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茨城・学びの会情報発信ブログ

「茨城・学びの会」月例会の報告を中心に発信しています。明日の学校づくり・授業づくりのために,会員のみなさんや授業づくり・学校づくりに関心のある方からのコメント等をいただければと思います。


4月29日例会記録 [2014年04月30日(Wed)]

第1回例会記録

今回は3月をもって定年退職された,藤代晃先生・樫村康司先生・今橋浩一先生の講話をいただきました。長年に渡る教職生活から得たものや授業づくりへの思いを語っていただきました。

藤代晃先生

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石岡市立葦穂小学校の研修テーマ「互いに認め合い,ともに伸びようとする児童の育成」〜聴き合い,学び合う授業づくりを通して〜の下,23年度・24年度と自主的な校内研修を続けました。講話の中には「校長は言いたいことがたくさんあっても,口に出すのは2つ程度でいい。言うときはやわらかい言葉で伝える」「次年度も学び合いをやってみたいと言わせられるようにしていくこと」「授業者が公開授業をやってよかったと思えるようにするには,参観者が学んだことや子どもの姿を語ることでそうなっていく」「私(校長)の身の丈に合った学校経営を進めてきた」「子どもの変化は確かに起こり,子どもがお互いにかかわれるようになってきた」など,実践を通しての言葉が散りばめられていました。また,「研究のあしあと」を研究主任の水尾先生が中心になってまとめるなど,先生方の行動もすばらしいことだと思います。

樫村康司先生

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石岡市立杉並小学校のテーマ「学ぶ楽しさを実感する授業(行事)づくり」を通して,特に毎時間の授業の中で14の取り組みを進めながら授業づくりを探究してきました。その取り組みとは,@人の話を聴く態度を徹底的に躾ける。A「ねえ,これどうするの?」と問い合い,答え合うやわらかな関係をつくる。B「わからない」と言える心と教室の雰囲気をつくる。C仲間や教師とじっくり対話する関係をつくる。D小グループでの協同的な活動を入れる。E実験・観察,作業等。子どもたちが教材とじっくり対話する活動を入れる。F「学び」の途中経過や成果を表現し,鑑賞し合う活動を入れる。G教材(テキスト)に戻る習慣をつける。Hよりレベルの高い課題を提示する。I机の配置(コの字型・テーブル型)等の教室環境を工夫する。J探求を生み出す教材についてたゆまぬ研究を行う。Kどの子の考えやつぶやきもすばらしいと受け入れる構えをもつ。L確かな学力とは何かを常に問いながら,学力をつける指導の工夫をする。Mノート指導等を通して,子どもたち一人ひとりの学びの過程を細やかに見取る。以上が,授業づくりや行事づくりと相まって学校を形作ってきたことがよくわかりました。

今橋浩一先生

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校長という職に就いていた自分の再確認
○「教育」の意義ー教育というのは社会が果たす責任ある行為「子どもは人類のたからもの」人類が次の時代を築いていく種・エネルギー(思想・良心的,社会的,経済的,政治的・・・)を一人ひとりの子どもの中に形成していくことー創造的遺伝子の開発
○学校という「社会」すべての子どもに未来がある=子どもの可能性(未来)を生産する場所
○教師の「使命」子どもの可能性(未来)の基礎を築くー子どもに自分の可能性を信じて未来を切りひらく意欲と期待を抱かせる。
○教員免許と教師ー教員免許:科目の履修(最低水準の知識・技能等の認められたレベル),教員:教員免許を取得して採用された者ではあるが,その資質・能力には大きな格差がある。教師:「師」として敬意を払われる教員,自ら教員として研鑽を積み,子ども・保護者に「師」と認められるよう努めた者
○校長という職,学校運営・学校経営を委任された者(県教委の選考試験で管理職の業務を担うことができると判断されたもので,教員として授業・学級経営・生徒指導・危機管理等々の領域で優れていると認められたわけではない。)
○校長はあらゆる角度から評価されている。教育者として(教育哲学,教育思想,児童生徒観,教師観,人間観)管理職として(組織の活性化,教員を生かし伸ばす力,判断力,交渉力)教師として(教諭としてのキャリア,資質能力,してきたこと,考え)
資料

他にも示唆に富んだ話が続きました。校長としての管理職としてのあり方(居方)がいかに難しくかつ大切なのもであるかを誰もが痛感したと思います。校長が怒ったり落胆したり威張ったりしていると,先生方の意欲・やる気をそいでしまうから,何が起こっても怒ったり落胆したりせず心を読まれないようにする・・・多くの校長に伝えたい言葉です。

参加者からの感想等

今日の学びの会の感想ですが,実は,3人の元校長先生方は教頭や教務主任にどのように接していて,学びにどのように関わっているのか(学びをどれだけ理解しているのか)を聞こうと思っていたところ,四宮先生が言ってくださったので,助かりました。また勉強になりました。「教頭は,校長の思いをすべての教員に代弁して言える」など,なるほどそうだよな。と思いながら聞いていました。大変勉強になりました。ありがとうございました。それから,やってほしい研修ですが,「模擬授業」をお願いします。昨年も国語(ごんぎつね)でやったと思いますが,これは現場ですぐに使えて,ためになる研修が自校でできました。以前にも国語で(おおい雲よ・・・)でしたか。これも大変役に立ちました。ですので,是非ともいろいろな教科での模擬授業をお願いします。

本日は,ありがとうございました。3人の退職された校長先生方の思いを伺いながら,これまでに出会った校長先生方を思い浮かべ,振り返りながら,たくさんのことを考えていました。

今回は,昨年度末で退職された3名の校長先生方のお話を聴きました。危機感とあこがれをもって自ら学校づくりにあたって来られた校長先生方の言葉には深い含蓄がありました。お話を聴きながら,志が高ければ高いほど,子どもたちや教職員のことを思いやる心が繊細になり,そのために校長先生ご自身が辛くなることが多かったのではないかと推察しました。もっと鈍感になって,自分のやりたいことだけをストレートに実行したらどんなに楽か知れません。強い意志をもち高い目標を掲げてぶれずに学校をつくっていくには,同じくらいの謙虚さと繊細さが必要なのだと改めて思いました。藤代先生の学校では,先生たちから「また来年も学び合いをやりたい」「実践してきたことを研修のあしあととして冊子に残そう」という言葉が出てきたそうです。校長先生がこれまで先生たちに伝えたいと思ってきたことが最後に伝わったからこその結果ではないでしょうか。焦って力で自分の考えを押し付けようとしたら,先生たちはあのような行動にはでなかったと思います。先生たちも本当にこの考え方に基づく実践によさを見出したからこそ,校長先生が伝えたかったことを感じ取ったのでしょう。ぶれずにしかも謙虚にひとつのことを伝え続けていくことの力や可能性を学ばせていただきました。樫村先生のお話からは,各教科における学びと学校行事の関連について考えさせられました。以前四宮先生から,授業で学んだことを学校行事で生かし,学校行事で育った力を授業に生かす,ということを伺ったことがあります。そして今日,岩本先生は授業ではなかなか変わらなかった子どもたちが行事ですぐに変わった,そうしたら授業も変わってきた,というコメントをされました。何が子どもに有効に作用するかは本当にわからないと思いました。どこからなら入れるのか,何からなら始められるのかは子どもや発達段階で千差万別です。だからこそ,授業を丁寧に省察して,何が要因で学んでいたのかを突き止める必要があるのだと思います。その意味では,行事から学校生活に入れる子どもだって多いはずです。行事を消化試合のように考えるのではなく,そこからしか学校生活に入れない子ども,そこからであれば仲間と学び合える子どもが1人でもいるかもしれないと考えていかなければならないと思います。今橋先生のお話からは,教頭や教務のあり方,居方について学びました。学校がどうなるかは校長ではない。教頭だ。というお話は衝撃的でしたが,その通りだと思います。どれだけ校長先生の考えていることを理解し,教職員に伝えることができるか。かつて村瀬先生が,授業で本当に学んでほしいことは教師が言ってしまわないこと,それは子どもに言わせなければ,とおっしゃったことに似ていると思います。興味深かったのは,そうは言っても,現実には校長,教頭,教務がそれぞれ思い描く学校像は異なり,その一部でも共有できたらだいぶ楽だろうということでした。また,学校づくりにかける今橋先生の覚悟も伝わってきました。子どもにとって必要だと思ったことは,説得して実行すべきである。そこには謙虚さと同時にしたたかな策も必要であると。3名の校長先生方のそれぞれが,ぶれない学校経営をしてきた経験談をお話しくださり,大変学ぶことの多い例会でした。ありがとうございました。
お知らせ [2014年04月30日(Wed)]
4月29日に今年度第1回の例会を行いました。本会の会員は年度更新ですので,会員登録と会費納入をいただいた方には,今後事務局からメールで各種連絡をいたします。ただし,それ以外の方にはメールは届きませんので予めご了承ください。
26年度茨城・学びの会運営及び例会実施計画について [2014年04月29日(Tue)]

26年度の運営については以下のPDFの通りです。

26年度例会運営計画


26年度例会実施カレンダー

26年度例会カレンダー




夏のセミナーの開催期日変更について [2014年04月21日(Mon)]
お知らせ

平成26年度茨城・学びの会夏の授業づくり・学校づくりセミナーの開催期日が変わりました。

変更前:8月10日(日)

変更後:8月17日(日)

以上です。
4月例会のお知らせ [2014年04月01日(Tue)]

26年度第1回例会のお知らせです。


4月例会


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