ペストフの三角形が役に立ってます
[2022年01月06日(Thu)]
私が福祉施設の経営に乗り出すとき、
大きな悩みを持っていた。
それは、医療・介護という福祉的事業において
どこまで収益を追求するかという問題であった。
福祉的事業は言うまでもなく
平等・公平・弱者救済といった非営利な次元が多い。
市場という自由で不平等(格差的)な世界の中で、
Corporate Social Responsibility
(組織の社会的責任)を謳いながら
Sustainable Development(持続性発展)を考えて、
どう収益を求めるのか、
ミッションとかビジョンを固めて戦略をどう立てるか、
福祉経営研究にのめり込んでしまっていた。
そして、福祉的事業経営に
とても関係のある理論を知ったときは、
すごく感動し、共感し、
それを実践している自分を自画自賛していた。
その理論というのは、ペストフの三角形理論である。
「ペストフの三角形」は、
近代社会の“3点セット”=自由・平等・友愛を頂点とする
「三角形」のことで、
非営利組織の意義を理解するための組織分類法として、
スウェーデンの政治経済学者ペストフが
提唱したことからこの名がある。
人がつくる組織を、次の3つの軸
(1) 公的・私的、(2)営利・非営利、(3)公式・非公式
で分類される。
公的・非営利・公式な「政府」、
私的・営利・公式な「営利法人」、
私的・非営利・非公式な「共同体」(血縁・地縁・文化)
となるわけだ。
福祉事業の経営集団は、
これらの3つの組織が交わる三角形の中心にあって、
政府・企業・共同体に関係して、
それぞれの欠点を補う第4の組織であると理解できる。
社会経済的な議論は、
企業・政府といった「公式部分」に偏りがちで、
共同体や個人の存在は希薄といえる。
しかし、福祉事業経営(自由・平等・友愛の克服)には
やはり、「非公式部分」(家族や地域そして個人)の
自立(自律)が不可欠であろう。
NPO/NGOの台頭はその現れと言っていいだろう。
ペストフの三角形は、シンプルな図形ながら、
そこには多くの示唆に富んだメッセージが込められている。
なので、自分の立ち位置を確かめながら
福祉経営を考えることができているわけだ。

大きな悩みを持っていた。
それは、医療・介護という福祉的事業において
どこまで収益を追求するかという問題であった。
福祉的事業は言うまでもなく
平等・公平・弱者救済といった非営利な次元が多い。
市場という自由で不平等(格差的)な世界の中で、
Corporate Social Responsibility
(組織の社会的責任)を謳いながら
Sustainable Development(持続性発展)を考えて、
どう収益を求めるのか、
ミッションとかビジョンを固めて戦略をどう立てるか、
福祉経営研究にのめり込んでしまっていた。
そして、福祉的事業経営に
とても関係のある理論を知ったときは、
すごく感動し、共感し、
それを実践している自分を自画自賛していた。
その理論というのは、ペストフの三角形理論である。
「ペストフの三角形」は、
近代社会の“3点セット”=自由・平等・友愛を頂点とする
「三角形」のことで、
非営利組織の意義を理解するための組織分類法として、
スウェーデンの政治経済学者ペストフが
提唱したことからこの名がある。
人がつくる組織を、次の3つの軸
(1) 公的・私的、(2)営利・非営利、(3)公式・非公式
で分類される。
公的・非営利・公式な「政府」、
私的・営利・公式な「営利法人」、
私的・非営利・非公式な「共同体」(血縁・地縁・文化)
となるわけだ。
福祉事業の経営集団は、
これらの3つの組織が交わる三角形の中心にあって、
政府・企業・共同体に関係して、
それぞれの欠点を補う第4の組織であると理解できる。
社会経済的な議論は、
企業・政府といった「公式部分」に偏りがちで、
共同体や個人の存在は希薄といえる。
しかし、福祉事業経営(自由・平等・友愛の克服)には
やはり、「非公式部分」(家族や地域そして個人)の
自立(自律)が不可欠であろう。
NPO/NGOの台頭はその現れと言っていいだろう。
ペストフの三角形は、シンプルな図形ながら、
そこには多くの示唆に富んだメッセージが込められている。
なので、自分の立ち位置を確かめながら
福祉経営を考えることができているわけだ。

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