ミドリ色に潜む影。
ご存知、私は「カメ」という。

昔々の大昔、
うさぎと競争したり
子どもにいじめられていた私を助けた男を甲羅に乗せたりもした。
主役になることは少ないけれど、
みんなを不幸せにする役回りはほとんどない。
いわゆる私は「いいヤツ」なのに…。

みんなは、私を口々に
「鈍間」「遅い」などという。
けれども、みんなはわかってない。
「時間のモノサシ」が違うこと。
その生命が果てるまでを
モノサシの全長だとしたら、
私のモノサシは長いのです。
短いモノサシの生命なら
きっとうさぎのようにせっせと動く。
長いモノサシの生命なら
きっと樹木のようにゆっくり動く。
それぞれの時間のモノサシで
他とを比べないでほしい。
@江の島の池のカメ