DRT2007情報【15】
[2007年06月29日(Fri)]
DRT2007まで動力機器についての基礎を学びましょう!
《チェーンソー、一口メモ その4》
◇玉切り(基本的カット)について
チェーンソーを使っての最も基本的なカット操作が丸太の玉切りです。林業においてスギやヒノキなど山から出す時にも玉切りしてから行います。水害などでは人工林から流されてきたスギやヒノキの間伐材や流木類を切る作業が多くあります。ここでは特に一般的な2つのカットについて解説をします。
切る丸太が片側で支えられている場合には、普通に上からソーチェーンの付いたガイドバーをまっすぐ下ろすだけです。ただし、上からのみカットすると、地面に落ちる側の丸太の重みで丸太が裂けることがあります。そこで、やや下側に切れ込みを入れておくとすっきりと落とすことが出来ます。この下側のカットについては上のラインと合致するようにバーを抜かずに、そのまま先端部分を使って丸太に沿って切りながらバーの上方のカッターを使って上に向けて切ります。最後は上からバーを下ろして切り落とす。
やや技術を要するのが両側を支点にしている丸太ですが、災害時にはこの状態のほうが多くあると考えたほうがよいでしょう。
カットの順番は、まず上方から丸太の重みでガイドバーが締め付けれられない位置まで切り込みを入れます。次に片側支点の時と同様にバーを抜かずにそのまた先端部を使って、同様に下からバーの上部を使って丸太が完全に切れるまで切り続けます。後は重みで徐々に口が開き落下します。この時に足に落とさないようにやや身体を引いた状態で操作します。軽い丸太の場合には安全靴で受け止めるほうが基本姿勢を崩さずむしろ安心です。
両側支点での太い丸太の場合には上部切り込みをV字にカットするとバーが挟まりにくく安全に作業ができます。切る順番は同じく上方のV字から切り、最後に下から上にカットする。
水害現場での流木の山
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