本当の幸福とは・・・?
[2006年05月10日(Wed)]
私たちの仲間に山形の草島さんがいます。阪神大震災からの災害ボランティア仲間です。中越復興市民会議の総会に参加され、そのあと被災地を一緒に回りました。帰郷後、神戸元気村で同じ釜の飯を食べたヒューマンシールド神戸の吉村さんにこんなメールをくれました。とても意味深い内容なので紹介します。
なかなか素晴らしいフォーラム。参加できてよかったです。
あの後、こんな体験をしました。
昨日、みんなと分かれた後、帰り際、ちょっと気になって朝日地区に家がある86歳一人暮らしのYKさんという方を訪ねてみました。昨年の2月ぐらいに腰の骨を折って入院し再起が危ぶまれた方だったのですが、訪れてみるとしゃんとしていて、「甘酒飲んで行け」「餅くっていけ」「今朝とった木の芽もっていけ」と実に元気なのでした。
聞いてみると、仮設はとうの昔に引き払ってその自宅に一人で暮らしているとの事。朝日地区に一番早く戻ってきたと言っていました。朝4時に起床して、今時は山菜採り、もしくは、野良仕事で家のとなりにある畳10畳ほどの畑に8種類の野菜を植えている畑や、小さな田んぼの(親類と2人で手植えでこれから田植えをするらしい)世話をする。車もないし、ほとんど町にいかない。買い物も、畑と自分でつくる米があれば足りるので、ほとんどしなくていい。たまに行商で魚は売りにくる・・・・。
ということで、Yさんは、ケラケラと笑みを浮かべながら、実に満ち足りている様子でした。ひまがあったら、近くのお墓を、他人の分までそうじしてあげる。別にそれが気持ちいいからやっている。そのうち、喜ばれるし何かお礼がしたいといっていろんな人がいろいろ持ってくるようになった。甘酒は、自分がつくる餅米とこうじだけでつくっていて、年中きらすことがない。若い衆がきたら「ホーレ飲んでけ」といつもやっている。「ばあさん一人で大丈夫かな」とやってくる市役所の連中も「お茶飲んでけ」とやっていろいろ世間話をしている。
こんな人に会っていると、行政サービスとか、福祉とか、施設とか、考えるのがバカバカしくなってしまう・・・・。
幸せというのは何だろう。元気というのはどこからくるのだろうと、また、考えさせられました。
以上です。
中越地震は中山間地で起きた災害です。震災前までは桃源郷のようなところだったように思います。山の人たちがまた山に帰れるように行政の復興施策もそうあってほしいものです。
(「スターンもええ事言うようになったわ」by中山」
なかなか素晴らしいフォーラム。参加できてよかったです。
あの後、こんな体験をしました。
昨日、みんなと分かれた後、帰り際、ちょっと気になって朝日地区に家がある86歳一人暮らしのYKさんという方を訪ねてみました。昨年の2月ぐらいに腰の骨を折って入院し再起が危ぶまれた方だったのですが、訪れてみるとしゃんとしていて、「甘酒飲んで行け」「餅くっていけ」「今朝とった木の芽もっていけ」と実に元気なのでした。
聞いてみると、仮設はとうの昔に引き払ってその自宅に一人で暮らしているとの事。朝日地区に一番早く戻ってきたと言っていました。朝4時に起床して、今時は山菜採り、もしくは、野良仕事で家のとなりにある畳10畳ほどの畑に8種類の野菜を植えている畑や、小さな田んぼの(親類と2人で手植えでこれから田植えをするらしい)世話をする。車もないし、ほとんど町にいかない。買い物も、畑と自分でつくる米があれば足りるので、ほとんどしなくていい。たまに行商で魚は売りにくる・・・・。
ということで、Yさんは、ケラケラと笑みを浮かべながら、実に満ち足りている様子でした。ひまがあったら、近くのお墓を、他人の分までそうじしてあげる。別にそれが気持ちいいからやっている。そのうち、喜ばれるし何かお礼がしたいといっていろんな人がいろいろ持ってくるようになった。甘酒は、自分がつくる餅米とこうじだけでつくっていて、年中きらすことがない。若い衆がきたら「ホーレ飲んでけ」といつもやっている。「ばあさん一人で大丈夫かな」とやってくる市役所の連中も「お茶飲んでけ」とやっていろいろ世間話をしている。
こんな人に会っていると、行政サービスとか、福祉とか、施設とか、考えるのがバカバカしくなってしまう・・・・。
幸せというのは何だろう。元気というのはどこからくるのだろうと、また、考えさせられました。
以上です。
中越地震は中山間地で起きた災害です。震災前までは桃源郷のようなところだったように思います。山の人たちがまた山に帰れるように行政の復興施策もそうあってほしいものです。
(「スターンもええ事言うようになったわ」by中山」
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