HS神戸の吉村さんからのレポートです。
【第8報】
被害の大きい北方町と延岡市の連携が社協間で行われ、県社協もその情報を得ていると北方町社協の担当者は言っていました。1階が水没した北方町城地区の城小学校の先生がこの先のボランティア派遣ついて心配していたことを伝え、了解を取る。また、被災者生活再建支援法についてのアドバイスも行う。
さらに、私に調査してきた椎葉村についての状況を聞かれ、床上7戸と全壊家屋も出ているが地元の消防団や住民で片付けているの点、道路事情の危険性からボランティアは入らないほうが無難とも説明しました。
西郷村から諸塚村の被害状況は深刻ですが、役場の職員、消防団、そして日曜までのボランティアで水没した内部の掃除や運び出しはほとんど終了している。しかし、電化製品や家具、衣類を無くした方々の生活復旧までには、まだ時間がかかるだろう。
西郷村と諸塚村で2つのダムの放流を目の前にしたが、高さ30mほどの落差があるが、水面近くまで土砂が堆積しているのが気になる。このダムが砂防ダムの働きになり、植林地から流出した土砂が長い年月でたまりそのダムから河川を埋めていっているようだ。
それによって、大雨での水を受け止める容量が減った事も考えられる。2つのダムでは、流木がダムの欄干を乗り越えて引っかかっているのが見られ、辺りに堆積している黒砂が、この土地の状況を表している。
これから上流の椎葉村にも大きなダムがあり、その関連もあるだろう。橋や周辺の畑にも根元から流れて来た杉が散らばり、埋め尽くしている。記録的な大雨は理解できるが、受容する川底が上昇していることについては、報道されているのだろうか。
それと反対に、北郷村から門川町に流れている五十鈴川には、ダムが無く、並行する国道388号線に若干の崩落の片側通行があるのみで、近隣の住宅への被害はない。山林の崩落箇所も見当たらなかった。
2日ががりで、宮崎市、高岡町、小林市、須木村、五ヶ瀬町、椎葉村、高千穂町、日之影町、北方町、延岡市、門川町、北郷村、西郷村、諸塚村、東郷町を通っってきたが、近隣住民の助け合いと役場、消防団、そして宮崎県内のボランティアが助け合うことで、かなりの部分が片付けられていた。
週明けからは、県外のボランティアは募集しないという方針も聞いたので、今回、被害を受けている四万十市流域で活動を続けているNPOをサポートに向かうことにする。
以上です。吉村さん長距離走破レポートお疲れ様でした。四国四万十への移動はくれぐれも気をつけて!
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