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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


過疎の漁村集落 [2007年04月08日(Sun)]
能登半島地震で大きな被害のあった旧門前町(現輪島市)。私たちは日程的な制限もあり、目に見える結果を残したいこともあり、※特別にVC経由で災対の承認をいただき、集中して100戸以下の漁村で活動をさせていただいた。海岸線に沿って車道が一本、そこから山側の斜面にへばりつくように民家が固まっている。裏道は車がやっと一台通れる道とそれ以外は人がすれ違う程度の生活道路が網の目のように通っている。
※阪神大震災以来の神戸長田区の仲間Hさんが門前VCのアドバイザーとして関わっていたため、この活動の承認について市災対への交渉をお願いし条件付きで実現した。

日本海からの強風を凌ぐように民家が寄り添ってムラを守ってきたようにも見える。すべての家が固まり合ってこそ自然の力に対抗できたのだろう。この地震で多くの家屋や蔵が全壊または半壊となった。高齢率は40%をはるかに超えている。撤去された家屋のうち新築されるのはどのくらいだろう。移転を決め歯抜け状態となったムラの守りがこれからはどうなるのだろうかと思ってしまう。中越では地震直後の大雪で解体しなくても良い家まで壊すことになった。中には「引き屋」の技術を使って十分に復元された家屋もある。補助金を使った家屋撤去には期限が設けられるが、現代の引き屋技術を駆使すればまだまだ復元可能な家も多い。

中越でも同様の点在集落が沢山あり集団移転を決めたところもあった。大地震が起きる毎に自治体は過疎高齢の問題を一気に背負うことになる。今回の地震では国の制度に加え、県の上乗せ補助が決定された。鳥取地震の時も過疎集落の生活を守るために県が同様の単独措置をとった。老人が楽に暮らせるよう便利でこじんまりとした家でもいい。あらゆる補助を使って住み慣れた土地に住み、数十年営んできた生活のリズムを維持できる暮らし方を住民が選択できることが大切だと思う。県が早めに決めたその措置には嬉しさを感じる。

家と家との隙間がないほど密集している。地震によって未だに隣家に寄りかかっている倒壊家屋も少なくない。

この地域は外航船舶の船乗りが多く、一年の大半は女性が家を守り続けてきた。その歴史から女性は働き者で我慢強いという。その我慢が原因で後に健康被害が拡大する可能性も危惧される。くれぐれも頑張らないで欲しい。

恵み豊かな海で、これまでの生活のリズムを維持することが、老人の健康に一番大切ことだと感じる。

日本海を見ることの少ない太平洋岸系災害ボランティアにはこの夕日がなによりのご褒美となっただろう。

中越地震の時も感じ、また能登半島地震でも同様に感じたことがある。日本の原風景といったこころ和む景色が災害によって消えていく。首相の言われる「美しい日本」はもはや普段の生活から維持できる環境にはない日本になっている。過疎のムラに立ち人間の本当の豊かさは何であるかを改めて感じる。
海あり山あり川ありの自然豊かな能登


未だ能登に残り被災者のために汗を流している仲間に頼もしさと敬意を表します。