7月例会案内
[2016年06月22日(Wed)]
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6月例会
今回は並木中等学校5年次「物理」(力のモーメントのつり合い,重心)の授業を視聴してのリフレクションでした。 ![]() 参加人数は13名でしたが,新たに新会員の申込みがありました。 授業DVDを視聴した後のリフレクションはどうしても授業者への質問や「ああすれば良かった,こうすればもっと良い。」というアドバイスになってしまい,残念ながら視聴者自身がそこから何を学んだのかという面が薄くなってしまっています。いっそ授業者は出席せずDVDを視た参加者だけでリフレクションをする方がよいのではないかと思うくらいです。結果的にアドバイスになってしまっても,批評する部分をどう語るかは参加者が思考しながら語らなければいけないように思います。 ・進学校といわれる高校の理系志望の生徒が集まる物理の授業であっても,協同学習をうまく仕組んでいけば,相当なレベルの協同学習ができるのではないかと思います。そういう意味で4人グループの協同学習の効果は大きいことを改めて感じた。 ・ペアワークには限界がある。ふたりで全くお手上げになってしまうとどうしようもない。他のペアに訊きに行ける状況ではなかった。だからこそ4人グループが必要になる。 ・教師の解説を聞いている生徒は,ほとんど顔が下を向いてしまっている。それほど教師の話はつまらないし気持ちを向けられないものなのだと思う。しかし,友達の説明になると全員が顔を上げて聞いている。これを授業に上手に利用することが工夫だと思う。 ・いわゆる,できると言われている男子は参加をあきらめていたように見える。聞いてはいるが,アクティブな思考には至っていないで50分が過ぎてしまった。反面,ペアでも全く分からなくて「終わって」しまった生徒も。上位があきらめ,下位が落ちてしまう授業はたとえ進学校であっても厳しい現実を突きつけられたような感じだ。 ・教師が生徒の心理状態をいかに察知して他の生徒につなぎ,テキストや既習事項に戻しながら授業をデザインしていくか。生徒の困り感をどう捉えるかは教師主導の一斉授業では難しい。 ・授業最後の「振り返り」は高校でもあった方がよい。何を学んだのかを説明できる,何が分かっていないのかを説明できることは学力を上げていく過程では必要なツールだと思う。 ・高校生であっても概念を表す言葉を分かっていない子が多い。言葉の説明は丁寧に行うことが必要だと思った。 協同学習を自分の担当教科だけで行っていくことはなかなか勇気もいるし,努力も必要であり,そういう意味で粉川先生の挑戦は拍手もの。これは実践経験がある教師が一番感じる部分で,簡単なことではないし,継続するのもエネルギーが必要。ぜひ,質の高い授業をめざして頑張って欲しいと思います。
校内授業研修公開
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