DRT2007情報【17】
[2007年06月30日(Sat)]
DRT2007まで動力機器についての基礎を学びましょう!
《チェーンソー、一口メモ その6》
◇チェーンソーの応用テクニック
チェーンソーはガイドバーについているカッターを使ってバーの上と下で切ることができます。また平面からもバーの先端下部45度を使って切り込むこともできます。普通のノコギリは下の刃(カッター)を使って切りますが、チェーンソーはバーの上についている刃を使うことも少なくありません。その時にソーチェーンの回転方向(赤の矢印)の関係でハンドルを握っている手には反作用(青の矢印)による力が加わります。下刃では引っ張られ、上刃では押されるようにチェーンソー全体に応力が働きます。切る時の動きと併せて、引いたり押したりの動きを念頭にいれて作業することが大切です。
また、チェーンソーはとても便利にできており、前ハンドルの持つ位置で自由自在に任意の角度で切ることが出来ます。前ハンドルは前から見た場合(図のとおり)半円の形をしていて上の真ん中を持つ位置が垂直に、横側を握ると水平になるように作られています。その前ハンドルの位置を微妙に変えることにより正確な角度で作業を行うことができます。特に林業の場合には切る角度の違いで伐倒方向が数センチ変わるなど、角度を意識して切ることは安全に対しても重要なことです。
右上の図:やはり前ハンドルを軽く持ち上げると、チェーンソーはヤジロベエのように前後のバランスがとれるようにつくられています。