「くう・ねる・あそぶ」 今、あそびの価値を発信する![2020年08月20日(Thu)]
2019年は「子どもの権利条約」が国連で採択されて30周年の節目の年でした。
「子どもの権利条約」とは、18歳未満の児童(子ども)を「権利を持つ主体」と位置づけ、大人と同様ひとりの人間としての人権を認めるとともに、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定められています。
その中でも「あそぶ権利」が、どんどん後回しになっているのではないかと感じます。
2018年3月、東京都目黒区で5才の女児が父親の虐待によって死亡し、大きな社会問題となりました。死亡した幼女はノートに「…もうおねがいだからゆるしてください…これまでどれくらいあほみたいにあそんだか。あそぶってあほみたいだから、もうぜったいやらないからね。ぜったいやくそくします…」と書き残しています。父親は「しつけ・教育」と称して、早朝からひらがなの練習を強制し、その約束が守れないと折檻・虐待していたと報道されています。
「あそび」は子どもにとっていきることそのものです。『子ども時代』を大人が良かれと将来役に立つことを覚えさせることで埋め尽くしていいはずがありません。すべての子どもの「あそぶ権利」が保障される社会にしていくために、私たち大人のあり方が問われているのではないでしょうか。
世界中で大流行となっている「新型コロナウィルス」は、子どもたちの仲間と過ごす日常を奪ってしまいました。緊急事態下での大人の不安や苛立ちは、そのまま子どもに伝わります。失業や倒産など経済の混乱も、いよいよ現実のものとなってきました。次々に起こってくる大人たちの問題を前に、うっかりすると子どもたちの声はかき消されてしまいます。
進学・進級のタイミングや、学校生活のリズムが普段と変わっている今、子どもたちは何を感じているのでしょうか?言葉にできない不安な気持ちを一人で抱え込んでいないかしら…と心配です。
子育ては決してひとりではできません。
こんな今だからこそ、子どもを真ん中に繋がりたい。そして「子どもが主人公の居場所」をたくさんの皆さんと力を合わせて創り続けていきたいと強く思っています。
2020年度も、「プレーパークなかだの森であそぼう!」をはじめ様々な事業を通して、子どもにとってのあそびの価値を発信していくことを継続していきます。
子どもが評価されずに、安心してありのままの自分でいられる『居場所』の意義や、その中で「やってみたいこと」に夢中に取り組む子どもの姿を発信することが、「子ども時代を保障する社会」とはどういうことなのかを大人が真剣に考えることにつながり、「子どもを真ん中に考える社会へ」の第一歩となると考えます。

