CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


友だちで良かった [2006年07月01日(Sat)]
各地で大雨による被害が出ています。情報の入手に心がけ、備えを確認してください。

ガマ親分の背中に乗って避難するこのチュウ太君は、6月30日、豪雨が続き、洪水による被害が出ているインド北部のラクノーでの出来事。
(2006/ロイター通信/Pawan Kumar)


水を知り、水を極めましょう!
【水六訓】
・あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。 
・常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。 
・如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
・自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの糧あるは水なり。 
・動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。 
・大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。

哲学者 笹川良一翁のことば
お返しはまた次の人へ [2006年05月18日(Thu)]
先日、災害に関したある懇談会で2004年の台風23号で大きな被害を受けた豊岡市の中貝宗治市長に再会することができました。この災害では当然のことながら市民も行政各部署様々な経験をされたようで、その貴重な体験を伝えるために多忙な業務の合間を見つけ、機会を捉えて講演活動を行っているようでした。《被災地責任を参照

お話を伺った中でとても嬉しいことがありました。今年の国体は兵庫県(のじぎく国体)で行われますが、旧出石町(現豊岡市)は空手の会場になっているとのことです。豊岡では選手の皆さんをホームステイで歓迎するという企画を考え、そのホームステイ先に真っ先に手を上げたのが、出石町で最も被害の大きかった鳥居地区の皆さんだったとのことです。泥まみれになった大勢のボランティアへの恩返しとの思いがあったようです。

この地区は以前から市民農園なども行っており、その田畑も決壊した川から流れ込んだ土砂で見るも無残な姿でした。しかし、いまは見事に復活され水害復興のシンボル的な地区になっているとのことです。今はどうしても中越地震被災地に通う日が多くなっておりますが、近いうちにきれいに甦った豊岡・出石を訪れたいと思っています。

災害ボランティアのもう一つの見えない力はこんな形で実を結んでいました。


家の壁を突き抜け、遠くの畑まで流されてきたグランドピアノ(旧出石町にて)
レイテ島 [2006年02月25日(Sat)]
フィリピン中部のレイテ島で起きた大規模な地滑りは死者・行方不明者が3千人を超える可能性が出てきた。被災地周辺は断続的に雨が降り救援活動も難航している。その真っ只中、中央では深刻なクーデター騒ぎも起きている。

いずれこの大災害を引き起こした原因の調査も行われるだろうが、違法伐採により森林の保水力がなくなったことが有力だろう。1991年にレイテ島でやはり大規模な土砂災害で7千人以上、2004年のルソン島では1800人の死者を出した。いずれも違法伐採によって誘発された災害といわれている。とくに1991年に起きた災害の違法伐採木材の輸出先はバブル期全盛だった日本だ。いまや経済成長目覚しい中国は木材の輸入も盛んで、実は日本も中国への輸出国になっている。日本は地球の財産である熱帯やタイガからの外国木材を伐採・輸入し、価値ある国内産スギ・ヒノキを輸出。国の森林愚策には呆れるばかりだ。

しかし、このフィリピンで起きていることは日本の森林でも起きている。日本の場合は違法伐採ではなく、その逆で伐採されずに管理放棄の問題だ。異常気象の原因ともいわれる熱帯雨林の伐採。まずは木材の地産地消から考え直せば熱帯雨林の砂漠化にも歯止めがかけられることになるのだが。

参考:自然災害と森林整備

私たち風゜(ぷー)の災害救援のパートナーのHS神戸の吉村さん もフィリピンに入り、原因の確認と被災者の救援活動を開始する。

◆活動カンパの募金のお願い
郵便振替00980−7−264796
「ヒューマンシールド神戸」まで



画像:asahi.com
被災地責任 [2006年02月23日(Thu)]
2004年は10個の台風が日本列島に上陸した。とりわけ最後に上陸した23号は強大で広域に爪痕を残した。兵庫県但馬地区でも未曾有の被害を及ぼした。先日、その時に豊岡市で助役をされていたOさんに東京で再会することができた。(Oさんは当時総務省から豊岡市に出向され、現在は東京にある公益法人に勤務)

発災当時、行政の中枢におられただけに苦労話など興味深く聞くことができた。このような災害は初めての経験でとても勉強になったとも。特に印象に残るのは、地域外からやってきた災害ボランティアの活躍が、市民にどれほど精神的力を与えたかを盛んに強調されていた。

私達はそのことを常に実感しながら災害現場と関ってるので、場合によっては半ば強引に災害ボランティアが被災地に流れ込む仕組みを作ることもある。そして災害ボランティアが安全に輝いて活動できるよう様々な工夫をこらした舞台設定をするのである。

お話をお伺いするなかで最も嬉しかったことは、豊岡市長の中貝宗治さん が復興期の忙しい合間を見つけ「私たちはどのようにして台風災害と闘ったか」と題して講演を行っていることだ。2004年は全国で50か所以上のボランティアセンターが立ち上がった。つまり、50以上の自治体でボランティアを必要とするほどの大災害が起きたことになる。しかし、中貝さんのように成功したことも失敗したこともさらけ出し、豊岡と同じ辛さや悲しみを味わうことがないよう講演をされている首長さんはどれだけいるのだろうか?豊岡に滞在中、彼は豊岡の出身で郷土愛に満ちた方だと沢山の市民から聞いたことを思い出す。臨時に設営された災害ボランティアセンターへもボランティア激励のために何度となくお見えになった。

災害には被災地責任というワードがある。被災を受けたところが次の災害時に同じ失敗を繰り返さないよう多くの教訓を「発信する責任」という意味だ。

昨年、皇室も出席してのコウノトリの放鳥が行われた。その中で首長ながらも遠く控えめに微笑む中貝さんが印象的だった。

◇豊岡市民からボランティアへの感謝のメッセージ


豊岡市にも全国各地から災害ボランティアがやってきた!
ストレーナー現象 [2005年12月15日(Thu)]
豪雨などによって河川の水位が急激に上がるとありとあらゆるものが流れてくる。山からは放置された間伐材、河川敷を利用した駐車場からは大量の車、また日本の中山間地は川に沿って集落が点在していることから家や倉庫などの建物も流れてくることも珍しくない。それらの漂流物が濾過器に不純物が引っ掛かるように橋ゲタに少しずつ詰まりだしダムをつくる(ストレーナー現象)。

そして濁流が堤防を越え集落に溢れ出る。そしてその水量が橋の強度を超えると落橋につながり、その巨大な水のエネルギーがまた次の橋を壊してしまう。昨年の福井豪雨ではこのことが繰り返され7カ所もの落橋につながった。

以前、ある地方の町から災害に関係した勉強会に呼ばれたことがある。町の中央を一級河川が縦断している。町の方たちは皆さん口をそろえて「この辺は川が真っ直ぐで水量もすくなくいつものんびりと流れているから心配ないね」という。

このストレーナー現象は、稲刈りの季節、刈り取った稲が流され、それが下水などに詰まるだけでも大きな被害につながる事がある。豪雨水害の被害は川の形や水量などとはまったく関係ないことが一般にはあまり理解されていない。水害被災地を見ていつも感じることは、安全といわれる川は日本にはないと思うことが防災には大切なことであると。


        昨年7月の福井豪雨による鉄橋の落橋
私はピアノ [2005年11月17日(Thu)]
昨年秋、もっとも広域的に被害を残した台風23号。兵庫県出石町では町内を流れる出石川が決壊し、決壊箇所のすぐそばの鳥居地区では大きな被害がありました。想像を超えた濁流は家々を襲い、外壁をぶち破って流れ出たグランドピアノが数百メートルも離れた墓地のそばまで流れていきました。大切にしていた、家族の思い出も沢山詰まったピアノだったと思います。

持ち主を探し許可をいただいて、ウインチ付の四輪駆動車で駆けつけてくれた災害の熟練集団広島RBの對馬さん、レスキューハートストック瀬戸内の梶原さん&Jrの皆さんによって畑から道路際に引き寄せれ処分させていただきました。
広島RBとRHS瀬戸内の皆さんには出石町ではやっかいな作業を沢山こなして頂きありがとうございました。熟練された技術に敬服しました。


災害は大切な思い出までも奪ってしまいます。
水害とゴミ問題 [2005年11月15日(Tue)]
今の電気製品はほとんどの物がコンピューターで制御されています。ですからちょっと水につかっただけで壊れてしまいます。かといって部品を交換するための工賃(人件費)は高い。その結果新しいものを買ってしまう。水害が起きるとゴミの処理が問題になる。そのゴミの山を見ながらいつも思うのは、ほんのちょっと水に浸かっただけで・・・限られた資源をこんなかたちで無駄にしてよいのだろうかと。

また災害は生活基盤の強弱が顕著に現れます。水害直後にもう新しい冷蔵庫や洗濯機を運び入れている人、水に浸かった汚れた米を洗って食べている人、濡れた布団に寝ている人。普段は地域の中で見ぬふりをしてフタをしている問題が災害が起きると噴だす。

昭和30年代、物がなく誰もが貧しかったが、人と人との温かみがとても豊かだったような気がする。どちらの時代に生まれた子どもが幸せかはわかりませんが、いまの子どもたちは大人になるまでに、普段の生活の中で感動に出会うことがどれだけあるのだろうか。いま上演中の映画ALWAYS三丁目の夕日、お奨めです。
そして災害ボランティア活動は涙と感動に出会えます。


昨年の台風16号による高潮水害で家庭から出された冷蔵庫の山
中には当然便乗ゴミも!怒
野球少年 [2005年10月08日(Sat)]
昨年の台風16号による高潮水害で被害の大きかった高松市。その救援に駆けつけてくれた高校野球の名門高松商業野球部のボランティアの皆様が着ていたTシャツがとても印象的でした。高校球児には心に染み入る言葉ですね。

その「高松市水害ボランティアセンター」が立ち上げたサイトも併せてご紹介します。災害ボランティアセンターHPとして常にオンタイムで情報が発信されていた理想的なサイトでした。製作したのは高松市の防災・防犯系NPO「備えネット」さんです。

水のエネルギー [2005年10月06日(Thu)]
ハリケーン「カトリーナ」による被害の深刻さはアメリカ経済をも揺るがしています。台風14号も九州・四国・中国・東京で大きな爪痕を残したのは記憶に新しいところです。昨年は新潟・福井の豪雨災害に始まり、本土に上陸した台風が10個を数え、災害史上に残る被害を残しました。とりわけ台風23号は各地で被害をおよぼし、特に兵庫県但馬地方での被害は想像を絶するものでした。

かつて人と生き物とが共存していた時代があり、その象徴として語られる出石川の写真はあまりにも有名です。人と家畜とコウノトリなどの野鳥が川の恩恵を受けながら普通に暮らしていたのがこの出石川流域。水害はのどかな川の様相を変え、濁流となって土手を破壊し、流域の集落を押し流したのです。豪雨による水の力は大地震にも匹敵する力を持っています。

いま世界中で洪水や干ばつなど異常気象による災害が多発しています。日本は地形的にどの地域においても局地的な豪雨災害が起きるといわれています。常日頃から地域のハザードマップに目を通し、豪雨災害に備える心を持ちたいものです。
(写真:兵庫県出石町)