
梅雨のまめのめ
ー雨の日にまめのめに参加してー[2020年06月30日(Tue)]
ー雨の日にまめのめに参加してー[2020年06月30日(Tue)]
現在、まめのめ保育スタッフをしているゆうきちゃんが
昨年度、まめ母として保育参観をした日のことを
書いてくれました。
今年も、梅雨らしい梅雨ですね。
* * * * *
毎日梅雨らしい雨が続いていますね。
娘がまめのめを卒園してからも、悪天候の日だと、
「まめのめの子どもたち、今日はどうやってすごしてるのかな…」
と思いを巡らせています。
晴れでも、
雨でも、
雪でも、
強風でも、
毎日外で過ごす野外保育まめのめ。
娘の様子から想像だけ膨らんでいたまめのめでの1日を、やっと目の当たりにできる機会が訪れました。
念願かなっての保育参観は、娘の卒園を控えた3月4日。
真冬に戻ったような冷たい冷たい雨の1日でした。


日野市西平山にまめのめの拠点が移動してからよくきているという長沼橋の下の河原が、この日の活動場所。
カッパをしっかり着た子どもたちは、慣れたようすで河原に下りていきます。
「風があたらない、雨でも過ごせる場所を探している最中なんですよね…」
と呟いていたのは保育スタッフのたもつ。
雨宿りができる橋の下は、川の流れと合わせた風の通り道にもなっていて、濡れた体に冷たい風が当たったり体が冷えていきます。
3才以下の子どもたちは冷え切ってしまい、泣き出す子が続出…。
まもなくまめの家へ移動していきました。
この冷たい雨の中で過ごすには体力的に厳しい小さい子どもたちが
室内でほっと過ごせる場所があって本当に良かった…。
娘をみても、3歳より4歳、4歳より5歳の方が明らかに体力がついて、それに合わせて遊びの幅も力強さも変わっていきました。
冷えてしまうのなら動き続けて体を温めるしかない!
残った年少から上の子どもたちは、雨の日ならではの、それぞれ好きなことを好きなだけ楽しむ時間が、お昼をはさんで1日たっぷり続きます。

もぐらの通り道を発見!

大きな菊芋!

よいしょ!!!
絶妙なバランスで、リュックの屋根ができた。

ラーメンだって。
あつあつの湯気が見えるようだね。
娘は娘で、まめのめにようこそと言わんばかりに、私にいろんな遊びをお披露目してくれました。

川から見つけたこの入れ物に、水だの泥だの小石だの詰め込んで、ひたすらシェイク!
見立てたものは、楽器なのか食べ物なのか…???
年少より大きい子どもたちも
雨にも関わらず娘のようにガンガン遊べる子、
寒くて固まってしまう子…と
体力も遊び方もそれぞれ個性が出ます。
それぞれの子どもたちの様子を把握しながら、保育スタッフは、丁寧に動いてくれていました。
雨があたっても、風がない方がまだ過ごしやすいからと、過ごしやすそうな場所へ固まっている子どもたちを促したり、
ガタガタ震えが止まらない子をみて、
カッパの中の洋服の濡れ具合を確認…びしょ濡れになってるとわかるとすぐに着替えさせたり、
遊びが単調になりそうなところで、雨の探検に出掛けようと誘ってみたり、
まさしく子どもたちの命を懸命に守りながら、一人一人のやりたいことに耳を傾け、時に遊びをリードしたり、つまづきに寄り添ったりしながら過ごしていました。
それは、いわゆる「安全管理」とは全く別の、子どもたちと共にこの場を作り上げているコーディネーターのようなやり方で…。

スタッフが用意してくれたじゃがいも。
ハフハフいいながら食べると、その温かさとおいしさが体に染み渡ります。
じゃがいも1つでこんなに生き返るとは…!!
しんどい経験があるからこそ
じゃがいものおいしさや、
翌日の日差しの暖かさ、
そよ風の爽やかさ、
自然の恵みが体にまるごと刻まれていく。
どれ1つとして無駄な経験はない。
こうやってスタッフのみんなに守られながら、1つ1つの出来事を体で感じながら過ごせる豊かさを、娘は積み重ねてきたんだなぁ。
自然のなかに身をおいて、ただひたすら遊び込める幸せを目の当たりしたら、
洗濯が大変すぎてめげそうだったことも、大したことないなぁと思えてきました。
最後絵本を読みきかせタイム。
この日は私が読ませてもらいました。
読み聞かせが大好きな娘の、この日のために選んだとっておきの2冊。
絵本を読み終えると、さようならのごあいさつ。
そして、子どもたちと一緒に帰りのバスに乗り込みました。
バスに揺られ、順にお母さんのもとへ帰っていく子どもたちを見送っていると、自分も普段お迎えに駆けつける母の一人として、日々仕事と家事で時間に追いたてられている生活の感覚が甦ってきました。
夢中になって遊んだ時間とは全く違う、スケジュール管理の時間の流れ方。
それに気づくと、胸の奥の方で何かがゴトっと音をたてたような気がしました。
まるで、娘が連日のように拾って持ち帰ってきたガラス石が床に転がったときのように。

家の棚で、はみ出すようにガラス石が詰め込まれた娘の宝物箱を見ると、今でもあの日の感覚が思い出されます。
子どもだけじゃなく、実は私たち大人にだってこういう時間が必要だな…と。
時間に管理されず、ただやりたいことに夢中になれる時間は、生きていると実感できる源。
娘にそんな宝物のような3年間をプレゼントできたことも、親としてこの上ない喜びではあるけれど、
私にとっても大きな宝物を受け取った1日になりました。
かけがえのない3年間を、娘と共にまめのめで過ごせたことに改めて感謝したいです。
本当にありがとう!

おまけ。
以前落とした手袋が、何日かぶりにこの日河原で発見されました。
なーんというミラクル!!
(ゆうき)
昨年度、まめ母として保育参観をした日のことを
書いてくれました。
今年も、梅雨らしい梅雨ですね。
* * * * *
毎日梅雨らしい雨が続いていますね。
娘がまめのめを卒園してからも、悪天候の日だと、
「まめのめの子どもたち、今日はどうやってすごしてるのかな…」
と思いを巡らせています。
晴れでも、
雨でも、
雪でも、
強風でも、
毎日外で過ごす野外保育まめのめ。
娘の様子から想像だけ膨らんでいたまめのめでの1日を、やっと目の当たりにできる機会が訪れました。
念願かなっての保育参観は、娘の卒園を控えた3月4日。
真冬に戻ったような冷たい冷たい雨の1日でした。
日野市西平山にまめのめの拠点が移動してからよくきているという長沼橋の下の河原が、この日の活動場所。
カッパをしっかり着た子どもたちは、慣れたようすで河原に下りていきます。
「風があたらない、雨でも過ごせる場所を探している最中なんですよね…」
と呟いていたのは保育スタッフのたもつ。
雨宿りができる橋の下は、川の流れと合わせた風の通り道にもなっていて、濡れた体に冷たい風が当たったり体が冷えていきます。
3才以下の子どもたちは冷え切ってしまい、泣き出す子が続出…。
まもなくまめの家へ移動していきました。
この冷たい雨の中で過ごすには体力的に厳しい小さい子どもたちが
室内でほっと過ごせる場所があって本当に良かった…。
娘をみても、3歳より4歳、4歳より5歳の方が明らかに体力がついて、それに合わせて遊びの幅も力強さも変わっていきました。
冷えてしまうのなら動き続けて体を温めるしかない!
残った年少から上の子どもたちは、雨の日ならではの、それぞれ好きなことを好きなだけ楽しむ時間が、お昼をはさんで1日たっぷり続きます。
もぐらの通り道を発見!
大きな菊芋!
よいしょ!!!
絶妙なバランスで、リュックの屋根ができた。
ラーメンだって。
あつあつの湯気が見えるようだね。
娘は娘で、まめのめにようこそと言わんばかりに、私にいろんな遊びをお披露目してくれました。
川から見つけたこの入れ物に、水だの泥だの小石だの詰め込んで、ひたすらシェイク!
見立てたものは、楽器なのか食べ物なのか…???
年少より大きい子どもたちも
雨にも関わらず娘のようにガンガン遊べる子、
寒くて固まってしまう子…と
体力も遊び方もそれぞれ個性が出ます。
それぞれの子どもたちの様子を把握しながら、保育スタッフは、丁寧に動いてくれていました。
雨があたっても、風がない方がまだ過ごしやすいからと、過ごしやすそうな場所へ固まっている子どもたちを促したり、
ガタガタ震えが止まらない子をみて、
カッパの中の洋服の濡れ具合を確認…びしょ濡れになってるとわかるとすぐに着替えさせたり、
遊びが単調になりそうなところで、雨の探検に出掛けようと誘ってみたり、
まさしく子どもたちの命を懸命に守りながら、一人一人のやりたいことに耳を傾け、時に遊びをリードしたり、つまづきに寄り添ったりしながら過ごしていました。
それは、いわゆる「安全管理」とは全く別の、子どもたちと共にこの場を作り上げているコーディネーターのようなやり方で…。
スタッフが用意してくれたじゃがいも。
ハフハフいいながら食べると、その温かさとおいしさが体に染み渡ります。
じゃがいも1つでこんなに生き返るとは…!!
しんどい経験があるからこそ
じゃがいものおいしさや、
翌日の日差しの暖かさ、
そよ風の爽やかさ、
自然の恵みが体にまるごと刻まれていく。
どれ1つとして無駄な経験はない。
こうやってスタッフのみんなに守られながら、1つ1つの出来事を体で感じながら過ごせる豊かさを、娘は積み重ねてきたんだなぁ。
自然のなかに身をおいて、ただひたすら遊び込める幸せを目の当たりしたら、
洗濯が大変すぎてめげそうだったことも、大したことないなぁと思えてきました。
最後絵本を読みきかせタイム。
この日は私が読ませてもらいました。
読み聞かせが大好きな娘の、この日のために選んだとっておきの2冊。
絵本を読み終えると、さようならのごあいさつ。
そして、子どもたちと一緒に帰りのバスに乗り込みました。
バスに揺られ、順にお母さんのもとへ帰っていく子どもたちを見送っていると、自分も普段お迎えに駆けつける母の一人として、日々仕事と家事で時間に追いたてられている生活の感覚が甦ってきました。
夢中になって遊んだ時間とは全く違う、スケジュール管理の時間の流れ方。
それに気づくと、胸の奥の方で何かがゴトっと音をたてたような気がしました。
まるで、娘が連日のように拾って持ち帰ってきたガラス石が床に転がったときのように。
家の棚で、はみ出すようにガラス石が詰め込まれた娘の宝物箱を見ると、今でもあの日の感覚が思い出されます。
子どもだけじゃなく、実は私たち大人にだってこういう時間が必要だな…と。
時間に管理されず、ただやりたいことに夢中になれる時間は、生きていると実感できる源。
娘にそんな宝物のような3年間をプレゼントできたことも、親としてこの上ない喜びではあるけれど、
私にとっても大きな宝物を受け取った1日になりました。
かけがえのない3年間を、娘と共にまめのめで過ごせたことに改めて感謝したいです。
本当にありがとう!
おまけ。
以前落とした手袋が、何日かぶりにこの日河原で発見されました。
なーんというミラクル!!
(ゆうき)