今回の能登半島沖地震でのボランティア活動はどのような結末になるのだろうか?と思う。
水害と違って、地震災害でのボランティア活動は様々な難しさがある。
◇ケガをするリスクが高い
◇活動時間が終日必要とされる(避難所対応)
◇活動が長期化する(余震なども影響する)
◇余震などによって活動が制限される
◇人海戦術での作業がそれほどない
◇活動内容に専門性が要求されるものが多い(建築・医療など)
◇避難所生活が長引く
◇ニーズの掘り起こしが難しい
◇地震は補助金などの法律が複合的に関係してくる などなど
また、今回の地理的な影響から
◇人や物資の輸送が容易な幹線道路や鉄道がない
◇大量のボランティアを見込める都市部から距離がある
04年台風21号の被害の受けた
三重県旧海山町も交通の便の悪いところだった。そのことから活躍したのが
三重のボラバス方式だった。
今回も道路事情や渋滞の問題などからボラバス案もでているが、日帰りボランティアを主とするボラバスではどれだけ効率よく充実した活動ができるかは極めて疑問を感じる。僻地である半島の突端での地震災害。653世帯が全半壊した旧門前町でのボランティア活動はどのような展開になるのだろうか?と思う。
石川県は近年自然災害の経験が極めて少なく、災害に関するボランティア活動では10年前のナホトカ号による重油災害の経験がある。石川県ではこの重油災害でのボランティア活動で不幸にも犠牲者を出してしまった苦い経験もある。
被災地でのボランティアに対して、慎重論が先行するのも分かる様な気がする。東海・東南海・南海地震では5000以上の集落が孤立化すると指摘されている。兵庫県南部地震から12年。今回の能登半島沖地震でのボランティア活動が今後の大規模災害におけるボランティア活動の試金石ととらえ、この12年の間、災害ボランティア活動に関ってきたNPO・社協も力の入れた活動にしてもらいたいと思う。災害を克服するには災害から学ぶ経験が重要だろう。能登半島沖地震を中越地震では経験できなかったことを学習する貴重な体験の場ともしたい。それが石川県のボランティア活動に関することを所掌する方々の被災地責任でもあると思うのは私だけではないだろう。
中越地震では
オールとちぎや
災害Vネット愛知などが行った
中期滞在型のボラバスがひとつのヒントになるように思う。しかしこれを実行するには、そのネットワークと資金的な覚悟と相当の熱意が必要だろう!過去の地震災害では鳥取地震のケースがもっとも近いかもしれない。
先遣で被災地に入った多くのNPOからの情報も整理できたし、ぼちぼち風゜も現地に入ろうかと・・・・
情報提供いただいた県外先遣チームさん及び現地の関係者さま:
◇震災がつなぐ全国ネットワークさん
◇あかつきボランティアネットワークさん
◇チーム絆小千谷さん
◇にいがた災害ネットワークさん
◇ヒューマンシールド神戸さん
◇ふくい災害Vネットワークさん
◇那須野が原青年会議所さん
◇チーム絆静岡さん
◇門前町福祉会さん
◇B&Gの能登にあるセンターさん
◇旧富来町に帰省していた友人