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森岡昭雄ー福祉プラットホーム

「プラットホーム」とは「駅で線路の横に築かれた乗降に便利な構造物」のことです。これは様々な分野で「仕事をするための土台」という意味で使われています。「複雑化を続ける医療や福祉や介護の制度」の世界で、皆様と行政と福祉サービスとの複雑な関係を整理して、質の良いハッピーな暮らしができますよう「福祉プラットホーム」と称して、株式会社まかせてが活動しています。


ドラッカーについてのメモが出てきた [2022年01月13日(Thu)]
ドラッカーは
人は自分の価値観に従い、
自分の強みで社会に貢献する責任があり、
それが本当の幸せである。
と言っている。

1.価値観に従う
組織のミッション・理念・ビジョンの関係を理解すること
顧客や社会から外れた価値観だと空振りする
社会や顧客のニーズから湧き出るものが理想的
・社会や顧客のニーズがどの場面や段階でも理解できるか
・経営者ミッションを全職員が共感しているか

2.自分の強みで社会に貢献する
その組織でないとできない構造物または無形の機能・特技
・あまりにも自然で感覚的すぎて気が付かない場合もある
・その強みは組織の理念と親和性があるか
・もう実際に行っていることがある
・強みを観察できるか
・強みを事実検証できるか
・強みが観察しにくいなら、仮説をたてて検証する

3.本当の幸せ = 全員が感じる満足感
・組織の収入に見合った所得の分配
・職員満足度(ES)が顧客満足(CS)につながる
・良質な商品・サービスの提供
・市場シェアなんか関係ない

この思考を実践することで
組織は売り上げが飛躍的に伸びるはず。

ドラッカー.jpg
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 19:03 | 組織運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0) |
ダイバーシティ経営をやってみようかな [2022年01月13日(Thu)]
もうかなり前、2012年4月、東京臨海副都心のお台場に
巨大商業施設「ダイバーシティ(DiverCity)東京プラザ」が開業した。
経営学用語と巨大遊戯施設の名称が同じ「ダイバーシティ」なため、
学生たちの多くが混同してしまっていた。

マネジメントの世界のダイバーシティ(Diversity)は
「多様性」と訳され、
本来は「多様性の受容」を意味する。
言うまでもなく、社会は人種や性別、年齢、障害など外見の違いや、
宗教や価値観、生活、性格、思考、嗜好など内面的違いがある。
ダイバーシティとは、それら個々の「違い」を認め、
プラスに誘導することをいう。

武田信玄の信条(クレド)に
「人は城、人は石垣、人は堀」というのがある。
組織にとって、人こそが最大の武器であり財産である。
人を最大限に活かすことが、
組織運営の最大の課題だと信玄は言っているのだ。
つまり、人的資源管理ということだ。

労働体制や職員の資質向上、
さらには、新たな発想や価値の創造など
「同質」では得られないユニークな稼働環境を用意し、
従業員が自分の持つ価値観やニーズに合った働き方で活躍できるよう、
多様な選択肢も用意するキャパシティが求められる。

これは口で言うほど簡単ではない。
個々の職員は能力以外に生活背景も多様で、
さらに、経営効率の向上やコスト削減も図っていかなければならない。

ダイバーシティは解決しなければならない事柄や課題ではないのである。

経営者が自ら「わが社はダイバーシティを積極的に活用するぜ!」って
宣言して運営をするわけだが、
これは、経営者と職員を互いに認め、
成長させる至高性だと私は考える。

しかし、ダイバーシティが機能すると、
組織行動がまとまらないと言う経営者が多いことも事実である。
こういった経営者の組織はきっと、
上下関係がガチガチで全く面白くない仕事場だろうなって思ってしまう。

私は、職員の互いの違いを知り、理解し、共感し、
意見を言えるコミュニケーション環境を整えていけば
問題は解決すると思っている。

まあ、最後までまとまらないなら、
経営者のカリスマ性も必要となろう。
カリスマ性もダイバーシティで考えると多様性の一つであり、
包摂するものの一つなのだ。

また、傾聴やコーチング、
カウンセリングのスキルを持った管理者育成も
ダイバーシティの大きなポイントになろう。
ダイバーシティって、
なかなか1000文字では語り尽くせないなあ。

ダイバシティ.jpg
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 18:59 | 組織運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0) |
ボスとリーダーのちがい [2022年01月06日(Thu)]
The boss drives his men; the leader coaches them.
 ボスは部下をせきたて、リーダーは部下を指導する。
The boss depends upon authority,
              the leader on goodwill.
 ボスは上司の権威に頼り、リーダーは部下の好意に頼る。
The boss inspires fear; the leader inspires enthusiasm.
 ボスは恐怖を植え付けるが、リーダーは情熱を沸かせる。
The boss says "I"; the leader, "we."
 ボスは『私』と言うが、リーダーは『私たち』と言う。
The boss fixes the blame for the breakdown;
            the leader fixes the breakdown.
 ボスは失敗を非難するが、リーダーは間違いを改善する。
The boss knows how it is done; the leader shows how.
 ボスは方法を知ってて、リーダーは方法を示してくれる。
The boss says "Go"; the leader says "Let's go!"
 ボスは『やれ』と命じ、リーダーは『やろう』と言う。
The customer is always right.
 顧客は常に正しいのだ。

ハリー・ゴードン・セルフリッジは、
世界大恐慌(1929年)まで
イギリスで最高の経営者と言われていました。
彼が記した100年前くらいの言葉ですが、
今でもしばしば経営ネタで用いられています。
ボスとは「管理者」「マネージャー」等の職責者で、
リーダーは「指導者」「経営者」など、
組織が目的に到達するため、周囲を導く職責者です。
この二人は組織運営において
必ず必要なのです

とても乱暴なたとえになりますが
漫才でいうと
ボケがリーダー
ツッコミがボスといった感じでしょうか
でも
こんな二人がいる組織で働いている職員は
きっと楽しいだろな

セルフリッジ.jpg
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 20:19 | 組織運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0) |
ペストフの三角形が役に立ってます [2022年01月06日(Thu)]
私が福祉施設の経営に乗り出すとき、
大きな悩みを持っていた。
それは、医療・介護という福祉的事業において
どこまで収益を追求するかという問題であった。
福祉的事業は言うまでもなく
平等・公平・弱者救済といった非営利な次元が多い。
市場という自由で不平等(格差的)な世界の中で、
Corporate Social Responsibility
(組織の社会的責任)を謳いながら
Sustainable Development(持続性発展)を考えて、
どう収益を求めるのか、
ミッションとかビジョンを固めて戦略をどう立てるか、
福祉経営研究にのめり込んでしまっていた。

そして、福祉的事業経営に
とても関係のある理論を知ったときは、
すごく感動し、共感し、
それを実践している自分を自画自賛していた。

その理論というのは、ペストフの三角形理論である。
「ペストフの三角形」は、
近代社会の“3点セット”=自由・平等・友愛を頂点とする
「三角形」のことで、
非営利組織の意義を理解するための組織分類法として、
スウェーデンの政治経済学者ペストフが
提唱したことからこの名がある。

人がつくる組織を、次の3つの軸
(1) 公的・私的、(2)営利・非営利、(3)公式・非公式
で分類される。
公的・非営利・公式な「政府」、
私的・営利・公式な「営利法人」、
私的・非営利・非公式な「共同体」(血縁・地縁・文化)
となるわけだ。
福祉事業の経営集団は、
これらの3つの組織が交わる三角形の中心にあって、
政府・企業・共同体に関係して、
それぞれの欠点を補う第4の組織であると理解できる。

社会経済的な議論は、
企業・政府といった「公式部分」に偏りがちで、
共同体や個人の存在は希薄といえる。
しかし、福祉事業経営(自由・平等・友愛の克服)には
やはり、「非公式部分」(家族や地域そして個人)の
自立(自律)が不可欠であろう。

NPO/NGOの台頭はその現れと言っていいだろう。
ペストフの三角形は、シンプルな図形ながら、
そこには多くの示唆に富んだメッセージが込められている。
なので、自分の立ち位置を確かめながら
福祉経営を考えることができているわけだ。

ペストフ三角形(縮小).jpg
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 19:44 | 社会福祉を楽しんでいます | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0) |
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