日が楽しくなるんじゃないかな。
アトラクションのある場所にわざわざ行かなくても
身の回りには、きっと面白い場所がたくさんあるはずなんです。

それを気づく一つの手段として、お寺や仏像を見に行く選択をしていただけたら
「地元なんてなんもない!」なんて寂しいこと言わなくなるんじゃないかな…
なんてぼんやり思いました。

ぼやきの後に、境内のご紹介を!

大きな池のあるお庭です。
DSCF4922.JPG
元気な鯉たちがたくさん!

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遠目から池を眺めても素敵なんですよー!

石段のむこうには…
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石仏の弥勒菩薩様。

おばあちゃんたちがお掃除してくれるからキレイなんですね。
DSCF4934.JPG
ありがとうございます!

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天台宗 湖東三山 釈迦山 百済寺
〒527-0144
滋賀県東近江市百済寺町323
(旧) 愛知郡愛東町大字百済寺丁332
電話:0749-46-1036
http://www.hyakusaiji.jp

湖東三山スマートインターチェンジ開設記念
秘仏本尊薬師瑠璃光如来ご開帳(三山同時公開)
4月4日(金)〜6月1日(日)
http://kongourinji.jp/images/flyer_140307.pdf
湖東三山スマートインターチェンジ!秘仏大公開B @金剛輪寺 [2014年05月09日(Fri)]

スクリーンショット 2014-05-07 7.43.32.png

今回ご紹介するのは、金剛輪寺。
湖東三山のなかで、一番の難所!?です。

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なぜ、難所か。
それは大変足場が悪いからです。
デコボコな石畳なので、とっても滑りやすい。
ハイヒールで登ることは難しいでしょう。
とくに雨の日は傘を差しながら登るのはちょっと危険かもしらないです。

こちらの金剛輪寺は行基が開山したお寺です。
行基と言えば、奈良時代、東大寺の大仏づくりに欠かせなかった人物ですよね。
僧でありながらも、寺院の外に出て
当時、飢えや病、重税に苦しんでいた農民たちに奉仕した偉大な人物とされています。
それ故に、農民からの信仰も厚く、行基のことを菩薩と呼んだとか。
聖武天皇が鎮護国家の想いが込められた東大寺の大仏は
行基の力によって、民衆の力を得、作られたとされています。

さてさて、こちらのご本尊様は天平期に行基の手によって彫られたとされる
聖観世音菩薩です。
別名「生身の観音さま」。

拝見した瞬間、息をのみました。
荒々しいノミのあとがそのままに残っているのです。

普段、仏像を見て心が穏やかになるはずなのですが、
こちらの観音様は違いました。
何かが迫ってくるような威圧感と言うか空気感を感じたのです。
いつもぼーっとして第6感どころか
五感さえちゃんと働いてくれているかどうかさえ怪しい私が感じたのだから
何かがあるのでしょう。

生身観音と呼ばれるのには、訳があります。
それは、行基が木を彫って菩薩を作成していたところ、
木肌から赤い血が流れ、慌てて行基はその彫刻刀を折り、
荒く彫ったままの観音を安置したのだとか。

このご本尊様が安置されている本堂のすぐ前には、
大きな紅葉の木が植えられていて、
秋になると血で染めたような真っ赤に染まることから「血染めの紅葉」と呼ばれているそうです。

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本殿に行くまでには、千体のお地蔵様が迎えてくださいます。
手作りの前たれをかけて、風車が備えられたお地蔵様は
一体一体お顔が異なります。

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この日は、お寺のお釈迦様のお誕生日(5月5日)だったので
甘茶とお餅を振る舞っていただきました!
美味しかったです!

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今度は秋の紅葉を見にに来たいなあ!

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天台宗 金剛輪寺
〒529-1202 滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874
TEL.0749-37-3211
拝観料 :お一人様500円
拝観時間:8:30〜17:00
http://kongourinji.jp/index.php


湖東三山スマートインターチェンジ開設記念
秘仏本尊薬師瑠璃光如来ご開帳(三山同時公開)
4月4日(金)〜6月1日(日)
http://kongourinji.jp/images/flyer_140307.pdf
湖東三山スマートインターチェンジ!秘仏大公開A @西明寺 [2014年05月08日(Thu)]

スクリーンショット 2014-05-07 7.43.32.png

今回も、西明寺その2です。

西明寺には、本殿向かって南の方角に三重塔が建立されています。
本堂は西、つまりは比叡山延暦寺に正面を向いて造られているので
ちょうど仁王門を通って本堂を目の前にしたときの右手に位置します。

DSCF4831.JPG

さて、この三重塔ですが、湖東三山スマートインターチェンジ開通記念に併せて、
なんと中に入ることが出来るのです!!

これ、すっごいことなんです。
だって三重塔の内部って、なかなか見ることが出来ないんですよ。

しかも、西明寺の三重塔は国宝に指定されていることもあり、
国からは文化財の保存と劣化防止のため、公開期間を短縮するようお達しがあるとか。

将来は保存のために非公開も考えられるので
こうやって間近で見られることは、すっごく貴重なんです!

内部は異世界でした。

壁一面に描かれた絵は鎌倉時代のもの。
中央にはご本尊の大日如来様が安置されています。

細かく説明し始めると何時間もかかってしまいますので割愛。

内部は贅を尽くした造り。
彩色は岩絵の具で、赤は紅さんご、青は翡翠…と宝石をすりつぶし、
さらに線は金線で金を細く細く伸ばしたものを使っています。
日本版のタージマハールみたいです。

当時は、貴族・上級武士のみにしか内部を見ることが出来なかったそうです。
タージマハールみたいに愛の物語はなく、
栄枯必衰に対する不安感や焦燥感を拭うためのものだったのでしょう。

柱、壁のすべてに、蓮、宝相華、龍、牡丹、鳳凰…など仏徳を表す絵が描かれています。
私のお気に入りは、隅柱に描かれた蓮と牡丹の花。
春・夏は蓮、秋・冬は牡丹が描かれているんですよ。

説明が多くなりましたが、
手に触れられるほどの近さで国宝・重要文化財を見られることは
この先の人生でもう無いかもしらない…
ほんとにすっごいことなんです!

ぜひ、一度足を運んでいただきたいなあと思います。

最後に、お庭の続き。

やっぱり苔は西明寺が大好きみたい。
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赤い紅葉もステキですが、青い紅葉も大好きです。
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力強く、大きくなあれ。
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西明寺
滋賀県犬上郡甲良町大字池寺26
http://www.saimyouji.com/index.html

湖東三山スマートインターチェンジ開設記念
秘仏本尊薬師瑠璃光如来ご開帳(三山同時公開)
4月4日(金)〜6月1日(日)
http://kongourinji.jp/images/flyer_140307.pdf
湖東三山スマートインターチェンジ!秘仏大公開@ @西明寺 [2014年05月07日(Wed)]
ご存知ですか!?
ご存知でない!?

それは大層もったいないことです!

滋賀県湖東地区にある滋賀の仏教の古寺であり、
仏教の拠点となった3つのお寺、百済寺・金剛輪寺・西明寺の
秘仏が大公開しているのです!

スクリーンショット 2014-05-07 7.43.32.png

今回は、西明寺をご紹介します。

前回も実は登場している「西明寺」。
こちらのご本尊様は薬師如来様です。
平安時代に作られたとされる一木造りの仏像様です。

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実は、この薬師如来様の素晴らしさを表現するための
言葉が見当たらなくて、昨日からほとほと困り果てているのです。

首にある3本の皺(三道)のしなやかさ。
袈裟の襞もゆるやかで実に優美。
優しさが溢れている表情が本当に素晴らしい…。

いやいや、こんな風に言っても伝わらないのは分かっているのです。
ただ、本当に見当たらない。

先ほどハッと思い浮かんだのは、「母親の愛情」に近いのかも知らないです。
無条件の愛。

毎日健康に気を遣ってくれて、元気に育ててくれたこと。
私のワガママに、時には叱咤し、時には受け入れてくれたこと。
離れたところに暮らすいまも、温かく、励ましながら見守ってくれていること。
この包み込むような愛情が薬師如来様を見て感じるのです。

スッと天を向いた手の先。
優しく見つめる眼差し。
丸みを帯びたフォルム。
深く彫り込まれた皺。

そのすべてが私を受け入れてくれるためのものに感じて(大げさですが)
「いま、ここにいる」ことを静かに認めてくれたように感じて幸せな気持ちになりました。
きっとこの薬師如来様を見た昔の人々も、同じように救われたのではないでしょうか。

さて、山寺なのでお庭がとっても美しい!
最後はお庭の紹介をして御仕舞いにします。


鶴や亀を象られた「蓬莱庭」と名付けられたお庭。
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これらの苔は西明寺が大好きなんですって!
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お花もイキイキと咲き誇っていました。
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※本尊の写真は京都新聞のHPから引用させていただきました。
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西明寺
滋賀県犬上郡甲良町大字池寺26
http://www.saimyouji.com/index.html
京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140404000134

湖東三山スマートインターチェンジ開設記念
秘仏本尊薬師瑠璃光如来ご開帳(三山同時公開)
4月4日(金)〜6月1日(日)
http://kongourinji.jp/images/flyer_140307.pdf
11th.紅山文化展 @ギャラリー飛鳥 [2014年05月02日(Fri)]
前の日からの雨降りも止み、
気持ちのよい五月晴れだったので、銀座お散歩に出かけました!

昭和通り、中央通りを越えて
銀座4丁目から1丁目をぶらぶら2往復…
早足でタッタカ歩きましたが、
むちゃくちゃ暑かったです。

首に巻いていたストールを解き
ちょっと血行が良くなってきたときに、素晴らしい展示を発見しました。

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「紅山文化」
つまりは、日本の縄文時代にあたる土器や石の文化です。

私は、縄文時代が大好きなんです。
だって、人間が大切にするべき心や(身分の区別・人種や出身による差別がない)
文字が発達していなかったこともあって、
探究心とロマンがくすぐられるのです!

紅山文化は、中国・内蒙古にあったとされる文化。
新石器時代のB.C.4500~B.C.3000の頃に使われていたものたちです。
黒曜石の鏃や石包丁など歴史の教科書に載っているものから
土器、装身具など盛りだくさんの展示です。

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石包丁

日本では博物館行きの展示物ばかりですが、
このギャラリーでは手に取ってみられるです!
すごいでしょ?

これは装身具。
裏に穴が開いています。
革の紐などを通して首飾りにしていたのかな?
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土器の一つひとつも表情豊か!
この時代は狩猟採取の時代だから、めっちゃマンモス獲れますように!
とか祈りを込めていたのか、
はたまた、ちょっとケガしてしまったからサッと治りますように!
という祈りなのかなあ?
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縄文時代ってきっと祈りの文化。
平安時代とかの呪術とはちがう、純粋な祈りの文化だと思います。
本当に心トキメクものばかりで楽しすぎます!

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それから、このギャラリーのおじさまが本当に面白いのです!
「”好き”を追求しないでどうするの?」
「好きなものをとことん調べたり、学んだりしていくことで経験が積み重なって、
それが自信となる。それが大事なんだよ!」
と御歳70歳の人生訓をいただきました!

縄文時代に惚れて、脱サラして始められたそう。
好きなものだから、おじさまはキラキラ・イキイキされていました!

しかも…本当は5月5日からの展示なのに
「もう並べちゃったんだよね〜」とお茶目でせっかちな一面も。
話し出すと止まらないおじさまです!
またおしゃべりに行こっと!

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※これらの写真はギャラリーの許可を得て撮影しています。
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ギャラリー飛鳥/Gallery Asuka
東京都中央区銀座1-5-16 第3太陽ビル
Tel: (03)5250-0845
10:00~19:00
http://homepage2.nifty.com/gallery-asuka/index2.html
2014年5月5日(月)〜10日(土)
阿吽にみとれる @大國魂神社 [2014年04月07日(Mon)]

ちょっと鼻高々に「いい感じじゃないか」となっております。
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この苔の感じがものすごく好きなのです。
その好きな感じが出ていて、
きっと分かる人にしか分からないいい角度だと思っているのです。

自意識過剰なこの訳の分からない写真。
一体何だと思いますか。

休みを利用して、
ちょっと遠くまでお出かけをしました。
行き先は府中!

仏像好きが転じて、
多くの木像、石像…いろんな類いの彫刻が好きになりました。
その一つが、狛犬です。

狛犬って、本来は仏堂の両脇に獅子を置いたのが起源の定説とされております。
その後、時代を経て獅子と狛犬という組み合わせになっていったそうです
向かって左に獅子、右に狛犬という構図が一般的なようです。

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では、どっちが獅子でどっちが狛犬?の見極め方は、
頭のてっぺんに注目してください!
両者激しい形相で、風貌が似ておりますが、その大きな違いは
「角」があるかどうか。

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よくよく見てください!
頭の上にちょこっと角があるのが分かりますか?
この角がついたものが狛犬だそうです!

そして、狛犬には前足で子を抱いたものもあるのです。

これは、「子取り」と呼ばれているそうです。
この図案にも諸々の由来があるそうで、
一つは、子孫繁栄。
他にも「獅子の子落とし」など、いろんな意味があるそうですが
まだまだ不勉強です。

素敵な狛犬を見て、もっと知っていきたいです。

ちなみに、冒頭の写真は、
子取りの子をアップしたものでした。

大國魂神社は桜もそうですが、
四季の花々がとてもきれいなので、ぜひ一度行っていただきたいです!

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大國魂神社
〒183-0023東京都府中市宮町3-1 
TEL:042-362-2130
http://www.ookunitamajinja.or.jp
ハトと十六羅漢 @紫雲山 頂法寺 六角堂 [2014年03月20日(Thu)]

ここでは、
なんとハトの行水が見られるが見られるのです!!

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哀愁帯びた背中が愛おしく思えてなりません!


さてさて、先日帰省したとき
京都で人と会う約束をしていました。

待ち合わせまであと30分。
このままだらだらスタバに居ても良かったのですが
せっかくなので街中のお寺さんにも行ってみようと
六角堂に行って参りました。

まずは六角堂の建築造形美に惚れ惚れ。

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特に重なり合う感じがとても重厚感があって
かっこいいのです!

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それから十六羅漢!

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『羅漢』とは仏の教えを護り伝えることの出来る優れたお坊様に与えられた名前です。
『十六』は方位の四方八方を倍にした十六を表し、あらゆる場所に羅漢様がおられることを意味しています。
この羅漢様は、「和顔(わげん)愛語(あいご)」を実践し、いつも「にこにこ」されています。
「和顔愛語」の教えとは、いつも優しい顔つきで、穏やかに話をするように心がけてさえいれば、
必ず良い報いがあると説かれたものです。 *HPより抜粋


いつもニコニコ。
でもたまにこんなシーンも…
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右「あ〜よく飲んだ。ちょっと酔っぱらっちゃったよ〜」
左「先輩、この前の健康診断でメタボ引っかかってたじゃないですか〜
  飲み過ぎ食べ過ぎっすよ」
…的な?

不謹慎だったかもしらないですね!
十六羅漢さまのように、いつも優しく穏やかな心でいることを
心がけたいと思います!


京都のへそにもハト。

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ハトと十六羅漢であっという間の30分。
今度はゆっくり見まわりたいと思います。

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京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
TEL : 075-221-2686
拝観時間 6:00〜17:00(納経時間 8:00〜17:00)
拝観料 境内自由
http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/index.html
襖絵の美しさに酔いしれる @天台真宗総本山 西教寺 [2014年03月18日(Tue)]

湖国・滋賀にはまだまだ知らない魅力がたっぷりなんです。

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25体の石仏のうち、お気に入りを探すのが必死。
これがクライマックスですよ!!
可愛いでしょ!それぞれがなんとも愛おしいお顔をしているんですよ!
ちなみに、右の大きな石仏が阿弥陀如来さんです。

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この顔なんかも大好きです!
日本昔話に出てきそうですよね。

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さて、始めからテンションが上がり気味なんですが…
今回行ったのは、西教寺。
滋賀県大津市坂本にある大きな大きな山寺です。

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西教寺、正しくは天台真盛宗総本山戒光山兼法勝西教寺。
聖徳太子が創建したと伝えらています。

一度は荒廃するものの、真盛上人らが再興したことにより、
名称に真盛宗と付けられているのです。

そして、こちらのお寺。
入ってみるとわかりますが、至る所に
さる!さる!さる!!!

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さるだらけなのです!
普通、瓦には邪気や蓮の花があることが多いのですが
西教寺はさるなんです。

どうして、さるがこんなにもたくさんあるのかというと…、
ときは室町時代。
坂本で起こった徳政一揆の首謀者が
西教寺を見事復興させた、真盛上人だと誤解した
僧兵たちが、西教寺に攻め入ったのです。
境内には人影がなく、聞こえるのは鉦の音。
その音を頼りに辿っていくと、本堂に一匹の手白のさるが
上人の身代わりになって鉦を鳴らしていたそうな。
さるまでもが念仏の教化を受けているのだと感じた僧兵は、
その場を立ち去ったのです…。

いまもさるたちが、西教寺を守っているのでしょうか。
普段はのんびり、ぼけっとしている私でさえも
感じるほどのパワー。

さてさて、こちらの西教寺の見どころは、
ご本尊阿弥陀如来です。
丈六(4.85m)の大きな寄木作りの如来さま。

お顔も美しいですが、もっと美しいのは光背の飛天たちです。
ゆるゆると空を泳ぐ姿がなんともうっとり見とれてしまいます。
また、柱の極彩色もはっきりと残っており、
非常に保存状態の良いお寺です。

そして、襖絵も素晴らしいです。
鶴の間、賢人の間…狩野派の襖絵で
動物や植物の動きがべらぼうに繊細なのです!
今にも動き出しそう…
また、豊臣秀吉公が居たとされる間にも豪華な襖絵が。
でも大阪城みたく、黄金の茶室なんてケバケバしいものではなく
もっと質素で、でも地位・権力が好きな人なのかなと思わせる絵でした。

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お庭もとってもキレイ!
何と言っても小堀遠州作。
雪深い凍てつく冬の日も
新緑芽吹く爽やかな初夏の日も
四季折々の美しい顔を見せてくれるのだとなと思います。

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ぐるりと回って感じたことは、
西教寺ってやっぱり強力何かから護られているということ。

もちろん、総本山だからということもありますが、
どこか背中を押してくれるような力をもらい、
私も力を預けた気がしました。

惜しくも、途中でデジカメの電池が見事に無くなってしまい
仕方なく別なもので写真を撮ることになりましたが、
もし、デジカメが生きていたら
日曜日中に東京へ戻れなくなる位に
はまり込みそうでした笑

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西教寺
滋賀県大津市坂本5丁目13-1
TEL 077-578-0013
拝観料400円
http://www.saikyoji.org/index.html
秘仏薬師如来を想像する@湖東三山 龍應山 西明寺 [2014年03月17日(Mon)]
今週末は帰省をしまして、
滋賀の仏像の魅力に浸ってまいりました。

はじめに境内のご紹介です

お庭。紅葉がキレイだそうです。
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池。真ん中の石は、鶴と亀をイメージしたそうです。
…私にはちっともわかりませんでした笑
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池には鯉がゆるゆると泳いでおります!
朝の光と波紋がとってもきれいでした!
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石段。孫悟空を思わせる疾風の如く走り抜けた結果
少し足を痛めました。
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苔がきれいな木漏れ日。
杉の木がたくさんありますが、花粉症ではないので全然平気でした。
でも、空気が澄んでいるので東京よりも花粉の量が少ないのでは?
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では、本堂のご紹介へ。
お住職さまに直接お聞きしたお話をご紹介していきますね!

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昨年は本当に近くに勤めていたのに
なぜか行かなかった湖東三山。
湖東三山とは、滋賀県湖東地区にある3つの天台宗寺院の総称です。
西明寺、金剛輪寺、百済寺の3つです。

今回、私が行ったのは西明寺。
呼んで字の如く、琵琶湖の西側を照らしてくれるお寺なのです。
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西明寺は比叡山延暦寺との所縁が深く、
本尊の薬師如来は西の方角を向いているそうです。
一方比叡山の本尊は東を向いている。
つまり、この2体は対面していることになります。

織田信長の手により、比叡山延暦寺が焼き討ちにあったとき
この西明寺も焼き討ちをされたそうです。
それまでは、17堂あった大きなお寺でしたが、
今は本堂と三重塔のみが残っています。

炎の中から必死に助け出した仏さまたちは
本尊の裏に祀られております。

徳川家の5代将軍・綱吉公の際に本格的な再興が始まり、
武家から出家した望月越中守友閑らの尽力により復興を果たしました。

ですので、ご本尊が祀られる扉には、徳川家と望月家の家紋が
記されています。

さて、このご本尊の薬師如来さまは秘仏であり
普段お目に触れることはありません。
しかも、秘仏が解かれるのは、
住職一代につき一度きり。
秘仏中の秘仏なのです!

滅多なことでもお会い出来ないので、
本尊の左右には十二神将がおり、
自分の干支にお願いをすると、
替わりに十二神将が願いを薬師如来へと届けてくれるそうなのです。
ですから、西明寺は別名「干支の寺」と呼ばれています。

また、ご本尊、四天王、十二神将を囲む柱は4本あることから
四天柱と呼ばれ、柱一本につき、八体の菩薩さまが描かれていたそうです。

また、重要文化財の不動明王や
阿弥陀如来三尊立像、弁財天など
本当に見応えのある、見応えどころではない
感動的な仏像に出会えます。

また、年に一度の三重塔国宝三重塔内壁画特別公開。
今年は、11月8日(土)〜11月30日(日)です。
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そしてそして、なんと朗報が!
湖東三山スマートIC開設記念で
秘仏本尊薬師瑠璃光如来ご開帳されるそうです!
しかも三山同時公開!
期間は4月4日(金)〜6月1日(日)
何としてでも、必ず行かねば!!!!!!!
http://www.saimyouji.com/pdf/h26nyuzanryou.pdf

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西明寺
滋賀県犬上郡甲良町大字池寺26
http://www.saimyouji.com/index.html
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