
風の便り@[2018年04月02日(Mon)]
3月末、
久しぶりにOBの青年より連絡アリ。
4月から東京で暮らすとのこと。
イベント制作会社で働くそう。
利府のモスで送別のお茶をする。
「有名人のサインもらってね」
と言ったら、
「そんなのもらってどうするの」
既にbig city boyなのである。
同日、
OGの青年よりLINEアリ。
無事国家試験に合格し、
4月から看護師として働くそう。
色んな物品寄付もいただく。
「まきばの卒業生として、
胸を張って社会人になります」
恐悦至極にございます。
まきばに来た頃、
OBは13才で、
ジャージ以外の着用をかたくなに拒み、
オトナの意見に背を向けることを是とし、
屋根のうえをこよなく愛した。
ヒトというよりネコであった。
一緒にかまくらを作って、
釣りに行ってラジオを聴いた。
まきばにいた頃、
OGは医者になることを目指し、
日々懸命に勉強した。
沢山のことを我慢した。
けれどもそれは我慢したものの大きさの分、
「ならなければならない」
「いい大学に入らなければならない」
自分を追い詰め、
暗く、狭く、ひとりぼっちになる方へ
歩いていってしまうことにつながった。
その苦しい時期を経て、
完全でない自分をゆるし、
完璧でない人生を受け入れ、
明るく、広く、人とつながる方へ
自分の足で歩いていくことができるようになった。
東京もイベント制作も、
看護師の喜びも厳しさも、
私は体験したことがないから分からない。
分からないことを、
旅に出た仲間が教えてくれる。
風の便りを楽しみに、
宮城の端っこで、
土となって生きていきたい。

君のこと沢山
知ってるつもりだったな
だけど
こんなにも分からなくなるなんて
素敵な時間も
ありふれた朝も
今日は
青空だけどさみしいなんて
魔法のじゅうたん くるり
久しぶりにOBの青年より連絡アリ。
4月から東京で暮らすとのこと。
イベント制作会社で働くそう。
利府のモスで送別のお茶をする。
「有名人のサインもらってね」
と言ったら、
「そんなのもらってどうするの」
既にbig city boyなのである。
同日、
OGの青年よりLINEアリ。
無事国家試験に合格し、
4月から看護師として働くそう。
色んな物品寄付もいただく。
「まきばの卒業生として、
胸を張って社会人になります」
恐悦至極にございます。
まきばに来た頃、
OBは13才で、
ジャージ以外の着用をかたくなに拒み、
オトナの意見に背を向けることを是とし、
屋根のうえをこよなく愛した。
ヒトというよりネコであった。
一緒にかまくらを作って、
釣りに行ってラジオを聴いた。
まきばにいた頃、
OGは医者になることを目指し、
日々懸命に勉強した。
沢山のことを我慢した。
けれどもそれは我慢したものの大きさの分、
「ならなければならない」
「いい大学に入らなければならない」
自分を追い詰め、
暗く、狭く、ひとりぼっちになる方へ
歩いていってしまうことにつながった。
その苦しい時期を経て、
完全でない自分をゆるし、
完璧でない人生を受け入れ、
明るく、広く、人とつながる方へ
自分の足で歩いていくことができるようになった。
東京もイベント制作も、
看護師の喜びも厳しさも、
私は体験したことがないから分からない。
分からないことを、
旅に出た仲間が教えてくれる。
風の便りを楽しみに、
宮城の端っこで、
土となって生きていきたい。

君のこと沢山
知ってるつもりだったな
だけど
こんなにも分からなくなるなんて
素敵な時間も
ありふれた朝も
今日は
青空だけどさみしいなんて
魔法のじゅうたん くるり
そんな小さな差にもがき苦しんでいたOGの私
人との出会いを通じて入る大学も高校も中学も小学校も幼稚園も
ただ受け入れてもらえる勇気がなかった
ただ周りの賛美と賞賛を期待していたせいなのか
黒い影ばかり背負っていた
前を向いて
今は光を浴びている
淑恵