
聴いてほしい気持ちがある![2022年01月07日(Fri)]
1月5日。冬まめさん。
冬まめは、冬休み期間中の卒園した小学生も参加して一緒に過ごしています。
本日は、けっこうなつよい風が吹き、絶好の凧揚げ日和。
ということで、凧を持っていざ出発。
土手のグラウンドで、大きい人も小さい人もまぜこぜになっての凧揚げ。とにかく凧を持って全速力で走るのが楽しいまめのめさん。小学生が、高く高く揚げる凧にあこがれ、こうかな?こうかもしれない!!と、見よう見まねでやってみたり。
私もまめのめさんとともに試行錯誤していたら、
遠くから、「手伝ってー!!」とヘルプの声。
駆けつけてみると、どうやら2つの凧の紐が絡み合って解けない模様。
凧を飛ばしていたのは3年生、2年生、1年生女子の4人。
無事ひもは解け、4人の中の3人は凧揚げ再開。
でもひとり、Sちゃん(2年生)はその場でうずくまっている。
どうしたのか聴くと、どうやらSちゃんが始めから少しずつ少しずつ絡まりを解いてきたのに、もうすぐって所で、後から来たYちゃん(2年生)が「Sの手どけて。」と手をどかしてきたのが嫌だったそう。
Yちゃんにも話を聴いてみる。
Yちゃんは、Sちゃんが怒っているのは分かってた。自分も解こうとしたところ、Sちゃんの手が影になっててよく見えないから、「どけて」と言った。どけないから手を動かした、とのこと。
Yちゃんの気持ちを確認しながら、Sちゃんはどう?と聞いてみる。
S「どけないってことは嫌ってことでしょ!言葉で言わなくてもわかってよ!」
Y「わかんなかったよ。影になってたからどけてってしただけで、手伝う気持ちだった。」
S「手伝うなんて言ってないから、わかんなかった。」
譲れない気持ちや自分の言い分をしっかり言葉で言い合うふたり。
ふたりがもう少し小さかった頃に出会っている私は、今のその姿にどうしても、すごいなあと感じてしまう。
そこへ、ふたりのやりとりをずっと聴いていたKちゃん(1年生)が一言。
「学校じゃね、こんな聴かないよ。1ミリしか(言いたいことを)言ってないのに『もう謝りなさい!』って先生に言われるんだよ。」
私「あら、そのそうなの?」と、1ミリというところにびっくり。
K「うん。『今すぐごめんなさいしないと次の授業で前に出てきてもらうから。』って言われる。」
そこにYちゃんSちゃんも、
Y「ごめんって言う方にもさ、気持ちがあるのにさ。」
S「終わりにしなさいって言われたけど、もっと話したいのにって時もあったよ!」
なかなか早送りな時間が流れているなと残念な気持ちに。
そして、3人の言葉に、
自分には言いたいことがある!聴いてほしい気持ちがある!
って自分でわかっている、感じられていることがまず立派!と思った。
いつでも「ごめんなさい」で即解決が、当たり前に馴染むことだってあると思う。
でも人の気持ちはそんなに白黒はっきりしてない。
そして、自分の中にある自分の大事な気持ちを、大事なんだと気づけることは大きな力だと思う。
その後もSちゃんとYちゃんのやりとりは続いた。
私はなるほどと聴いていた。
Sちゃんは最後、私と一緒にその場で少しゆっくりしてから、遊びへ戻って行った。
