中越地震における企業からの提供品【最終回】
[2006年11月08日(Wed)]
9回にわたって連載した中越地震における提供物資(250社)について、そこから見えたことや気付いたことを勝手に書いてみました。
◇最も多かった品目
水・食料の提供をいただいた企業68%。当然といえば当然ですが、備蓄品として緊急用に保存している「乾パン」を提供している企業も相変わらず多かったようです。使用期限もあるので放出的意味合いもあるのでしょうか。集ったその数、なんと17万缶。おむすび、カップ麺、レトルト食品も多く届く中、硬く味気ない「乾パン」を誰が食べるのかな?「災害非常食=乾パン」という発想はそろそろ止めにしてもらいたいと思うのはわたしだけでしょうか?
因みに水を届けた企業は250社中、78社(31%)、食料は91社(36%)でした。
◇その他、沢山集った物資
・ヘルメット:3500個以上
・カセットボンベ:50万個
・毛布:2000枚(日赤からも毛布がお見舞いセットとして支給されます)
・薬品、マスク、紙おむつなどの医薬品関係:51企業(20%)
◇ユニークなもの、重宝したものなど、意外なものなど
肌着、ゴム長靴、枕、、ポリタンク、乾電池、リップクリーム、ブタ角煮、携帯電話、断熱ボード、布製手提げ袋、使い捨て食器類、ウエットタオル、プラスチックパレット、ドライシャンプー、目覚まし時計、ジャーポット、石油ストーブ、小型電気カーペット、ビニール袋、ごみ袋、ポリバケツ、バナナ、ラジオ、フォークリフト、体温計、コタツ、キッチンカー、拡声器、どら焼き、歯ブラシなどなど
もちろんこの250社以外にも多くの企業やまた自治体からも沢山の物資が届けられたことでしょう。本当に被災地で必要とされているものが届けられているのか?被災地の負担にならないように、支援物資についての議論の場も今後必要になってくるのかもしれません。