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茨城・学びの会情報発信ブログ

「茨城・学びの会」月例会の報告を中心に発信しています。明日の学校づくり・授業づくりのために,会員のみなさんや授業づくり・学校づくりに関心のある方からのコメント等をいただければと思います。


事務局から [2014年08月31日(Sun)]
夏のセミナーの記録や感想を送っていただいたみなさまに改めてお礼申し上げます。記録や感想を書いていただいた方々は,それぞれに「通過している地点が違う」「思い入れが違う」と思います。それは自然なことで,だから様々な視点(考え)での記録や感想が生まれてくるのだろうと思います。それは,とても素晴らしいことですし,聞きっぱなし,見っぱなしにせず改めて「書く」という作業を通して,学び返していることに敬意を表さなければと思いました。「書く」という行為はとても億劫ですが,その億劫さを乗り越えて,感動したことや気づいたこと,書き留めておかなければと思ったことなどを文章化することが大切なのだ,改めて気づかされた次第です。

さて,佐藤学先生の講演の特徴は「誰にでもわかりやすい言葉」でのお話をしてもらえることですが,その著書を一冊でも読んでいる,特に協同的な学びについての実践経験を継続していることが前提であるかのような気がします。「全く読まず・実践なし」の教師が講演を聞いてもおそらく何のことか分からないだろうと思います。それほど,実践に軸を置いた研究であるということが言えるのかも知れません。

佐藤先生の著書はあまりに多くどれを読んだらよいか迷うこともしばしばですが,次の著書が気になり購入して読み始めましたが,大変難しく咀嚼するのに時間がかかりそうです。「学校改革の哲学(東京大学出版会)」この中には「学びの共同体としての学校ー学校再生の哲学ー」も収録されています。すでに読破された方にはぜひ感想などもお聞きできればと期待しています。
文責:四宮雅人
第7回夏のセミナー記録・感想 [2014年08月28日(Thu)]
1 佐藤学先生講演記録概要
(記録:龍ヶ崎西小 杉野賢治先生)

佐藤学先生の講演概要


2 佐藤学先生講演記録概要
(記録:那珂二中 伊藤紳一郎先生)

佐藤学先生の講演概要


3 佐藤学先生の英語授業実践へのコメント
(記録:那珂二中 伊藤紳一郎先生)

佐藤学先生の英語授業へのコメント


4 佐藤学先生講演記録概要
(記録:府中小 齋藤 眞弓先生)

佐藤学先生の講演概要


5 参加者の感想(到着順)

石岡市立東小学校 長山リ代先生
昨日は参加させていただいて本当に良かったと思いました。本当のところを申しますと,午前中の奉仕作業もあり,昨年度も佐藤学先生のお話をうかがっていたので,「今年は・・・」と参加を迷いましたが,研究主任という立場もあり,また参加することで必ず新しい学びがあり今後の授業や校内研修にプラスに働くはず!と考え参加させていただきました。
昨年度参加したときは,学びに出合ったばかりだったので,話の内容をよく理解できず消化不良だったような気がします。しかし,今年は,自分にとって必要感のある身近なものとして入ってきました。午後からの参加でしたが,坂東市立岩井第一小学校の山ア正夫校長先生の学校づくりのご発表,同校の塚本賢先生の理科の実践についてのご発表,佐藤学先生のご講話,どれも大変参考になり,充実感で満たされました。
以下,坂東市立岩井第一小学校の塚本賢先生のご発表についての感想と,佐藤学先生のご講話から印象に残ったこと・学んだことを書かせていただきます。
【坂東市立岩井第一小学校 塚本賢先生のご発表から】
○通常は一通り基本的な学習を終えてから単元の最後に実施する内容を,単元の導入で行うという授業のモデルを見せていただき大変参考になりました。
「6種類の水溶液を,自分の経験や持っている知識を総動員して判別する」これは,児童の好奇心をくすぐり意欲を高める活動です。また,未学習であるから分からない部分が出てくる→知りたい→児童にとって必然性のある単元計画・活動ができるという良さがあります。機会を探り取り入れていきたいと思いました。
○全体の前で「ここがわからない」と言える土壌,安心して仲間と学ぶことができる環境ができていました。また,共有場面での児童のつながりが素敵でした。「〜のことはわかりますか。」「〜さんと同じなんですけど,・・・・私はこう思いました,」「教えてください。」など,互いの考えをよく聴き合い,尊重し,そして自分の考えを述べることができていました。一朝一夕に培われることではないので,私自身も日々根気よく実践していかなければと思いました。
○一人一実験と聞いて驚きました。条件が整えばこれこそ誰もが充実した学びができるのでしょう。
○T1・T2の役割が明確でした。T1は児童にとっては理科専科であるので児童にとっては,頼れる博士のような存在なのでしょうか。T2は共有場面でのファシリテーターということでしたが,余計なことを喋らず,児童のわからなさを上手く引き出しつないでいく流れが素晴らしいと思いました。
【佐藤学先生のご講話から特に印象に残ったことや学んだこと】
○小学校の教師は,仕事が煩雑で忙しすぎる。学年教科担任制にしてはどうか。
○小学校と高等学校の教師は似ている。子供は知識をもっていない。だから,教師は教えなくてはならないと考えている。子供は知識はもっていないが,思考し探求する力はもっている。
○自力解決よりも他者とのコミュニケーションが大事。
○学ぶ権利は子どもの人権の中心であり,希望の中心である(第26条 教育を受ける権利)
○学力低下について
・習熟度別学習やドリル学習の普及が学力低下の一因となっている。学力低下は「基礎学力」にあるのではなく「発展的学力」にある。
・学力向上を達成した学校は「学力向上」を目的としない改革を遂行した学校である。
○協同的学びは「話合い」ではない。「話合い」は,分かったことを言い合っているだけ。分からないことへの探求をする。聴き合う関係が学びの基礎。
○協同的学びは「教え合い」ではない。「ねえ,ここどうするの?」が学びの出発点。
教え合いは,教える側に傲慢を産み,教えられる側は受け身が身に付いてしまう。
○協同的学びは「集団学習」ではない。「個と個の擦り合わせ」が学びを促進する。
○協同的学びは「背伸びとジャンプ」の学び合い
○ジャンプの課題については,悩んだら上の学年の課題をやってみる。わからない子が2/3いてもいい。夢中になって学べばいい。
○真正の学び・・・テキストや資料からの学び
佐藤学先生のお話を拝聴して,学び合う学びの良さ・必要性が自分の中で確かなものとしてより根付きました。背中を押していただいたような気がします。協同的学びは,話合い・教え合いではないこと,聴き合う関係が何よりも重要で一人の子供も一人にしないこと,ジャンプの課題が大事なこと,学力向上を目的としないことなど,分かっているようでもできていないことを再認識しました。焦らず丁寧に取り組んでいきたいと思いました。

ロンドン大学教育研究所 草g 佳奈子先生
2回目の参加となりますが、学びの難しさを共有し、支え合い学び合いを実践されている会で、貴重な実践報告に多くを学ばせていただきました。
額賀博先生の実践では、教頭として、閉校までの1年と限定された時間の中で、先生方の負担を増やさない心配りをしながら、どこまで学びの実践が可能か、挑戦されている様子が印象的でした。自ら模擬授業を行うなど積極的に働きかけをされていて、子ども同士のつながりや、子どもと教師の関わりの大切さを実感してもらえる活動になった様子がわかりました。日々の多忙感の中で、先生方を支援する研修のデザインには、こうした日常の「負担感」について考慮することは避けて通れない課題であり、学び合い導入時の抵抗感を和らげる工夫について学ばせていただきました。
藤代晃先生のご報告では、少人数で年齢層の高い教師集団という条件の中、年齢に関わらず学び続けて欲しいという校長先生の熱意を感じました。謙虚に実践2年目は焦りすぎたと振り返られていましたが、校長先生が先生方の気持ちを常に考慮され、同僚性を壊さないように実践を進めてきたからこそ、校長が異動された後も継続したいと先生方から希望されるまでに変化していったのだと思います。先生方が自ら取り組みたいと実感するまで時間をかけるプロセスが、学びの共同体が根付いていくために必要なことなのだと改めて実感しました。特別活動や生徒指導に優先度が置かれがちになり、毎日の授業について考える研修の機会が少なくなっていること、研修に対する不信感が高まっていることは深刻な問題ですが、時間をかけていけば、日々の授業や子どもたちを通じて研修の成果への手応えを感じることができるのだと思いました。こうした年齢層の高い先生方の学びの共同体の取り組み、日々の授業に対する考え方がどのように変化していったのか、伺ってみたいです。
千葉幸子先生の英語の授業では、下根中が5年間で育んだ同僚性に支えられた、安心して学び合う子どもたちの様子が、ビデオを拝見してすぐに伝わってきました。佐藤学先生は取り上げられたホームステイのガイドブックをつまらないテキストと言っていましたが、それにも関わらず、子どもたちが支え合い正解を導こうとする姿勢に励まされましたし、授業の外も含めたそれまでの関係作りの大切さを感じました。また教え込まないで文脈から理解して欲しい、子どもたちに自分で探し出して欲しい、という千葉先生の思いに子どもたちが応えていて、信頼関係が授業成立の基礎だということがわかりました。授業の最後に、何もないところから下根中ガイドブックを作成するという難しい課題にも関わらず、子どもたちが目を輝かせていた様子が印象的で、ジャンプの課題でも十分支え合う力を持っていることが伺えました。今後どんな取り組みをされていかれるのか、また授業を拝見したいです。
山崎正夫先生は、教育委員会指導課長として教育長が推進した学びの共同体をその後校長として実践されていて、哲学を教育長と良く共有されていた様子がわかりました。学び合いの基礎には特別支援、幼児教育と話されているのが素敵だなと思いました。学びの共同体では、一人一人の子どもの違いを認め、個別の働きかけを行えるような授業が小学校、中学校でもできるのだと思います。不登校問題に取り組み、教育的配慮の必要な児童に対してのケアに尽力されていて、「互恵的な人間関係」を大事にされているからこそ、学びの共同体に真摯に取り組まれているのだと思いました。校内研修の空洞化、継続する事の難しさについては、どの学校も抱えている課題であり、常に挑戦し続けなければならない現場の声が胸に響きました。
塚本賢先生の報告では、理科専門の先生と担任の先生が一緒に行われた実践で、それぞれの視点から子どもたちと関わっていて、大変参考になりました。子どもたちの探求したいという思いを大切に二人の先生の連携も良くとれていて、事前に授業についての思いを共有されていたのだろうと言う事が見てとれました。理科の実験では正解を導きだそうとなりがちな所を、思い切って生徒に委ねられていた結果、佐藤学先生の言う「教え合いではなく、個人作業がベースでわからない時に聞き合う学び合い」が成立していたと思いました。それがわからなさを大切にしている授業なのですね。高い課題でなおかつ、子どもたちが自ら考えて取り組めた課題だからこそ、それぞれの言葉で実験の結果を話すことができたのだと思います。
佐藤学先生には何度もお話を伺っていますが、学びの共同体の哲学を実践と絡めてお話いただけるので、毎回新しい気づきをいただいています。今回のキーワードは、グループ学習は、教え合い話し合いではなく、学び合いということだったと思います。発表は成果を発表する場なのでいらない、学びとはプロセスを大事にすること、にははっとさせられました。学力向上を始めとした「成果」を重視することにより、プロセスが空洞化してしまう(話し合い、教え合いになる傾向がある)危険性を感じたからです。また社会が多様化し、格差が広がっていく中、不安感に煽られがちですが、地道な実践を続けている先生方を支える環境がなおいっそう必要とされていると感じました。そのためにも、公表されているデータだけでなく、教育現場の文脈からデータを読み解いていくことが研究者として現場のためにできることの一つだと思いました。一人でも多くの子どもにとって、教師にとって、学校が幸せな場所になるように願ってやみません。

鹿嶋市立鹿島中学校 篠塚 浩美先生
今年も熱い夏のセミナーに参加をして、学ぶことについて熱い気持ちを持とうと心に決めました。本校では,『ジャンプの課題』を考えるときに教科書から離れがちになっていました。テキストとの対話や日常の学びが大切,資料と知識を結びつける授業デザインを考えます。

牛久市立ひたち野うしく小学校 本橋 和久先生
今回の研修で改めて学んだことは,協同的な学びの本質と課題や資料との関係です。
学び合いを始めたばかりの頃は,ある程度形から入ることも必要なことから,子ども同士を関わり合わせることが誤って目的化され,学び合っているように見える授業をつくらなくてはならないという空気がありました。すると当然子どもたちがグループやペアの学び方に慣れてきているのに学びが深まらないということが起こります。私の勤務校も現在その状態にあります。7月の校内研修でも,グループにしていても4人が追い込まれていない,まだできる人だけで進んでいる,協同的な学びになっていない,という厳しいご指導を受けたところです。それは,今回改めて学先生から学んだとおり,個人個人が「ひとつの学びの主体(主人公)」として自分を高めることが要請され,そのために協同するためのグループやペアがどうしても必要になる,そのためには真正の学びを実現する対象(テクスト)が必要だ,という原点を再確認する必要があるということだと思います。
協同学習については,「個人作業の協同化」の実際の姿を教職員で確認することが必要だと思います。そのためには,もっと校内研修の精度を高くしなければなりません。形だけの学び合いでは,学ばない子どもを生み出し,結果的に人間関係も学力も育たちません。極論すれば,グループになっても必要がなければそれぞれが作業に取り組んでいる時間があっていい。必要に迫られてぼそぼそと話しながら個のすり合わせが起こる。そういう認識はまだ十分に校内で共有できていないことを改めて思い知りました。
対象(テクスト)については,佐藤先生が指摘された英語の資料について,音楽鑑賞における名曲に例えて「名文でなければ」という言葉が心に残りました。美術作品でも音楽作品でも,本物に触れさせることが大切とされています。それなのに,英語ではどれだけ本物の英語に触れさせてきたでしょうか。私も英語が専門で,今でも毎週の英字新聞の記事の中から中学生にも読める英文を探しているのですが,(これは高校生レベルかな,中学生には難しいだろう)などと思い,なかなか授業に出せなかった経験があります。そのころ協同的な学びに出会っていたら迷わず中学校の授業に使っていたと思います。ネイティブが書いた優れた英文は,音読するとわかります。まず読みやすい。和訳する必要がなく,だから英語のまますうっと入ってくる。それから,日本人が絶対に思いつかないような表現が出てくる。日本人である自分は思わず唸ってしまう。そういう英文に触れさせ,音読させ,英作文の手本にさせる。協同的な学びを導入することで,中学生や高校生でもそのような授業は実現できるはずだと思いました。
今回初めて理解したことのひとつに「つぶやき」のメカニズムがあります。なぜつぶやきが重要か,今回の佐藤先生のお話で初めて腑に落ちました。やはりわかっているつもりでも他の人に説明できないことがあるものです。それは子どもの学びと全く同じだと思いました。
学びの共同体としての学校づくりについて,幾人かの校長先生から発表がありました。性急に結果を求めるのではなく,たとえゆっくりであってもその哲学とヴィジョンを実現する過程にこそ価値があるということを改めて認識し,やや落ち込んでいた自分の中にまた少し勇気が湧いてきた思いです。

土浦市立右籾小学校 伊藤 淳子先生
このセミナーに参加すると,子どもたちが頭をくっつけ,課題に対して夢中になっていく姿を見ることができ,私も頑張ろうという気持ちにさせられます。
第1部の千葉先生の授業では,先生の穏やかで,柔らかい声がとても心地よく感じました。mustとhave toの違いについては,教師が一方的に説明すれば,あっという間に終わってしまう指導内容だと思います。そして,あっという間に生徒の記憶からも消えてしまうのではないかと思います。でも,生徒自身が自分達の力でその違いを見つけていくという今回の授業では,時間はかかるかもしれないけれど,その分生徒の記憶にしっかりと刻まれていくのではないかと思いました。話し合いの中で,先生の意図していた『肯定文の中での違いがあまり見えてこないけれど,否定文になった時に違いが明確になる』という所まで,生徒が気付いていくという過程は,学び上手な下根中の生徒の姿を如実に表しているように感じました。
第2部の塚本先生の授業では,子どもが夢中になって活動し,『分からない』ということを,みんなが楽しんでいるかのように感じました。一人一人に実験道具を渡すということは,準備も大変だし,一人ではできない子もいるのではないかという教師の都合だけで躊躇してしまいがちですが,それを実践するとどうなるのかということを示していただいたように思います。一人1実験にするということは,ある意味,学ばざるを得ない環境に子どもを追い込むことだと思います。本来ならば,そこで,理科が苦手な子は嫌になってしまうと思うのですが,このクラスでは,『分からない』ということは恥ずかしいことではないという環境が整っているため,すべての子どもたちが生き生きとしているのだと思いました。授業の中でもT2の先生が自ら『分からないよね』と何度も子どもたちに投げかけているシーンがあり,それが,苦手な子の学ぶエネルギーになっているように感じました。
佐藤学先生のお話で,今回一番心に残ったのは,『話し合い』と『学び合い』の違いです。このお話は何度も聞いていることなのですが,実際に授業をしていると,グループにしたときに,何も話をせず,一人ひとりの作業を続けていると,つい「話し合う時間だよ。」と声をかけてしまうことがあります。グループになった時に,一人ひとりが意見を出し合い,活発に話している様子を見ると安心してしまう自分がいます。でもそれは,『話し合い』であって,そこに学びはないという先生のお話を聞いて,改めてグループの難しさを感じました。グループは,活発に意見を述べ合う場ではない。何も語らなくても,分からないときに声をかけられる場であり,個と個のすりあわせの場であればよいということを,自分に言い聞かせながら取り入れていこうと思いました。また,最後に話された『まじめに取り組む子』ではなく『夢中になれる子』を育てるためには,教師がどれだけ工夫し,授業をデザインしていくかが鍵となるのではないかと思い,責任の重大さを感じました。

牛久市立牛久第三中学校 塚原 伊津美先生
本日は貴重な学校づくり・授業づくりの実践報告をありがとうございます。午前中のみの参加でしたが,約2時間弱の報告では,3人の先生方から学び合いに関する大事な手立てや取り組みを教えていただきました。特に英語科の千葉先生の報告は,「英語の学び合いは難しい」と言われる中で実践する大きな手がかりとなりました。
私自身,現在英語科として中学校に勤務しており,どのように生徒たち同士を授業の中でつなぎかつ英語科の目標であるコミュニケーション能力を育成していくか日々悩んでいます。また,千葉先生が課題として挙げていたALTの連携や活用の仕方も,CDの代わりになっていないかなど不安になっていたので,千葉先生の発表と佐藤先生の講評からヒントを見つけられました。千葉先生の報告から、学び合いで大切なことをたくさん教えて頂きました。
まず,つながりや対話の時間をたっぷりと取り,生徒自身が資料や他者から学ぶことで,新しい発見も自分たちで見つけられた達成感が自信につながることです。文法事項はどうしても時間をかけて教師が丁寧に「教える」イメージが強く,どのように「学び合わせる」ことができるのかと悩んでいました。しかし,千葉先生の授業ビデオや報告を聞いて,生徒が取り組みやすく学びやすい資料と環境づくりを教師がすべきであり,学びは生徒が行うことで英語独特のニュアンスや文構造を学ぶことができると「学び合い」の基本を再認識させていただきました。誰の学びの場であるのかをもう一度考え直す必要が常に大切であるということも同時に考えさせられました。
また,英語という言語を学ぶにあたって,教科書の内容がどうしてもアメリカなどの海外生活に偏ってしまいがちです。海外の生活様式など異文化を学ぶことも,英語の授業で学習する一つだと思います。授業発表では「ホームステイ」についての単元でした。中学生でホームステイを経験している生徒は少ないことが予想されるため,千葉先生はALTを使って日本の学校や家とアメリカの学校や家のルールをクイズ形式で生徒たちに教えていました。生徒たちは教えられているという感じではなく,自分たちでルールを発見している様子でした。ゲーム中,生徒たちは驚きだったり,イメージ通りという表情だったりと楽しみながら文化を学んでいるようでした。そのビデオから,新しい文化だから教師が教えてしまうのではなく,自分たちの文化を比較対象にするなどイメージしにくい生徒への配慮もしっかりとりながら生徒たちに発見させる発見型の授業を展開することが意欲づけになることも勉強させていただきました。
さらに佐藤学先生の講評からは,英語は教材が一番大切であるということ,音楽同様にauthenticなものに常に触れさせることが大事であることを再確認させていただきました。教科書の本文は文法事項で使う程度にし,あとは実践的なものに触れさせることで英語の本質を学ぶことができるというお話は目からうろこでした。つい教科書で学びをさせようとしてしまいがちですが,教科書から得た学びを活かすように授業を組み立てる必要があり,何を学ばせたいのかを明確にしなければ何も始められず何も準備ができないことを痛感させられました。また,言語知識だけでなく,広い視野をもって生活し常に見たもの感じたものを授業に取り入れられるかを考えることが求められると思いました。
今回のセミナーで,学びは児童生徒のものだけでなく,教員の指導力を向上させる重要な考えであることを考えさせていただく機会となりました。ありがとうございました。

牛久市立ひたち野うしく小学校 栗原 紀恵先生
授業づくりの視点から,千葉先生,塚本先生のご発表には感銘を受けました。千葉先生の英語の授業では,ALTの質問に答えようと頷いたり微笑んだりしながら集中して聴く子ども達の姿が印象的でした。また,千葉先生の穏やかな話し方,課題解決のためにかかわり合う子ども達の姿から,教師と生徒,生徒同士の信頼関係がしっかりと築き上げられているのを感じました。塚本先生の理科の授業からは,「課題」について多くの示唆を頂きました。「課題」は,教師のねらいが子どもの探究活動によって達成できるものであること,子どもが夢中になって活動できるものであること,その活動によって教師の主たるねらいを超え多くの学びの要素が内在するものであることなど・・・。一人一人が自分で仮設を立てて実験に臨むという授業を構築するのは,教師にとってもかなりのジャンプだと思います。しかし,それを可能にしたのが専門的な知識や理論,子どもの学びを保障するという強い思いがあったからなのではないかと思いました。
佐藤学先生からお話を頂いた「子どもは探究する能力をもっている」ということ,「学びは,わからないことへの探究である」こと,「学び合いは個と個のすり合わせで,話合いや教え合いではない」ことを深く心に刻み,これからの授業を見直していきたいと思います。

石岡市立東小学校 宮越 香先生
〇塚本先生の理科の授業を視聴して
以前,研修でビデオを拝見したので,2回目の視聴でした。子どもたちが実験に夢中になっているのが,すぐに分かりました。子どもたちが実験・検証に徹していたのは,課題が未知で,知りたい・調べたいと思える内容だったからだと思います。また,先生の指示が明快で短かったことも大きく影響していると思いました。子どもの発表を聴く姿勢も自然に身についていて,安心して話せる人間関係ができあがっている教室でした。
〇佐藤学先生の講演を伺って
本校で学びあいを実施して2年目になりますが,佐藤先生のお話を伺って,本校の研究テーマ,目指す児童の姿がより鮮明に見えてきました。学びあいは,分からない子どもの考えに寄り添い,みんなで解決しようとする。それによって学級の雰囲気も温かくなり,子どもも意欲的になってくるのだと思います。子どもを一人にしない。そのためには,子ども同士をつないでいく。学びあいを行うことによって,学力が上がるだけではなく子どもたちが安心して学校に通えるようになっていくのが分かりました。私も,子どもたちが登校するのが楽しみに思えるように,子どもの表情をよく観察し,日々の授業を振り返っていきたいです。
印象に残ったのが,「まじめより夢中,努力より工夫」という先生の言葉。私に足りていないもので,それを子どもに求めていくのは難しいと感じています。しかし,これからを生きていく子どもたちには,小さいうちから夢中になれることをたくさん経験してほしい。みんながやっているから…ではなく,物事に自分なりの価値を見出して工夫をしていってほしい。だから私も,夢中になって子どもと,そして自分自身と向き合っていきたいです。
第7回夏のセミナー報告 [2014年08月19日(Tue)]

8月17日(日)に筑波学院大学大教室で行われた夏のセミナーは参加者222名,佐藤学先生をお招きして志を同じくする方々が一堂に会し学び合うことができました。以下,当日の様子や発表の資料ですが,著作権の問題もありますので各学校の校内研修の枠内で使用する以外の場合は,事務局までご一報ください。発表者の了承を得てから折り返し回答いたします。

額賀博先生の発表
夏セミナー@

額賀先生発表用PPT

藤代晃先生の発表
夏セミナー@

藤代先生発表用PPT

千葉先生(英語の授業DVD視聴)
夏セミナー@

千葉先生発表用原稿

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夏セミナー@


山ア正夫先生の発表
夏セミナー@

山ア先生発表用PPT

塚本賢先生の発表
夏セミナーA

塚本賢先生発表用PPT

塚本先生(理科の授業DVD視聴)
夏セミナーA

夏セミナーA


授業DVD視聴後は近くの参加者と授業についてリフレクションを行う。
夏セミナーA

夏セミナーA

夏セミナーA

夏セミナーA

夏セミナーA

夏セミナーA

発表授業を参観した福井大学の小林和雄准教授から補足説明が入る。
夏セミナーB

夏セミナーB

夏セミナーB

夏セミナーB

夏セミナーB

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夏セミナーB

発表者,幹事などと佐藤学先生の食事会 それぞれの近況報告も。
夏セミナーB



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