茨城県立岩井高等学校授業研修会の案内
[2014年12月14日(Sun)]
下記PDF通り,岩井高等学校で授業研修会が開催されます。協同的な学びでの実践授業であり,高校で自主的に校内研修を公開すること自体がすばらしいことです。期日が迫っていますがぜひご参加いただければ幸いです。
岩井高等学校授業研修会案内
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茨城県立岩井高等学校授業研修会の案内
下記PDF通り,岩井高等学校で授業研修会が開催されます。協同的な学びでの実践授業であり,高校で自主的に校内研修を公開すること自体がすばらしいことです。期日が迫っていますがぜひご参加いただければ幸いです。 岩井高等学校授業研修会案内
授業研究会の案内
12月例会報告
12月7日(日) 今日は,石岡市立東小学校教諭の稲垣美里先生の実践,4年音楽「旋律の特徴を感じ取ろう」,課題は「音楽のもとを使って陽気な船長をステキに変身させよう。」という内容の授業実践DVDを視聴し11名でリフレクションを行いました。 本時の目標は「旋律の特徴を感じ取りながら,グループごとにリズムや楽器を選んで伴奏を工夫する。」 授業デザイン 授業スナップ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 授業DVDを視聴し終わって「非常に質の高い授業」という感想を誰もがもちました。稲垣先生は東小に今年度赴任した方で,学び合いについては研修を始めたばかりなのですが,自分が研究を進めている音楽の授業で,いかに協同的な学びを成立させていくか試行錯誤してきたといいます。授業後の反省には, ・リズムづくりを個からグループで進めてみて全体共有してみたが,グループに一個のホワイトボードが渡された時点で,子どもの意識の中に一つにまとめようとする意識が働いてしまったようだ。授業者も,最後にまとめようという意識が強く,女子を中心に見ながらよいものでまとめようという意識が働いてしまっていたが,ふだん目立たない男の子の方がステキなリズムをつくっていた。 ・話し合いがまとまらないグループのこまり感を学級全体で共有させられればよかった。 ・子どもの感想を点と点で聞くのみで,線にしてつないでいくということができなかった。 ・個に戻すことがなかったので,よいリズムを知らないままに終わってしまった子もいた。 等の反省が事前に話されました。 作品(リズム)を一人ひとりがとりあえず創るわけなので,それをグループにしたときにどう取り扱わせるのか,グループでどう共有するのか,ここに難しさや学ぶことが多い。自分のリズムに固執する子も多いだろうし,変わることを学びとするのか,それぞれのリズムを受け入れつつそれでも自分のリズムに戻る場合はどうなのか等々,学び合うことの意味を考えさせられました。グループになったとき,グループワークの意味(ねらい)を授業者がしっかり押さえておかなければならないが,「自分の創ったリズムを一度捨てて,改めて4人で話し合う」ことで新たな気づきや学びがあるのではないか。そして,それでも自分のリズムに戻る。○○さんのリズムがいい。ミックスしてみたらよくなった等々の学びがあるのだと思います。だからこそ,4人で共有し話し合っている場面をもっと詳細に記録していかないと,子ども一人ひとりの思考過程が見えてこないということがあらためて勉強になりました。 ![]() ![]() 茨城・学びの会 12月定例会で学んだこと 牛久市立ひたち野うしく小学校 教頭 本橋 和久 今日は石岡市立東小学校4年3組,稲垣美里先生の音楽の授業を見ました。自分の勤務校では,算数を中心に授業研究を行っていることもあり,音楽の授業をじっくり参観して協議する機会は極めて少ないのが現状です。しかしながら,学びの共同体としての学校づくりにおいて,音楽や図工などの芸術教科は他の教科以上に大切にしていく必要があります。その意味で,今回の授業事例研修は自分にとって大変有意義でした。 まず,授業の始まりが活動的で,子どもたちが音楽の世界に入りやすいように工夫されていました。協議会でも指摘されたように,個人でのリズム手拍子からペアでの手拍子に変わった途端,それまで無表情だった子どもも思わず笑顔になってしまいます。一瞬で音楽の世界に引き込まれる工夫だと思いました。このことは,他の教科(例えば理科や図工,体育など)でも同様で,いかに簡潔に伝えて早く活動に入るかがその後の活動を左右する重要なポイントになるはずです。 次に,子どもたちは、動かせる音符カードによってリズム譜をつくっていました。楽典的な内容は抽象度が高く,そのまま教え込もうとしても難しいものです。カードを使って視覚的に確認しながら,4分の4拍子に合うように譜をつくっていくことで,誰からも見えるようになり,つまずいた時に支援を求めやすくなっていました。音楽に苦手意識をもっている男子などにとっては,大切な足場になっていたと思います。思考を外化するための「モノ」の存在で学びに向かうことができる子どもがいることを改めて実感しました。 第三に,先生の居方のやわらかさが授業の雰囲気をつくっていたように感じました。音楽に限らず,堅い言葉で指導したり叱ったりして授業を始めることはできるだけ避けたいものです。稲垣先生のやわらかい接し方があったからこそ,子どもたちは穏やかに音楽の学習に向き合っていたと思います。 個に始まり個に終わる学びという観点からは,船長のイメージがつたわるようなリズムという課題について,どの要素を共通のものとし,どの部分を個々の特色として認めていくかが重要だと思います。既習のことであっても,授業の冒頭でアの部分とイの部分の特徴だけでもさらっと触れておいてもよかったかもしれません。あるいは,なかなか進まない子どもが何で困っているかを探って,途中で作業を止めることも場合によっては必要かもしれません。 全体を通して,代表のグループが演奏しているのを体でリズムをとりながら聴いている子どもの姿がたくさん見られて,音楽の授業に参加しているという事実を目の当たりにしました。なぜこの授業のように,個人差があっても,男女の違いがあっても授業が成立するのか,丁寧に検討していくことが私の勤務校にも必要だと実感しています。ありがとうございました。
坂東市立岩井第一小学校授業研究会第1次案内
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