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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


夕張再生 [2006年12月24日(Sun)]
先日、福祉関連の知人から連絡があった。「あの夕張で街を再生しようと地元で頑張っている人達がいる。力を貸してもらえないか?」という内容だ。

夕張と聞き思い出すのは、1981年10月に起きた北炭夕張のガス噴出による炭鉱火災事故。この事故では93人が死亡しました。消火が思うように進まず坑内に水を流すという苦汁選択を余儀なくされた。その後この大事故が影響し閉山に追い込まれ夕張は衰退の一途を歩み始めた。私も幼児期まで東北のとある鉱山で育ったこともあり、この悲惨な出来事は今でも強く記憶に残っている。それだけに夕張市の財政破綻問題は気になっていた。

先日、再建計画を打ち出した夕張市の映像がニュースで流れた。市側に食って掛かる怒りに満ちた住民の声声声。数百億という気の遠くなるような負債額で破綻した夕張市。自然災害と違って怒りをぶつける相手がいるだけまだましな気もするが・・・・。

中越地震の時もこの夕張でもテレビで映し出されるのは疲れた表情の高齢者。しかし、被災地に入って出合った人達の多くはむしろ災害なんかにへこたれず立ち上がる人達ばかりだったように思う。やはり夕張にもそんな人達が居たのです。

被災地再生のノウハウが破綻した自治体でも活かせないだろうか?過疎地再生のアイデアが活かせないだろうか?破綻自治体は夕張に限った事ではない。弱者切捨てだけにはならないよう、まずは夕張の元気達の応援に少し頑張ってみようと思う。


夕張の閉山された坑道入り口

里山(薪炭林)の荒廃、炭鉱の閉山、エネルギーの転換に翻弄された部分では共通しているように思う。