7月例会の内容
[2015年07月06日(Mon)]
7月例会は牛久市立下根中学校の千葉幸子先生の英語(現在完了形)の実践授業を視聴し,リフレクションしました。先生のテーマは「わからなさ」で生徒同士をつなぐための課題設定の工夫,です。単元は中3「Fair Trade Chocolate」の1/7時間目で,絵本「The Rainbow Fish」を使っての授業でした。一言で言えば,質の高い授業であったし,どちらかというと低学力と言われるような生徒が活躍をしています。千葉先生自身,新しい英語の授業とは?という命題をもって,生徒がしっとりと学び合う英語の授業が創れないか,といつも考えながら教材探しをしているとのことでした。ただ,このような授業の場合「落としどころ」が分からないとも。話し合いで出た内容を箇条書きにしておこうと思います。
・英語の授業が求めるものは何か?私たちは英語の授業というと「プラクティス」ばかり見せられているがそれで本当にいいのだろうか。この物語を読んで,文意をどう読み取るのか。意を汲み取れるようになるにはどうしたらいいのか。
・英語とどうやってつきあっていくのか。教科書だけでなく,そこから外に出て,でもまた教科書に戻ってくることが必要だろう。
・ほぼ同意の英文を比較させて考えさせることも大切な学びである。
・英語の学び合いはまだ実践例が少ないが,ここにその学び合いがあった。
・参観していて楽しい,安心して見ていられる授業とはどんな授業なのか。
・英語におけるオーセンティック(真正)な学び,現在完了の追求と学び合いの追求がうまくかみ合っていた。
・教師が,徹底して「聴いて,うなずいて,つないで,戻して」いた。
・長文をじっくり聴く時間を保障していた。それも2回聴いたことに大きな効果があった。
授業デザイン
The Rainbow Fish
授業逐語録
この授業実践は7月26日千葉県幕張市で開催される,学びの共同体夏季研究会で発表されるものです。資料などで使用される場合には必ず出典(牛久市立下根中学校教諭:千葉幸子)と明記してください。