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森岡昭雄ー福祉プラットホーム

「プラットホーム」とは「駅で線路の横に築かれた乗降に便利な構造物」のことです。これは様々な分野で「仕事をするための土台」という意味で使われています。「複雑化を続ける医療や福祉や介護の制度」の世界で、皆様と行政と福祉サービスとの複雑な関係を整理して、質の良いハッピーな暮らしができますよう「福祉プラットホーム」と称して、株式会社まかせてが活動しています。


ダイバーシティ [2016年11月10日(Thu)]
 マネジメントで言うダイバーシティ(Diversity)は「多様性」と訳されますが、実は「Diversity and Inclusion」の略で、本来は「多様性の受容」を意味する言葉です。言うまでもなく、この社会は人種や性別、年齢、障害など外見の違いのほか、宗教や価値観、生活、性格、思考、嗜好など内面的違いがあります。ダイバーシティとは、それら個々の「違い」を受容してプラスに誘導することをいうわけです。

 組織運営の現場では、「こうあるべきだ」と物事を強要しないで、各職員の能力を発揮させながら組織を成長させることが求められます。個人を超え、組織にとって多様性の受容を揺るぎのない力とするわけです。しかし、現実はというと、労働政策研究所が発表する「仕事と家庭の両立支援にかかわる調査」では、女性活用の点だけでも非常に立ち遅れている状態です。

 武田信玄の戦略に「人は城、人は石垣、人は堀」というのがあります。組織にとって、人こそが最大の武器であり財産で、人を最大限に活かすことが、組織運営の最大の課題といえます。従業員が自分の持つ価値観やニーズに合った働き方で活躍できるよう、多様な稼働選択肢を用意するキャパシティがこれからの企業に求められると考えます。ダイバーシティを実践した結果、労働体制や職員の資質向上、さらには、新たな発想や価値の創造など「同質」では得られないユニークな稼働次元が出現すると当社は信じています。

 多様な人材を活かし、個人の持つ能力を都合良く発揮させるには、経営者が先頭切って、運営システムの見直しを続ける必要があると考えます。これは、口で言うほど簡単ではありません。多様な人材というのは能力以外に、その生活背景なども多様なため、画一的な組織で育ってきた者が多様性を受け入れることは非常に困難です。また、単に働き方を選択せず、状況に応じて臨機応変に仕組みを考え、従業員の能力発揮を促しながら公平な評価をする必要があります。

 トップ自らが「我が社はダイバーシティを積極的に受け入れ、活用するぜ!」というメッセージを発信しなければ何も始まりません。ダイバーシティは解決しなければならない事柄や課題ではありません。 経営者と職員がお互いに認め合いながら成長させる至高性だと思います。そして、その取り組みには終わりはないのです。
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 18:58 | 組織運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
15年前のこの時期の思い出 [2016年11月10日(Thu)]
11月になると思い出します。
私が医療法人の事務長だった頃のお話しです。
寒いけど風のない午後、少し空いた時間に職員食堂でおかわり自由のカレーライスを牛のように食べていました。
すると、理事長が部下を連れてやってきて、目の前に座り、いきなりこう言ったのです。「お前はこれからの医療は何だと思う?」
私はちょっと面食らって口の中のカレーをむせないように時間をかけて飲み込みながら必死で答えを考えました第六天魔王のご質問には絶対に答えなければならず、私の脳髄はフル稼働です。
そしておもむろに「これからの医療はココロじゃないでしょうか」と答えました。患者様、職員、社会、行政、経営者などのニーズを捉えて魅力的なサービスに変えるためには絶対に「ココロ」が必要と考えたからです。
しかし、理事長は鬼の顔になって、テーブルを叩いて怒鳴ったのです。音は食堂に響き渡り、食事中の職員が「かわいそうに」っていう顔でこちらを見ます。満点の回答をしたつもりだった私はパニックです。スプーンが手から落ち、カレーが衝撃で飛び散って私のネクタイを汚していたのは後になってわかりました。
「ちがうぞ!もりおかあ〜」「これからの医療は予知能力だ」
意外な言葉で唖然です。
「わかったか!」と言って立ち去りました。
確かに当時は小泉政権による「聖域なき構造改革」の真只中でした。1,000円の利益があった臨床検査はたった15円にしかならない項目となり、看護師が30分かけて処置をする副鼻腔洗浄はたった500円になってしまったのです。
何も考えずに検査や処置をすると赤字になる制度になったのです。ある医療行為は、診察して処方箋を出すだけで利益になるものもあり、「ココロ」があると経営難になってしまう場合もあるのでした。
全国の医療機関は台風の荒波に漂う木の葉のような状態で、運営判断を間違えるとたちまち赤字になったので「予知能力」という言葉は、当時としては医療経営の真髄を言い当てていたのかもしれません。
かつて医療保険制度で暴れまわった台風は、爪痕を残しながら介護保険制度に移ってきました。介護保険のスタート時は13事業しかなく、シンプルで分かりやすい制度だったのですが、現在はとても複雑になり、介護報酬も強力な締め付けとなって襲ってきています。
魔王の言った言葉は、今になって、ようやく「予知能力があったらなあ」とつくづく思うようになっています。
私には「予知能力」はありません。でも、これまでの経験と観察力と洞察力などを駆使して未来を創造することはできます。多様な情報を保持することで、連続した有益な情報に並べ変えることができます。
そうやって、組み立てたアイデアを武器にして進むことができているので、結構良い未来になる気がします。
Posted by 森岡昭雄ー福祉プラットホーム at 07:37 | 組織運営 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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