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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


河川決壊と土石流 [2006年08月13日(Sun)]
04年台風21号は三重県宮川村大杉地区を大量の土石流で埋めてしまいました。この災害では三重県伊勢市及び海山町を中心に多くのNPOと一緒に活動をさせていただきました。そのさなが、大杉地区からのSOSも聞いておりました。そして海山が一段落したころ三重の災害系NPOともその土石流災害のあった宮川村の作戦を検討しはじめている段階で、その年、最も広域に被害をもたらした台風23号をむかえ、そして中越地震が起こりました。

その大杉地区にて機動力を使ったボランティア活動の支援が出来ないまま、台風23号の支援をせざるを得なかったこと、そして昨年九州宮崎を襲った台風14号で被害を受け、やはり手出しが出来なかった高千穂町などの中山間地への思い、これが交錯し、今回あえて土石流災害の岡谷市を中心に活動をさせていただきました。

この土石流災害はボランティアによる人海戦術には限界があるので、今回の岡谷におけるボランティア活動は、これまでとはまったく違った展開を試みる事が出来ました。それは重機の力とボランティアによる人海戦術との組み合わせです。この提案にはVC開設の初期の段階からVCの運営を構成する社協・JCの了承を得ることができ、ボランティア活動らしく小回りの利く「コンマ1」サイズのパワージョベルをレンタル会社にオーダーをしました。

大量の土石流を食い止め民家を救った「上の原小学校」においても、業者さんがオペを行う「コンマ6・7」ほどの大型パワーショベル3台と細かい作業を担うボランティア活動とが上手に連携がとれ、作業手順についても、校長先生・市の建設担当・請負業者そしてボランティアが一堂に会してミーティングが行われました。

ボランティア活動で重機を使うことは、事故に対するリスクを負うことにもなりますが、普段から技術を駆使して事業を行っているプロの方がボランティアとして重機のオペを行う事で十分が安全管理がなされたものと確信しております。災害におけるボランティア活動も阪神淡路から11年、新たな段階に入ってきたようにも思っています。

※上の写真は地元JCさんが持ち込んだユンボ君

おまけ:中越被災の小千谷から岡谷に駆けつけていただいたチーム絆の皆さんも重機オペのプロ集団。地元の業者さんも舌を巻くほどの細かい技を使って泥の処理活動を行っていました。それもそのはずです。写真のKさんは小学校から帰って遊ぶおもちゃがユンボ君だったらしいです(これ内緒の話)。なんとユンボ君を使っておちょこにお酌が出来るそうです。一滴も垂らさずに!

重機ボランティアのメリットを鋭く解析しています:
家庭の防災用品さんのサイト