12月例会の報告
[2015年12月21日(Mon)]
今月は,牛久市立中根小学校の伊藤淳子先生の実践報告が行われました。
教科は国語,2年生の文学教材「かさこじぞう」です。
以下,授業デザイン
「かさこじぞう」(2年)
以下に授業逐語録
授業逐語録
授業DVDを視聴してのリフレクションから
岩本先生
実践授業への感想
授業者としての反省と課題
・授業後半になって,一問一答に陥ってしまい,発言する子どもが限られてしまった。
・意識してペアを入れてはみたものの,音読の回数が少なかった。(音読を入れるタイミングがつかめない)
・子供達がどのような読みをするのかを楽しみにする一方で,授業をデザインする中で「この場面ではここは押さえておきたい」という自分の思いが強くなり,それが「読み描き」ではなく「解釈」になってしまうことがよくある。子どもの読みを生かしながら,読みを深めていくということがどういうことか,未だにつかめない。
・話したがりの子どもをどうすれば聴きたがりの子どもにしていけるのか。
参加した先生方の感想,意見
・ペア学習の時に,机間指導が足りない。2年生の子どもは,もっと先生とのスキンシップを望んでいるのではないか。発言の少ない子のところに行って声をかけてあげると,その後の発言につながるのではないか。
・女の子をもっと育てて,女の子の発言を多くしていくとよい。
・後半,教師の「なぜ」「どうして」が多くなってきたため,一問一答になり,理屈っぽくなってきた。子どもの言葉を使いながら,音読を入れていくとよい。
・子どもの発言をつなぎ過ぎると,子どもはイメージを膨らませすぎてしまう。その為,どんどん文から離れていく。つなぐのは3人程度にし,その都度音読を取り入れていくと文から離れなくなっていく。
・ペアと同じくらい音読をもっと入れるとよかった。
・2年生の児童がどんどんつないでいく授業に触れることができ,すばらしい。
・ペア学習でもよく交流し学習の深まりの様子もうかがえた。
・ふだんしっかりした指導がなされている成果が表れていると感じた。
・学習では,「正月を迎えるのでせめて餅くらいは食べたい」というところの貧しさをとらえさせるためにしっかり読ませたいところだろう。伊藤先生も,時間をとって よく読ませてきたとのこと。
・授業では,児童から中心となるキーワードが出てきており,読みがしっかりしていることが受け取れた。
・授業の後半では,児童の発することばが中心となっているようだったので,さらに本文に戻してはどうかと思った。