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学童保育の民間委託 [2016年09月30日(Fri)]
本日各務原市の全各学童保育の支援員に対し、緊急の説明会が開催されました。
お話は、学童保育の民間委託についてです。
来年から全学童保育が民間委託となるそうです。

その理由は、
年々学童保育の利用者数が増えています。
保護者のアンケートを分析した結果、ニーズは多く、更に増える予想です。
そしてニーズに応え、冬休み、春休みの保育も実現していきます。
行政としては第一にニーズに応えることが優先で、
待機児童を出さないことが大切と考えています。
増加する学童保育のニーズに応えるためには支援員の人員確保が必要です。
安定的な人員確保のためには
スケールの大きい事業者の力、人材を集めるプロフェッショナルな力が必要です。
現在でも夏休みの人材確保は難しい状況の中
安定的な人員確保を実現するために、全面民営委託にすることを決定いたしました。

現在の支援の皆さんは、本当に保護者からも子どもからも信頼され、一生懸命に努めて下さる市の宝です。是非、そのスキルを今後も子ども達に向けて下さい。
民間委託となっても皆さんの雇用状態が悪くならないよう、交渉してまいります。
市としても責任をしっかりと果たしていきますので理解願いたい。

こんな説明を受けました。

私は、この春からずっと思っていた、モヤモヤとした気持ちを意見として伝えさせていただきました。

今年1月29日に市のホームページで業者の募集があり、
市内3つの学童保育室が民間委託されることが明らかになりました。
議会も通っていなかったので議員さんも知らなかったそうです。
当然、現場の職員、保護者に知らせることも、
意見を聞くこともなく学童保育の民間委託が決まってしまいました。
学童保育の民間委託が、市民の声を聞くこともなく、
行政主体で決まることに、私は大変驚きました。

まず、メリットデメリットが分かりませんでした。
行政は「何も変わらないですよ」と回答されましたが、
変わらないならなぜ民間委託にするのか?
しかもこんなに急に・・・
そんな疑問があり、私は市議会を傍聴にいきました。

学童保育の民間委託に対しての
行政の答弁は今回と同じような、安定的な人員確保でニーズに応えるという内容でした。
そこでは、特に子ども達の気持ちを語られることもなく
淡々と説明されて、私には、なんとなく納得がいきませんでした。

そして急な短期間の入札に参加したのは1社のみ。
実は事前に決まっていたのかなぁ〜とも感じました。
議会で複数年契約の了解を通していなかったので、その契約期間は1年。
1年後には再入札で業者が、また決まると聞いて驚きました。

「たった数時間の預かり保育だから、誰が預かっても大丈夫!」と安易に考えている姿勢を私は感じました。(そんなことはないと信じたいのですが・・・)
短期間の入札で事業者を決める委託契約は学童保育には適していないと私は思います。
時間をかけて築いてきた支援員との信頼や関係性が
事業者によって丸ごと入れ替わる可能性もあるからです。
学童保育は子ども達の放課後の家です。
「支援員がころころ入れ替わる」のはおかしいと思います。

民間委託の理由が、安定的な人員確保と説明されましたが
働く支援員としては、事業者が変わるたびに雇用条件が変わり不安です。
営利を目的とする企業は業績不振となれば賃金カットは当然あり得ます。
今は行政の方も、私たちの雇用条件を一所懸命に交渉して下さるかもしれませんが
担当の課長さんも職員も移動があります。業者も変わります。
民間委託になる限り、雇用条件が今後も確保される保障はありません。
私は逆に、益々支援員不足となる悪循環になるような気がします。

保護者が安心して働けるために、子ども達にとっての放課後の大切さを、
行政と市民が話し合い、どのような学童室であるべきか?を考える場を作り
民間委託とするかどうかも、市民の声を聞いて決めるべきではないでしょうか?

以上の私の意見に対しての回答は、
やはり待機児童を出さないことが第一である市の見解を説明されました。
市民との対話も大切ですが、行政はスピーディーな迅速な対応も必要だと・・・
立場の違いもありますが、平行線の議論になりそうだったので私はそこで発言を控えました。
しかし、その後それぞれの支援員さんが多くの疑問点をいっぱい投げかけてくれて
話し合いの会場はとても盛り上がりました。
それによって、雇用条件に対しての確認がまだまだ不十分であることも明白になりました。
親からのクレームは支援課ではなく事業者へ
でも、内容によっては支援課が受けるなど、細かい不明確な点も多々ありました。
それなのに、結果ありきでの説明会。
今後も継続して働けるかを決めるのは、そうした条件がハッキリしてからではありませんか?
保護者も同じ気持ちだと思います。
そんな支援員や保護者の不安な思いを皆で届けることのできた話し合いとなりました。

民間委託・・・ちょっと立ち止まって、みんなで考えれるといいな・・・
今の学童室の現場をしっかりと見て頂き、一緒に考えていきたいです。

ちなみに大阪府堺市で同じことが起きています。
堺学童保育連絡協議会 ニュースより
プロポーザル方式の業者選定。
よかったら参考までにどうぞ・・・
http://gakudou-osaka.net/news/1722/


この記事のURL
https://blog.canpan.info/manacafe/archive/301
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コメント
episさま

コメントありがとうございます。
どちらも体験しての貴重なご意見、感謝致します。
民間委託がマイナスのイメージで伝わる表現だったのであればお詫びしますね。
私も今の市運営の現状には問題をいっぱい感じていました。
なのでどちらにしても、行政と市民が話し合い
どのような学童室であるべきか?を考える場をもっと重ねていきたいとずっと思っていました。
そして民間委託とするかどうかも、市民の声を聞いて決めるそのプロセスが大切なんだと思っています。
いろんなことが一方的に決まってしまうことが多い我が市の課題だと思っています。
Posted by:ake  at 2017年03月14日(Tue) 17:17

あなたに意見したいと思います。

私はかつて、民間運営の放課後子どもクラブで仕事をしていた者です。私の職場も市運営から民間運営に変わり、当初戸惑いもありましたが、民間運営になり、それまでいかにぬるま湯体質の中で仕事をしていたのかを思い知らされました。
子どもの安全第一は当たり前ですが、その基準が市と民間では大きく違いました。
たとえば民間になってからは子どもたちの安全を考え、毎月定期的に部屋内や校庭遊具の安全点検を実施したり医薬品の使用期限をチェックしたり遊び道具の掃除や消毒をしたり・・・・市運営ではそこまでのことはしませんでした。するように指示されることもありませんでした。なぜなら市には安全に運営するための基準となるものがなかったからでしょう。またチェックに来ることもありませんでした。
お役所とはそうしたものです。
また企業ですからサービス面での充実を図るための努力も欠かしませんでした。市はどちらかといえば現場任せです。ですから現場で何が起きているのかを常時把握できていません。
研修や講習会にも力を入れ、支援者のスキルアップも図っていました。保護者との信頼関係構築、対応についての指導もうけました。

私が知る限り、民間委託によってのデメリットはなかったといえます。むしろ親の立場からすればメリットのほうが多いと感じました。

私の勤務していた市とは違うかもしれませんが、企業と民間、どちらがより内容の濃いものを目指すかと言えば当たり前ですが民間に決まっています。それが企業です。企業=利益追求とマイナス的に考えるのは一面からしか見ていない証拠だと思います。

お断りしておきますが、私はどちらも経験したものとして公平な目で見た感想を述べさせてもらいましたので悪しからず。
Posted by:epi  at 2017年03月02日(Thu) 21:01

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