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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


尺貫法のこと [2008年02月26日(Tue)]
モノの長さや面積など、日本では正式にはメートル法ですが、実際には今でも日本の家は尺貫法を基準として作られていますので、そのことから考えれば当然の知らなければならない知識かもしれません。また農地や林地の普段の会話もメートル法で語られれることはあまりありません。昔の単位は日本の生活様式や文化など、普段の生活から生まれたものなのでとても便利な尺度なんです。被災地に入り家や土地と関わることはとても多くあります。
そこで尺貫法等について少し学びましょう。
※メートル単位は便宜上、大よその数字で記載します

◇長さ
1尺=10寸=30cm、1間=6尺=1.8m
※畳は1間×半間=180cm×90cm(コンパネもほぼ同じ)
※運動会テントは通常2間×3間(3.8m×5.4m)
※6畳間は2間(3.6m)×1.5間(2.7m

◇広さ
1坪=3.3u、1反=300坪=0.1町歩、1町歩=1ha
※1ha=100a=100m×100m
※1坪は畳2枚分の広さ

◇体積
1升=1.8g、1斗=10升=100合、1石=10斗
※1升瓶10本で1斗缶ひとつ、

かつてこの単位を定めた時代(大化の改新)は、1坪は人が食べる一日分(3合)の米を生産する広さとし、従って1反(300坪)は人が1年間に食べる(1石)米を生産できる広さとした。米の単位として使われる1俵は4斗=60kgとしています。
安土桃山時代の日本の総石高が1850万石(太閤検地)だとすれば、当時の人口にほぼ等しいといわれています。江戸時代にはさらに開墾が進み、2500万石はあったとされます。つまり10万石の大名は10万人を養えたということになります。

因みに船のコンテナは20フィート(6m)と40フィート(12m)、1フィートは1尺と同じ長さ。また、氷などは今でも貫。1貫目は3.75kgなので100貫デブは375kgということか。

お米は美味しい。今日のお昼のお弁当です。贅沢な時代に生を受けました。
信号のない海では [2008年02月21日(Thu)]
船の航行は湾内や海峡などの狭い海域以外は、陸上の道路のように信号や標識がないためいろいろな決まり(世界共通の取り決め)があり、当然それを守らなければ海は事故だらけになってしまう。ましてや船は車のように直ぐには止れないからなおさらである。
今回の海上自衛隊の護衛艦と漁船の事故。ニュースなどで詳しい説明もありますが、雨マケ読者の皆様のために解りやすく解説を。

1)まず船には右舷(スターボード)左舷(ポート)にそれぞれ緑と赤のライトが付いています。これは暗闇や視界が悪い時でも、どの方向に船が航行しているかを正確に知るためです。私はこれをあるヨットマンから「左手で飲む赤玉ポートワイン」と絶対に忘れないようにと教えられました。左舷は赤だ!が当たり前に覚えなければ事故につながるからです。因みに船も飛行機も常に右側通行です。

2)次に道路の交差点のように、船と船がどこかで交わってしまうときの海の常識があります。それは、相手の船を右に見た時、その船は回避義務がある。今回の事故で解説をすると、護衛艦は右に清徳丸を衝突の12分前に発見したということは、今のレーダーでは相手の船舶の速度も画面上でベクトルで示され、交差時間が簡単に割り出せるので、即座に状況を判断し回避行動(右旋回の面舵)を取らなければなりません。そして、逆に清徳丸は「針路と速力の保持」の行動をとります。

3)しかし、問題は護衛艦の見張番の視認では「漁船は緑灯」だったので回避行動をとらなかったなど証言がかなり曖昧で、これが今後の争点になると思いますが、上述の通り今の船舶レーダーは周囲の船舶の速度は全てベクトルで表示され、超近代技術のイージス艦が緑か赤かのみで航行の安全を確保していることも信じられないことである。また大島の魚場に急ぐ仲間の船もある中での、時間等の曖昧な自衛隊の口裏合わせの改ざんは本当に許せない気持ちでいっぱいです。

以前、大型のコンテナ船に体験乗船をさせていただいたとき、東京湾に近づく時が最も緊張する時だと言っていたキャプテンの話を思い出す。特に早朝未明は千葉方面(東から)から魚場へ急ぐ漁船も多く緊張の連続だとも。
一部で囁かれている話として、もしも護衛艦あたごが、このような輻輳海域で自動航行装置(オートパイロット)を使って怠慢な航行していたとすれば、言語道断、全く論外な話で海の男としての最低の掟も守れない船に乗る資格のない奴らだと思う。

海上保安官には、同じ海で生きる男としての誇りと威信を賭けて、真の正義がどこにあるかを正して欲しいと思う。
改良ハンマー [2008年02月18日(Mon)]
この週末に静岡で予定されているDIG。その会場で実際に災害現場でボランティアが使った救援機材を展示させていただくことになりました。それにあわせ実際に被災したときの経験や、その後の能登半島地震や中越沖地震での救援活動から得た経験をもとに、小千谷の風組さんが市販の機材に改良を加え特製ハンマーを作っていただきました。

そして今日、豪雪の新潟からわざわざ届けていただきました。来訪者は画像プラス親方です。

一見同じように見えるハンマーですが、角度や形状など細かい工夫がなされています。これでハンマーエンジェルスもさらにグレードアップが図れそうです。

赤坂地下基地初訪問の棟梁です

改良ハンマーを作った方たちはこちらです(柏崎での救援活動にて)

そして、明日朝、未明も未明の夜中からから除雪作業開始の風組さんです。お疲れの中、ありがとうございました。

おまけ:
こんなシールもいただきました(ぺこり)。ご存知「亀戸ぎょうざ」早速ヘルメットに!
チェーンソーのメンテナンス [2008年02月12日(Tue)]
モノを切るための道具は刃が大切なことはあたり前のこと。どんな立派な道具も刃が切れなければ何の役にも立たちません。災害時に便利なツールにチェーンソーがありますが、この刃はとてもデリケートで、しかも刃数が多くしっかりとしたメンテナンスが必要です。
そこで山に入る時や災害時に使用しているメンテナンス道具についてご紹介します。最低限この程度は用意したいものです。

◇丸棒ヤスリ(刃のサイズにあったもので、常に腰バックなどに)
◇平ヤスリ(カンナの刃の出し具合にあたるデプスの調整用)
◇ヤスリ用グリップ(森林系ボランティアには自分の手の形に合ったものなどを持っている人がいたりします)
◇バイス(ソーチェーンを回転させながら固定できます)
◇予備の替刃(緊急時に刃を研いでいるヒマもないときの付け替え用)
◇皮手袋(布軍手は研磨作業には不向き)
◇研磨用のヤスリガイド(マグネットでガイドバーにセットして使用)
◇サンドペーパー(いろいろと使えます)

常に携帯したい道具として、上記の丸棒ヤスリに加え、
◇専用レンチ(機種毎に専用レンチがあります)
◇デプスゲージ(刃のサイズによって違います)
◇ワイヤーブラシ(ヤスリの掃除、刃やスプロケットについた切粉の除去など)
◇小型のドライバー(アイドリングの調整など)
◇割り箸(ガイドバーのチェーンが動く溝の清掃用、溝に合わせ削って使います)
◇グリースガン(ガイドバーにスプロケットがある場合に使用します)

丁寧な研磨作業はバイスで固定し、作業しやすい高さで

研磨角度が出しやすいヤスリガイド(マグネット付)

現場では工具を紛失しないように厚めの帆布生地に風呂敷のように包んで持ち歩いています。
スプレッダー [2008年02月10日(Sun)]
災害に限らずさまざまな救援活動などで、狭いところに差し込み広げる機材にスプレッダーというのがある。消防などで装備しているものはパワー・材質とも当然プロ仕様で、価格も数十万円と地域防災やボランティアが使うには手が出ない。

レスキュー隊などが装備するスプレッダー。事故車のドアをこじ開けたりとレスキューには欠かせない装備。

そんな高価で手が出せないスプレッダーですが、代用品として十分使えそうな工具があると、しかも驚くほどの安価で買える。と、そんなアドバイスを災害ボランティアの技術屋集団、風組さんから、またも教えていただき早速入手してきました。
それは、自動車整備の板金作業などで使う油圧のウエッジラム(パワーウエッジ)です。可動有効幅(開き幅)はレスキュー仕様には敵いませんが、ちょっとした隙間を広げ、ジャッキの爪を咬ます機材としても十分活躍が期待できそうです。

油圧の容量は4トン、力だめしに標準装備のシリンダージャッキでランクル80を持ち上げてみました。


シリンダージャッキの方はベースの形状とシャフトの長さ(最高約1m)のバリエーションが豊富であらゆる状況に対応できそうです。

この装備で、4トン仕様で1万5千円以内、10トン仕様も2万円以内で購入できます。地域に備えたい一品です。
◇参考:あらゆる工具の専門店「ツール王国
燃料油について【2】 [2008年02月03日(Sun)]
【1】ガソリン
いわゆる乗用車(一般には4サイクルエンジン)などによく使う燃料で、パワーツール(PT)では、小型の発電機などで使います。小型の発電機は騒音の関係もあり殆どが4サイクルエンジンを使用していますので、混合油を使うことはあまりありません。その分、潤滑油としてのエンジンオイルが必要となります。
※4サイクルエンジンは2サイクルエンジンと比較しその構造から音がやや静かです。

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/44/f4.jpg>

【2】混合油
2サイクルエンジンに使う燃料です。2サイクルエンジンは構造が単純で小型軽量なため殆どのPTに使用されています。混合の意味はガソリンにエンジン内の潤滑のための燃料オイルを混合するからです。一般には比率が25:1ですが、オイルの種類によって40:1や50:1もあります。
※2サイクルエンジンは混合油を使用するために4サイクルに比べ排気ガスにオイル成分が含まれます。このことから最近は環境に優しい植物性の混合オイルなども販売されています。

エンジン式のチェーンソーの燃料は混合油を使用しますが、ソーチェーンが高速に回転するため潤滑油(チェーンオイル)が同時に必要です。それぞれの注入口とチェーンオイルと混合油用オイルを間違えないように!

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/46/f12.jpg>

エンジンカッターの燃料は混合油。刃の回転部の潤滑油は必要ありませんが、切削時に粉塵が多くでるのでフィルターの掃除はまめに行うことが必要。

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削岩用のエンジンピック(PICO)も燃料は混合油。ピックの潤滑油は必要ありませんが、ピックのスリーブはまめにグリスアップを。

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/46/f11.jpg>

水害などで洗浄ジェットとして応用できる小型エンジンポンプも燃料は混合油。その他、雑草などを刈る回転刃のついた刈りはらい機なども当然混合油を使用します。

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/45/f6.jpg>

【3】軽油
以上のようにパワーツールで軽油を使うことは殆どありませんが、大容量のディーゼルエンジンの発電機は軽油を使用します。また、大きなトルクを必要とする重機類は当然ディーゼルエンジン。どんなに大型でも超小型でも燃料は軽油です。
※植物性の食用油で再利用されたBDFは軽油の代用燃料として注目されています。

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/44/f2.jpg>

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/45/f8.jpg>

【4】灯油
液体を入れる暖房用のストーブは100%灯油のみ。炊き出し用のお釜セットの燃料も当然安全を考えて灯油
※友情出演:まかない君(高岡市:やまや製)

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/44/f1.jpg>

<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/45/f7.jpg>

【5】気付け燃料
人間も、よく活動した後は米と水の”混合油”の補給を

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<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/45/f9.jpg>
燃料油について【1】 [2008年02月02日(Sat)]
以前、某災害ボランティアセンター(VC)で発電機の使用が中止になったことがある。寒い時期だったので灯油のストーブも使用していたため、VCで扱う燃料の種類を灯油のみにし管理しやすくしたためだ。その切っ掛けとなったのは発電機に誤って灯油を入れてしまったボランティアがいたそうだ。本人は間違ったとは思っていなく灯油で発電機が動くと思っていたらしい。なので、その逆もありで、ストーブにガソリンを入れてしまう危険性も十分に考えられるとの理由でした。
そうなんです。ガソリン・軽油・混合油・灯油の違いなんて考えない人は普通に世の中にいるわけです。そんな人がやってきても受け入れざるを得ないのがVCの悩みたる所以でもあり、タンクにいくら「しっかりと表示」をしても、そもそも知識がなければ間違いを起こしてしまう。
そこで燃料についての知識(常識)を少し書くことにしました。


◇主に使用される燃料の種類
【1】ガソリン(GASOLINE)揮発性(発火性)が高く危険
【2】混合油(MIXEDOIL)揮発性(発火性)が高く危険
【3】軽油(LIGHTOIL))ディーゼルエンジン用燃料、揮発性は比較的低く常温では引火しにくい。
【4】灯油(KEROSENE)暖房用の燃料、揮発性は比較的低く常温では引火しにくい。


燃料の混合油とチェーンオイルとがセットになった便利なハスクバーナ社のコンビタンク。満タン停止機能付。

−−次回につづく−−
続・FORCE [2008年02月01日(Fri)]
以前ご紹介したスウェーデン製のレスキューツール「FORCE

<画像:https://blog.canpan.info/makezu/img/1266/adscf4805.jpg>

災害での救出現場でも


今度は実際の破壊力をご紹介させていただきます
腰の塩梅 [2008年01月30日(Wed)]

仲間のボランティアの腰周りの塩梅です。現場志向型の災害系ボランティアさんの参考に集めてみました。

【1】下降器のエイト環とやはり手斧
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/41/k1.jpg>

【2】家具の分解など何かと便利なインパクト 工具の落下防止ワイヤーも
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/41/k2.jpg>

【3】釘抜き付ハンマーと手鋸 ペンチなども見えます デジカメは常に出しやすい位置に
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/41/k3.jpg>

【4】腰に優しい幅広ベルトにシノ付短管ラチェット、下降器のエイト環も
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/41/k4.jpg>

【5】大き目のウエストバックにナタ 腰には引っ張り便利な短めのスリング
ナタの柄のハートに女の子らしさがドキドキ大
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/41/k5.jpg>

【6】いわゆる建築トビのフル装備の腰周りです
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/42/k7.jpg>

【7】大工系職人さんの腰周りです ただし鋸は型枠用
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/42/k8.jpg>

【8】ボランティアも身体が資本 安全を考えて腰痛防止コルセットを
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/42/k6.jpg>

【9】
電工マックと手斧とシノ 水の補給も手近に
<画像:https://blog.canpan.info/saigai/img/43/mg209.jpg>

外からは見えにくい腰バックの中身ですが、現場作業の違いと個人の拘りの差はありますが大よそ以下のようなモノが入っていることが多いようです。
カッター、ペンチ、プライヤー、ドライバー、番線カッター、メジャー、バンドエイド、デジカメ、チョーク、チェーンソー専用ヤスリ&レンチ等等
基本は同じ操作です [2008年01月29日(Tue)]
どんなに大きくても、どんなに小さくても油圧ショベルの動かし方は一緒です。